伝説的なバッドエンド。後味が悪い鬱展開。懐かしのトラウマ漫画!
2021年11月17日 更新

伝説的なバッドエンド。後味が悪い鬱展開。懐かしのトラウマ漫画!

スパイダーマン(池上遼一版)、デビルマン(漫画) 、「桜多吾作版マジンガーシリーズ」、手塚治虫の鬱展開漫画など昭和の伝説クラスのトラウマ漫画を振り返ってみましょう。バッドエンドや鬱展開は漫画だけにしたいですよね。

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「ある日……」(藤子・F・不二雄の短編の1つ) 終わりは唐突にやってくる!その「ある日」は、何の前触れもなく訪れる。

「ある日……」(藤子・F・不二雄の短編の1つ)

「ある日……」(藤子・F・不二雄の短編の1つ)

奇想天外社『マンガ奇想天外』1982年5月号に掲載された、藤子・F・不二雄の短編の1つ。

四人のアマチュア映像家が集まり、それぞれ「“世界を巡る自分”の合成フィルム」、「地域が開発されていく10年間の映像」、「スター・ウォーズのパロディ」を写して談笑する。

しかしうずくまったビン底メガネの青年だけは全ての作品を「くだらない」と一蹴する。そして彼は日常的な光景がプツリと消えるフィルム「ある日……」を上映。皆が「それだけ?」と聞くと彼はその内容の真意を語りだす。
わかりませんか、
ある日突然……
核戦争が始まって一瞬にして小市民の生活が消滅したという結末です。
冷戦期にあった当時の核戦争の恐怖のイメージを扱った作品。
あんた達だってしってるはずだ。  世界を何度も焼き尽く...

あんた達だってしってるはずだ。 世界を何度も焼き尽くすに充分な核ミサイル網が、 今、この瞬間に発射可能な状態で世界中に配置されてるのを!!

「ある日」は「唐突」にやってくる。

「伏線」など張るひまもなく、

「説得力」のある破壊なんてあるものか。

「ある日」がいつくるか……
今日にも……


 プ
  ツ
  ン
   :
   :

スパイダーマン(池上遼一版) 一般市民・人間社会こそ悪であると悟る。後味が悪く漫画史上最強クラスのダークなトラウマ作品に仕上がっている。

池上遼一による漫画『スパイダーマン』 『月刊別冊少年マ...

池上遼一による漫画『スパイダーマン』 『月刊別冊少年マガジン』(講談社)に1970年1月号から1971年9月号まで連載された。

池上遼一版スパイダーマンこそが「元祖・日本のスパイダーマン」であり、いまだ多くの人々のトラウマ的存在になっている貴重な作品である。

具体的には高橋留美子も本作に強い影響を受けた一人であり、単行本にエッセイを寄稿したりもしている。また島本和彦もラジオで熱心に本作を語っている(島本氏自ら原作の1シーンを朗読し、その凄まじさを説明した)。
情報新聞の記事がきっかけとなり、日本中にスパイダーマン...

情報新聞の記事がきっかけとなり、日本中にスパイダーマン・バッシングが広まった。

スパイダーマンに対する世間からの評価は散々なもの・・・「偽善者だ!」「売名行為だ!」「本当のヒーローならベトナム戦争を終結させてみろ」など

ごく普通の高校生であったが、スパイダーマンになってしまったことで社会の不条理を身を以って知らされる事になる。
スパイダーマンは本家よりも徹底的にメディアや民衆に憎ま...

スパイダーマンは本家よりも徹底的にメディアや民衆に憎まれる。ユウは苦悩しながら、今日もさまよい続ける……。

ひたすら小森ユウのスパイダーマンとしての苦悩と現実社会...

ひたすら小森ユウのスパイダーマンとしての苦悩と現実社会の食い物にされた人々の陰鬱なエピソードが描かれている。

スパイダーマンの苦しい不幸な日々。

スパイダーマンの苦しい不幸な日々。

共産主義者のふりをして大事件を起こし、国外へ逃れれば一気にスターになれると夢を語る彼らに、スパイダーマンは「ばかやろう!!」と怒りを爆発させる。
スパイダーマンに変身して事件を解決するたびに後悔し、悩...

