ジョイスティック・スタンド型操縦装置や、艦内の主要な管系を発令所で一元的に操作できるバラスト・コントロール・パネル・システム、マッシュルーム型アンカーなど、多くの新機軸が採用された。潜舵は艦首にあり、上方へと折りたたむことができる。
この当時、アメリカは局地防衛戦用の小型潜水艦の整備を進めていたようで、それをマネしたような艦艇ですね。まぁ居住性は無視同然だったらしく、長時間の作戦行動はかなりきつかったんじゃないでしょうか?
なつしお型
via kapon.lolipop.jp
同型艦
なつしお(SS-523)
ふゆしお(SS-524)
なつしお(SS-523)
ふゆしお(SS-524)
発令所区画は延長され、大型のスキャニング・ソナーであるJQS-3探信儀が発令所下方に昇降式に装備された。保護のため、艦底に袴状引き込み筒が設けられたため、沈座には不便となったが、安定性には問題ないとされた。なお、前型では潜望鏡が1本しかないことが問題視されていたことから、本型では電子潜望鏡を新規開発して搭載することも検討されたが、これは実現しなかった。
はやしお型の改良版ですね。フレームの強度アップと蓄電池の変更、燃料搭載量の拡張などではやしお型より2m全長が長くなっています。
おおしお型
排水量 基準 1,628t
満載 2,208t
全長 88.0m
全幅 8.3m
吃水 4.74m
機関 川崎/MAN V8V 24/30mMALディーゼルエンジン×2基
富士電機 SG-3発電機×2基
富士電機 SM-3電動機 × 1基
SCB-47W蓄電池 × 480個
推進 ディーゼル・エレクトリック方式、5翔式スクリュープロペラ×2軸
出力 水上 2,900PS
水中 6,300PS
速力 水上 18kt
水中 14kt
燃料 293t
航続距離 巡航14ktで6,000海里
潜航深度 200m程度
乗員 80名
兵装 HU-601長魚雷発射管×6門(艦首)
HU-201短魚雷発射管×2門(艦尾)
レーダー ZPS-2 対水上捜索用
ソナー JQS-3 探信儀
JQO-3 聴音機
JQO-4 聴音機
探索装置・
その他装置 13m1型潜望鏡
電子戦・対抗手段 ZLR-1B ESM
満載 2,208t
全長 88.0m
全幅 8.3m
吃水 4.74m
機関 川崎/MAN V8V 24/30mMALディーゼルエンジン×2基
富士電機 SG-3発電機×2基
富士電機 SM-3電動機 × 1基
SCB-47W蓄電池 × 480個
推進 ディーゼル・エレクトリック方式、5翔式スクリュープロペラ×2軸
出力 水上 2,900PS
水中 6,300PS
速力 水上 18kt
水中 14kt
燃料 293t
航続距離 巡航14ktで6,000海里
潜航深度 200m程度
乗員 80名
兵装 HU-601長魚雷発射管×6門(艦首)
HU-201短魚雷発射管×2門(艦尾)
レーダー ZPS-2 対水上捜索用
ソナー JQS-3 探信儀
JQO-3 聴音機
JQO-4 聴音機
探索装置・
その他装置 13m1型潜望鏡
電子戦・対抗手段 ZLR-1B ESM
via kapon.lolipop.jp
局地防衛用の小型潜水艦(SSK)の整備を進めることとなり、昭和34年度計画ではやしお型、昭和35年度計画でなつしお型が建造された。しかしこれらの小型潜水艦は、特に荒天でのシュノーケル航行・水上航行能力に重大な制約を抱えており、日本近海での潜水艦作戦においては重大な問題となった。またアメリカ海軍もタング級のような大型潜水艦の整備へと方針変更していたことから、海上自衛隊でも、より大型で航洋性に優れた潜水艦(SSL)の建造を決定した。これに基づき、まず昭和36年度計画で1隻のみ建造されたのが本艦である。
この、おおしおは1艦のみの建造でしたが、次のあさしお型が準同型艦でしたね。アメリカから貸与されていた「くろしお」の代わりとしての建造だったそうです。大きさもほぼ「くろしお」と一緒らしいです。
