また、設定身長のアニメ版時のミス定義からか、全体のボリュームや身長が、『機動戦士ガンダム』を見慣れた者からすると、それでも大きすぎるという点は、HGUC版のミスとしてカウントするかどうかは悩むところ。
確かに、設定頭頂高とキットの大きさのズレの問題は、他でもHGUC ゲルググなどでも発生していたが、このアッガイの大きさはさすがに頭を捻ってしまう。「アッガイは、ザクが着込んだ潜水服だ」などというギャグも、元々の設定に「ザクのジェネレーターやパーツを流用して設計された」というのもあったからか、笑えないレベルの大きさに、HGUCは出来上がっている。
確かに、設定頭頂高とキットの大きさのズレの問題は、他でもHGUC ゲルググなどでも発生していたが、このアッガイの大きさはさすがに頭を捻ってしまう。「アッガイは、ザクが着込んだ潜水服だ」などというギャグも、元々の設定に「ザクのジェネレーターやパーツを流用して設計された」というのもあったからか、笑えないレベルの大きさに、HGUCは出来上がっている。
それゆえに、基本関節可動範囲はHGUCの中でもトップクラスを誇るが、そもそもアッガイに、そんなに多彩なポージング能力が必要なのかという問いかけと共に、では、アッガイのイメージビジュアルである「体育座り」が出来るのかというと、膝関節も股間関節も頑張っているのだが、結局体育座りは出来ず、その「体育座りをするアッガイ」の座は、2005年に先行して発売されたMG版が成し遂げているが、それの縮小版というわけにはいかなかったというのが現実か。
体育座りの顛末を改めて考えても、今にしてこのHGUC アッガイを見つめなおすと、HGUCも80作目辺りに近づき、当初の「初登場アニメ作品時のデザインを尊重しつつ、1/144スケールでできる範囲のギミックを仕込む」HGUC基本コンセプトが、マンネリ化が進むと同時に、逆にMGの側での技術革新が進み、それをフィードバックした、1/144版MGにしたいという欲が出てきた頃合いではなかったかと思われる。
その欲自体は決して悪いものではないが、1/100には1/100の、1/144には1/144の、それぞれスケール、サイズに見合った情報量やシリーズの役目という住み分けが大事であり、安易に1/144が1/100のダウンスケールになってもどちらもデメリットしかないだろうと思うのが、筆者の私見である。
体育座りの顛末を改めて考えても、今にしてこのHGUC アッガイを見つめなおすと、HGUCも80作目辺りに近づき、当初の「初登場アニメ作品時のデザインを尊重しつつ、1/144スケールでできる範囲のギミックを仕込む」HGUC基本コンセプトが、マンネリ化が進むと同時に、逆にMGの側での技術革新が進み、それをフィードバックした、1/144版MGにしたいという欲が出てきた頃合いではなかったかと思われる。
その欲自体は決して悪いものではないが、1/100には1/100の、1/144には1/144の、それぞれスケール、サイズに見合った情報量やシリーズの役目という住み分けが大事であり、安易に1/144が1/100のダウンスケールになってもどちらもデメリットしかないだろうと思うのが、筆者の私見である。
いろいろ文句を書き連ねてきたが、このアッガイは1/144 HGUC屈指の傑作キットであることは間違いはない。
クリアパーツを使ったモノアイレールの可動は、HGUC ドムのモノアイ可動の発展形ともいえるし、ほぼ全ての色分けがパーツ単位で完成しているところも手放しで称賛したい。
なので今回は、毎度お馴染み「関節を四肢色で塗る」に徹し、腕部は改めて塗装する場所がない代わりに、大きくポージングに影響して露出する首関節と、膝の関節を艦底色で塗装した。
モノアイは、シールを紛失したので、ピンクで塗装(笑)
ジオン水陸両用モビルスーツの中では、HGUC随一のクオリティのキットであろう。
クリアパーツを使ったモノアイレールの可動は、HGUC ドムのモノアイ可動の発展形ともいえるし、ほぼ全ての色分けがパーツ単位で完成しているところも手放しで称賛したい。
なので今回は、毎度お馴染み「関節を四肢色で塗る」に徹し、腕部は改めて塗装する場所がない代わりに、大きくポージングに影響して露出する首関節と、膝の関節を艦底色で塗装した。
モノアイは、シールを紛失したので、ピンクで塗装(笑)
ジオン水陸両用モビルスーツの中では、HGUC随一のクオリティのキットであろう。
市川大河公式サイト
光の国から愛をこめて
フリーランスライター・脚本家・演出家・元映画助監督・制作進行
市川大河が語る、ウルトラマン、ガンダム、日本のカルチャー