このように、いろんな妖怪や不思議な話をしてくれる、のんのんばあとのやりとりを中心に、しげーさんの家族、そして、結核で亡くなった彼女や人買いに連れられていった彼女(しげーさんの彼女は3人出てきます)など、その時代の様子が描かれた作品です。
ドラマにもなりました
さいごに
のんのんばあは、同じく水木しげる先生作「水木しげる伝」の上巻にも登場し、水木先生の人生に深く関わった人物であることがわかります。
こちらで紹介しました妖怪をお子様がいらっしゃる方は教えてあげるといいかもしれません。
こちらで紹介しました妖怪をお子様がいらっしゃる方は教えてあげるといいかもしれません。
小豆はかりが少年である水木しげるさんに言った「すべてのものが運命に定められた存在なのだ。」という言葉は、その後戦中・戦後の壮絶な時代を生き抜かれた水木しげるさんからの強いメッセージだと思います。
内容は、万人にお勧めです。昭和という時代や太平洋戦争を生き抜いてきた一人の人間による記録として読んでも良し。霊界と自在に交信する天才妖怪画家の生い立ちとして読んでも良し。陽気なおじいちゃんの昔話として読んでも良し。世界への愛情に満ちあふれ、しかもサービス精神旺盛な水木大先生が、われわれを存分に楽しませ元気づけてくれます