あさしお型
基準排水量 1,650トン
水中排水量 2,250トン
全長 88m
全幅 8.2m
吃水 4.9m
機関方式 ディーゼル・エレクトリック方式
川崎/MAN V8V 24/30mMALディーゼルエンジン (水上1,800 ps / シュノーケル運転時1,650 ps)×2基
SG-3B主発電機(※2番艦以降ではSG-3Cに変更)×2基
SM-3B推進電動機 (水上1,450 ps / 水中3,150 ps)(※2番艦以降ではSM-3Cに変更)×2基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
速力 水上:14 ノット (26 km/h)
水中:18 ノット (33 km/h)
乗員 80名
兵装 HU-601長魚雷発射管 (艦首)×6門
HU-201短魚雷発射管 (艦尾)×2門
レーダー ZPS-3 対水上捜索用×1基
ソナー AN/SQS-4 探信儀×1基
JQO-3B 聴音機×1基
JQO-4B 聴音機(※2番艦以降ではJQO-5に変更)×1基
電子戦・対抗手段 ZLR-1B電波探知装置
水中排水量 2,250トン
全長 88m
全幅 8.2m
吃水 4.9m
機関方式 ディーゼル・エレクトリック方式
川崎/MAN V8V 24/30mMALディーゼルエンジン (水上1,800 ps / シュノーケル運転時1,650 ps)×2基
SG-3B主発電機(※2番艦以降ではSG-3Cに変更)×2基
SM-3B推進電動機 (水上1,450 ps / 水中3,150 ps)(※2番艦以降ではSM-3Cに変更)×2基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
速力 水上:14 ノット (26 km/h)
水中:18 ノット (33 km/h)
乗員 80名
兵装 HU-601長魚雷発射管 (艦首)×6門
HU-201短魚雷発射管 (艦尾)×2門
レーダー ZPS-3 対水上捜索用×1基
ソナー AN/SQS-4 探信儀×1基
JQO-3B 聴音機×1基
JQO-4B 聴音機(※2番艦以降ではJQO-5に変更)×1基
電子戦・対抗手段 ZLR-1B電波探知装置
via ja.wikipedia.org
同型艦
あさしお(SS-562)
はるしお (SS-563)
みちしお (SS-564)
あらしお (SS-565)
あさしお(SS-562)
はるしお (SS-563)
みちしお (SS-564)
あらしお (SS-565)
兵装は36SSと同様で、艦首側に水圧発射式のHU-601 6連装魚雷発射管を、艦尾側にスイムアウト式のHU-201 連装魚雷発射管を配置していた。口径はいずれも533mmであり、就役当初、艦首側発射管からは電気推進式の試製54式魚雷を、艦尾側発射管からはMk.37短魚雷を運用していたが、1番艦を除く3隻では、後に艦首側発射管は熱機関推進式の72式長魚雷に対応して改修された。
この型の艦からは作戦任務を第一にと、対潜戦訓練用の標的艦としての任務が軽減されているそうです。
水中排水量 1,000トン
全長 61m
全幅 6.5m
吃水 4.1m
機関方式 ディーゼル・エレクトリック方式
三菱6LDA25Bディーゼルエンジン(900Ps)×2基
水中航行用メインモーター×2基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
速力 水上:11 ノット (20 km/h)
水中:15 ノット (28 km/h)
航続距離 未発表
乗員 40名
兵装 HU-301 533mm魚雷発射管×3門
レーダー ZPS-2 対水上捜索用×1基
ソナー JQO-3 聴音機×1基
JQO-4 聴音機×1基
JQS-3 探信儀×1基
電子戦・対抗手段 ZLR-1 電波探知機一式