『無敵ロボ トライダーG7』
制作：名古屋テレビ、創通エージェンシー、日本サンライズ
放送期間：1980年2月2日から1981年1月24日
放送時間：土曜17:30から18:00
放送局：テレビ朝日系列
放送話数：全50話
主題歌：「トライダーG7のテーマ」たいらいさお
放送期間：1980年2月2日から1981年1月24日
放送時間：土曜17:30から18:00
放送局：テレビ朝日系列
放送話数：全50話
主題歌：「トライダーG7のテーマ」たいらいさお
スタッフ
原作：矢立肇
監督：佐々木勝利
シリーズ構成：星山博之
脚本：星山博之（最終回担当）ほか
演出：鹿島典夫（最終回担当）ほか
脚本：星山博之（最終回担当）ほか
ストーリーボード：鹿島典夫（最終回担当）ほか
作画監督チーフ：金山明博
キャラクターデザイン：佐々門信芳
メカニカルデザイン：大河原邦男
美術：宮野隆
音楽：茅 蔵人
監督：佐々木勝利
シリーズ構成：星山博之
脚本：星山博之（最終回担当）ほか
演出：鹿島典夫（最終回担当）ほか
脚本：星山博之（最終回担当）ほか
ストーリーボード：鹿島典夫（最終回担当）ほか
作画監督チーフ：金山明博
キャラクターデザイン：佐々門信芳
メカニカルデザイン：大河原邦男
美術：宮野隆
音楽：茅 蔵人
キャスト
竹尾ワッ太：間嶋里美
柿小路梅麻呂（専務）：永井一郎
砂原郁絵：潘 恵子
健一：古川登志夫
アキラ：山下啓介
大門（先生）：村山明
三重子（先生）：馬場はるみ
柿小路梅麻呂（専務）：永井一郎
砂原郁絵：潘 恵子
健一：古川登志夫
アキラ：山下啓介
大門（先生）：村山明
三重子（先生）：馬場はるみ
『無敵ロボ トライダーG7』とは
竹尾ゼネラルカンパニーは、宇宙のなんでも屋。事故死してしまった父親に代わり、小学6年生の竹尾ワッ太が二代目社長をつとめている。宇宙人の科学者から譲られた七種類に変形するロボ・トライダーG7に乗って、今日も業務をつとめる！
『無敵ロボ トライダーG7』の最終回
第50話「とびだせ！若社長！！」
ロボット帝国を統治するマザーコンピュータ・シグマに、銀河系方面総司令官ザクロンが謁見している。地球を支配下に治めたかというシグマの問いに、私が見てきた限りでは地球と言う星はまったく使い物になりません、とこたえるザクロン。
ザクロン「住んでいるのはかなりの下等動物。それを教育し我々の手足として使えるのは何年も、いや何十年何百年もかかりましょう。帝王の一番お嫌いな、無駄なエネルギーを費やすことだけでございます」
シグマ「わかった。地球のある太陽系などもうよい。すでに我々の手に落ちた星の環境整備に全力を注げ」
その場を去るザクロン。
ザクロン（…帝王に嘘をついた。だがこれでよかった。もし本当のことが知れたら、帝王への信頼は崩れ、ロボット帝国は滅びる。太陽系にある地球を絶対に知らせてはならぬ…）
ザクロン「住んでいるのはかなりの下等動物。それを教育し我々の手足として使えるのは何年も、いや何十年何百年もかかりましょう。帝王の一番お嫌いな、無駄なエネルギーを費やすことだけでございます」
シグマ「わかった。地球のある太陽系などもうよい。すでに我々の手に落ちた星の環境整備に全力を注げ」
その場を去るザクロン。
ザクロン（…帝王に嘘をついた。だがこれでよかった。もし本当のことが知れたら、帝王への信頼は崩れ、ロボット帝国は滅びる。太陽系にある地球を絶対に知らせてはならぬ…）
場面は代わって小学校、6年2組の教室。今日は卒業式の前日で、おしゃべりしながらでもいいということで、みんなで楽しく大掃除をしている。窓拭きをしているワッ太とアキラ。健一が私立の名門中学に行くのをやめ、ワッ太たちと同じ中学に進学すると知って驚く。
健一「本当は、君たちみたいな友達がいないとつまんないのよね」
ふざけ合い始めるワッ太と健一。それにアキラも交ざった。
別な教室。同じく掃除中の大門先生は言うか言うまいかで悩んでいた。覚悟を決めて、ワッ太たちの担任である三重子先生を下駄箱前に呼び出して、手紙を渡す。それには「親愛なる三重子先生」と表書きがあった。三重子は、それがプロポーズだと思い承諾する。