スパイダーマンに変身して事件を解決するたびに後悔し、悩み・落ち込んでいく主人公。

「世間から称賛されるヒーローなんてもうまっぴらだ!」

「善人ヒーローなんてくそくらえだ~~っ」
犯罪を止めようとしても犯罪者扱いされ、ヒーローとして認められても理不尽な無理難題を要求される。

かろうじて人助けに成功しても、犯人の背負ったどうしようもない事情を知ったり、あるいはあまりにも身勝手な動機に振り回される。

やがてヒーローとしての報われない活動の中、小森ユウとしても恋人を失い、友を失い、日常を奪われ……。
見えない虎(その正体は、場末の少女歌手・尾関ミキの自覚...

見えない虎(その正体は、場末の少女歌手・尾関ミキの自覚無き超能力)

第13話「虎を飼う女」8月号~9月号

新人歌手・尾関ミキは芸能プロダクションに潰された。「見えない虎」を無意識で発生させる能力を持った尾関は、次々と復讐していく。しかし、その能力を与えたのはユウ自身だった。
アイドルとしてデビューしたものの、著名バンドによって輪姦され、芸能プロによって泣き寝入りさせられ、さらに病気で余命も長くなく、絶望した彼女は無意識に「見えない虎」を作り出し、復讐を繰り広げていた。

度重なる不遇でほとほと世間に愛想が尽きていたユウは、当初こそ虎を止めようとするものの、最終的には被害者連中が悪いとばかりに、シャレにならないレベルの大量殺人にまで犯行がエスカレートしたこの虎を全面支持(=狙われている悪人を見殺しに)している。
度重なる不遇でほとほと世間に愛想が尽きていたユウは、こ...

度重なる不遇でほとほと世間に愛想が尽きていたユウは、この虎を全面支持(=狙われている悪人を見殺しに)している。

しかし虎が最後の殺戮を繰り広げる前に、既にミキは被害者の共通点に気付いた最後の標的の悪足掻きによって力尽きていたのである。

最後の殺戮の際、本来ならそのまま消えるはずだった虎に力を与えて復讐を完遂させたのは、他でもないユウ自身の超能力だったのだ。

そして本作を締めくくったのも、口を血だらけにした虎だったのである。
虎は言う。「誰の心の中にも俺はいる」と。
人間の真の素顔・・・血まみれの凶獣なのだ・・・人間の業...

人間の真の素顔・・・血まみれの凶獣なのだ・・・人間の業そのもの

「見えない虎」が本編で最後に殺害した芸能プロの女社長に至っては、見えない虎が生まれた元凶であると同時に全く同情の余地の無い悪女であった。

当初は批判される度に深く苦しみ悩んでいたスパイダーマン=小森ユウも、結局彼らが売名行為に慣れきった、身勝手で厚顔無恥、どうしようもない存在であることを理解するにつれて達観していく。
果たして、こんな腐りきった人間社会のために超能力を使う必要があるのか?

そして最終話でユウが出した答えこそ、見えない虎への激励の言葉と無意識の内に行った助力である。
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  • 2020/11/19 17:03

    ↓ブーメラン

    2020/7/9 21:12

    パヨクは絶対正義という狂った思想から出てこれないから、議論ができない。妥協を許した時点で負けなのがパヨク。だから、仲間内で綺麗事だけ言い合って出来もしない理想論を言い合って悦にいる。でも現実には全く通用せず反論もできないから、悔し紛れに暴言と暴力を繰り返す。

    2020/3/8 23:55

    左巻きが多いのかな
    差別用語を吐きちらしてる人間が多いのも無理ないが、kの法則を考えるとそこは触れちゃいけないのかな
    ヤレヤレ

    👿 2020/2/19 07:25

    デビルマのこも
    元は大人しい子でした

    2019/12/12 16:35

    未だにネトウヨやってるやついて草

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