『ハーメルンのバイオリン弾き』
原作漫画の段階から好きな作品でした。アニメ化の際「ギャグを抜く」「違った印象になる」と聞き心配だったんですが、そこはそれ「音楽」という、作品最大の武器を十二分に生かし、独特の味を持っていたように思います。
概要
1996年10月から翌3月までテレビ東京系にて放送。当初は原作と同じくギャグシーンも盛り込む予定だったが、「伝えたいこと」やストーリーのドラマ性を重視した結果、序盤にほんの少しコミカルなシーンがあったのみで、あとはひたすらに重く、シリアスな展開が続く。監督いわく「大きな悲劇の物語」。
ギャグは3話目、4話目に少しだけあります。
BGMを始め、キャラクターが奏でる「魔曲」がとにかく美しく、ギャグの代わりをするかのように作品を彩っていたように思います。途中から止め絵が多くなりましたが、だからこそ音楽が際立っていました。・・・「音楽にお金をかけすぎた」なんて話も聞きますが。
原作との違い
・ギャグがない。
・ハーメルが外道勇者から、悩める異種混血に。
・ハーメルとフルートが幼馴染。
・フルート、パンドラといったヒロイン的な女性キャラが精神的にもろい存在。
・みんなの「弱さ」が分かりやすい。
・箱を開ける資格を持つ者が、「大魔王の血を受け継ぐ者」もしくは「大魔王を愛する女」に変更。
・ハーメルが外道勇者から、悩める異種混血に。
・ハーメルとフルートが幼馴染。
・フルート、パンドラといったヒロイン的な女性キャラが精神的にもろい存在。
・みんなの「弱さ」が分かりやすい。
・箱を開ける資格を持つ者が、「大魔王の血を受け継ぐ者」もしくは「大魔王を愛する女」に変更。
あらすじ
10年ほど前、チェロと見まがう巨大なバイオリンとカラスを連れた少年ハーメルがスタカット村にやってくる。「よそ者」を歓迎しないこの村だが、不思議と子の一人と一羽を受け入れてくれた。時が経ち、村での祭りの日。ハーメルの頭部に一本の角が生えていた。それは、遠く離れた魔法国家スフォルツェンドに張られていた「結界」が弱まっていることに起因していた。祭りの晩、人々と相いれない存在たる魔族が現れる。そしてフルートは、自身が人類を救う可能性を秘めた、スフォルツェンドの姫であることを知るのだった。動き始める運命と、物語。ハーメルの奏でるバイオリンもまた、普通の存在ではなく。何よりハーメル自身が、「魔族」の血を引いていた。
登場人物紹介・人類側
ハーメル
via 7net.omni7.jp
巨大なバイオリンで音楽を奏で、戦意高揚などに使用。幼少期突如スタカット村に現れて、そのまま受け入れられる。自分の出自は何も知らなかったが、祭りの朝突如角が生える。寡黙で、幼馴染のフルートを大事に思っている。実は大魔王ケストラーの息子。
via www.geocities.jp
フルート
ハーメルとは幼馴染。ごく普通の明るい少女だったが、自身の出自、運命を知り驚愕。ハーメルとは相思相愛だが・・・?ハーメルの衣装は祭りのため、彼女が手作りしたもの。スフォルツェンドという魔法国家にして人類の希望たる国の王女。そして救世主となるべき存在。