階段の踊り場で、手紙を開ける三重子。それには借金のお願いが書いてあった。
三重子「まあ、ひどい。借金の申し込みなの！」
玄関で考え込んでいた大門は、三重子がプロポーズと勘違いして承諾してくれたんだと気が付いた。
三重子が教室に戻ると騒がしい。窓の外を見ると、大門が結婚行進曲を歌いながら屋上で飛び跳ねている。
大門「ご町内のみなさま、聞いてください。三重子先生はぼくと結婚するんです！」
恥ずかしくなって教室を飛び出す三重子。バンザイするワッ太たち。
健一「本当は、君たちみたいな友達がいないとつまんないのよね」
ふざけ合い始めるワッ太と健一。それにアキラも交ざった。
別な教室。同じく掃除中の大門先生は言うか言うまいかで悩んでいた。覚悟を決めて、ワッ太たちの担任である三重子先生を下駄箱前に呼び出して、手紙を渡す。それには「親愛なる三重子先生」と表書きがあった。三重子は、それがプロポーズだと思い承諾する。
階段の踊り場で、手紙を開ける三重子。それには借金のお願いが書いてあった。
三重子「まあ、ひどい。借金の申し込みなの！」
玄関で考え込んでいた大門は、三重子がプロポーズと勘違いして承諾してくれたんだと気が付いた。
三重子が教室に戻ると騒がしい。窓の外を見ると、大門が結婚行進曲を歌いながら屋上で飛び跳ねている。
大門「ご町内のみなさま、聞いてください。三重子先生はぼくと結婚するんです！」
恥ずかしくなって教室を飛び出す三重子。バンザイするワッ太たち。
次の日。妹と弟の前で中学校の制服を見せているワッ太。
母親「ワッ太、早く行かないと卒業式に遅刻するよ！」
仏壇の父親の遺影に手を合わせるワッ太。
ワッ太「じゃあ父ちゃん、行ってくっからな」
卒業式が体育館で行われている。座って校長先生の祝辞を聞いているワッ太たち。そこへ柿小路専務が自転車に乗って体育館に乱入した。専務は、14人目の子供がこの夏には生まれるとワッ太に報告する。双子なのだと言う。
専務の乱入にざわついている卒業生の親たち。大門はそれを静めるため、父兄代表として挨拶をお願いしていたのだと嘘をついた。専務は壇上に上げられて、即興でスピーチを始める。
専務「人間、生きているといろんなことがあります。私も今年で65年間、人間をやっとりますです」
生徒たちの笑い。
専務「しかし人類の歴史から見ますとほんの一握りの年数です。その一握りの体験で言わしてもらえば、人はじつに小さなことで怒ったり喧嘩をしたり小さな喜びに笑ったりしています。そうしたことは一見意味のない無駄のような気もします。しかしその無駄の中に何か大切なものがあるのではないでしょうか。無駄をするから人間なんです」
大きく頷くワッ太。
専務「近道よりも遠回りの方が多くの物に出会うことができます。ですから時には遠回りも必要なんです。そして君たちが生きていく上でとても大事なことはお互いを信頼し助け合うことです。たくさんの友達を持つことです。今日は何かが終わった日ではありません。明日に向かって羽ばたいて行く日です！」
空を羽ばたいて行く白い鳩たち。生徒たちの「仰げば尊し」の合唱。
母親「ワッ太、早く行かないと卒業式に遅刻するよ！」
仏壇の父親の遺影に手を合わせるワッ太。
ワッ太「じゃあ父ちゃん、行ってくっからな」
卒業式が体育館で行われている。座って校長先生の祝辞を聞いているワッ太たち。そこへ柿小路専務が自転車に乗って体育館に乱入した。専務は、14人目の子供がこの夏には生まれるとワッ太に報告する。双子なのだと言う。
専務の乱入にざわついている卒業生の親たち。大門はそれを静めるため、父兄代表として挨拶をお願いしていたのだと嘘をついた。専務は壇上に上げられて、即興でスピーチを始める。
専務「人間、生きているといろんなことがあります。私も今年で65年間、人間をやっとりますです」
生徒たちの笑い。
専務「しかし人類の歴史から見ますとほんの一握りの年数です。その一握りの体験で言わしてもらえば、人はじつに小さなことで怒ったり喧嘩をしたり小さな喜びに笑ったりしています。そうしたことは一見意味のない無駄のような気もします。しかしその無駄の中に何か大切なものがあるのではないでしょうか。無駄をするから人間なんです」
大きく頷くワッ太。
専務「近道よりも遠回りの方が多くの物に出会うことができます。ですから時には遠回りも必要なんです。そして君たちが生きていく上でとても大事なことはお互いを信頼し助け合うことです。たくさんの友達を持つことです。今日は何かが終わった日ではありません。明日に向かって羽ばたいて行く日です！」
空を羽ばたいて行く白い鳩たち。生徒たちの「仰げば尊し」の合唱。
卒業式は終わって、夕方の竹尾ゼネラルカンパニー。ワッ太たち一同はパーティーをしている。卒業と、専務へのお祝いと、婚約した大門と三重子を祝うためのものだった。新郎新婦の顔出しパネルで、写真を撮られている大門と三重子。
届けられたお寿司をワッ太が食べようとした時、会社に電話がかかってきた。それは仕事の依頼だった。「今日はちょっと立て込んでおりまして」と断ろうとする専務に、ワッ太は「どんな仕事だって断っちゃだめだよ」と言う。ワッ太はトライダーG7へと向かった。
女性社員の砂原郁絵のアナウンスが流れる。
郁絵「毎度お騒がして申し訳ございません。ただいまよりトライダー、発進いたします。危険ですから白線の外までお下がりください」
発進したトライダーG7を土手で見送る一同。トライダーはその上を大きく旋回する。
ワッ太「父ちゃん、見ててくれ。これからもずっとな」
夕日の中へと飛び去っていく…。
届けられたお寿司をワッ太が食べようとした時、会社に電話がかかってきた。それは仕事の依頼だった。「今日はちょっと立て込んでおりまして」と断ろうとする専務に、ワッ太は「どんな仕事だって断っちゃだめだよ」と言う。ワッ太はトライダーG7へと向かった。
女性社員の砂原郁絵のアナウンスが流れる。
郁絵「毎度お騒がして申し訳ございません。ただいまよりトライダー、発進いたします。危険ですから白線の外までお下がりください」
発進したトライダーG7を土手で見送る一同。トライダーはその上を大きく旋回する。
ワッ太「父ちゃん、見ててくれ。これからもずっとな」
夕日の中へと飛び去っていく…。
その後の『無敵ロボ トライダーG7』
via www.amazon.co.jp
敵のボスと戦わず、小学6年生である主人公ワッ太の卒業式を描いた最終回でした。
『無敵ロボ トライダーG7』は、あのリアルロボットアニメの先駆け『機動戦士ガンダム』の後番組なんです。子供向けアニメとして大きく路線変更しましたね！
ちなみに今では絶大な人気を誇る『ガンダム』ですが、初回放送では視聴率が悪くおもちゃの売り上げも振るわず、予定より9話も少ない「打ち切り」なんです。そう考えると大きな路線変更も納得ですね。
その後の『トライダーG7』として続編はないのですが、「地球侵略者と戦う」ことになった「小学生」の「日常生活も描く」アニメという意味で、同じくサンライズ制作の『絶対無敵ライジンオー』『元気爆発ガンバルガー』『熱血最強ゴウザウラー』の3作、いわゆる《エルドランシリーズ》にしっかりとその魂は受け継がれていると思います。
『無敵ロボ トライダーG7』は、あのリアルロボットアニメの先駆け『機動戦士ガンダム』の後番組なんです。子供向けアニメとして大きく路線変更しましたね！
ちなみに今では絶大な人気を誇る『ガンダム』ですが、初回放送では視聴率が悪くおもちゃの売り上げも振るわず、予定より9話も少ない「打ち切り」なんです。そう考えると大きな路線変更も納得ですね。
その後の『トライダーG7』として続編はないのですが、「地球侵略者と戦う」ことになった「小学生」の「日常生活も描く」アニメという意味で、同じくサンライズ制作の『絶対無敵ライジンオー』『元気爆発ガンバルガー』『熱血最強ゴウザウラー』の3作、いわゆる《エルドランシリーズ》にしっかりとその魂は受け継がれていると思います。
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こういち
