俺は社長で小学生 今日も乗りこむ「無敵ロボ トライダーG7」
2015年12月4日 更新

俺は社長で小学生 今日も乗りこむ「無敵ロボ トライダーG7」

「機動戦士ガンダム」終了から一週間後。巨大ロボットの発進をあたかも日常の光景として語る、前番組とは真逆の世界観で視聴者を驚かせたのが本作。リアルロボットから人情ものと、後に制作されるサンライズ作品の振り幅の広さを示した作品でもある。

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我が社の金庫を守る為、いやっ、地球の平和を守るため~

「毎度お騒がせして申し訳ございません。只今よりトライダ...

「毎度お騒がせして申し訳ございません。只今よりトライダー発進致します。危険ですので白線の外までお下がりください」

「トライダーG7」の世界観を象徴するカットとアナウンス。公園の遊具として人々の生活に溶け込んでいるという描写が、トライダーの作品世界内での立ち位置を表わしている。

番組解説

『無敵ロボ トライダーG7』(むてきロボ トライダージーセブン)は、1980年(昭和55年)2月2日から1981年(昭和56年)1月24日まで、名古屋テレビを制作局として、テレビ朝日系列で毎週土曜日17:30 ‐18:00に全50話が放送された日本サンライズ(現・サンライズ)制作のロボットアニメ。
 前番組「機動戦士ガンダム」はアニメファンと呼ばれる層には人気を博したが、当放送時間の主たる視聴者層である児童層の人気が伸びずに放送打ち切りとなる(※1)。
 それを踏まえ、本作は単純明快な作風で制作される事となった。
 スタッフ編成は、脚本に星山博之など「ガンダム」執筆メンバー、演出・作画に佐々木勝利監督、金山明博など「未来ロボ ダルタニアス」(1979)制作スタッフが参加。
 下町人情ロボットアニメと言う世界観と、トライダーの活躍は概ね子供たちに好評で1年の放送期間を全う。次番組「最強ロボ ダイオージャ」制作へとつながる。
 基本的には人情物であるが、人間とロボットの優劣の差を所々散りばめ面白く見せる所は流石サンライズと言った所(※3)。最終回に戦闘シーンが無く、ロボット出演シーンはトライダーの発進シーンのみであると言うのも、いかにも本作品らしいと思わせる物である。

 「視聴者の代表であるキャラクターが、憧れの存在である巨大ロボットを操縦する」と言うコンセプトは時を経て、後に〈エルドランシリーズ(※2)〉と呼ばれる作品群に受け継がれる。

※1「ガンダム」の人気が児童層にまで波及したのは数回行われた再放送と、「ガンプラ」と呼ばれるプラモデルの存在が大きい。
※2 エルドランシリーズ
 サンライズ制作、テレビ東京系で放送された「絶対無敵ライジンオー」(1991)、「元気爆発ガンバルガー」(1992)、「熱血最強ゴウザウラー」(1993)の3作品。
※3 人間対コンピューター
 2015年現在までにチェスなどのテーブルゲームで実現されている。

オープニング・エンディング

MUTEKI TRIDER G7(無敵トライダーG7) - YouTube

muteki TRIDER G7(parody) GIANT-ROBO

あらすじ

 オッス、俺、竹尾ワッ太。小学6年生で「竹尾ゼネラルカンパニー」の社長なんだ。そして、会社が持っている巨大ロボ・トライダーG7のパイロットでもあるんだぜ。どう、すごいだろう?俺たちの仕事は〈宇宙の何んでも屋〉。地球や地球の周りに漂うゴミとかトラブルとかを取り除いたりする事なんだ。
 もちろん、学校生活だって楽しんでいるよ。色々と心配してくれる三重子先生と大門先生、カワイイかおるちゃん、気のいいアキラ、イヤミな奴だけど実は俺に劣等感(トライダーの所持)を持っている健一などみんなに囲まれて毎日過ごしてる。でも、決まってこんな時に限って専務が俺を呼びに来るんだ。大門先生と専務の口げんかも、慣れっこになっちゃった。
 近頃、謎の巨大ロボがこの地球近くで暴れているって言うんだ。それを倒し・・・じゃ無くって事態を抑えるために俺たち社員一同は毎度シャトルで宇宙へ飛び立っているんだ。シャトルの中でおやつとか食べていると謎のロボットに遭遇。結局戦う事になるんだけどトライダーは負けないよ。最後の決め技・トライダーバードアタックがどんなロボットでも倒すんだ。でも、あのロボット何なのかな・・・?

メカニック

トライダーG7

トライダーG7

 全宇宙制覇を企む軍事ロボット国家・ガバール帝国を脱走した科学者ナバロンが、救助してくれた礼としてワッ太の父・竹尾道太郎に設計した巨大メカ。身長57メートル、体重777トン。G7の名は変形機能の数も意味する。
・頭部単体変形 
1・トライダーホーク(偵察戦闘機)
2・トライダーモビル(地上走行形態)
3・トライダーマリン(水上・水中航行形態)
・全体変形 
4・トライダービーグル(キャタピラ装着の陸上作業用形態) 
5・トライダーイーグル(超高速飛行形態) 
6・トライダーコスミック(基本飛行形態)
7・トライダーG7(基本形態、人型)
状況に応じて変形し、様々な場所で活躍する。
帝国の地球侵略を予測して装備された作業道具類は、武器としても威力を発揮。
ワッ太の腕力でも、十二分の性能を発揮するハイスペックな操縦性を搭載。
必殺技は鳥型のエネルギーに包まれて敵を両断するトライダーバードアタック。
異星の知識の結晶ではあるが、整備不良による故障等は殆ど発生していない。その事実が、厚井の腕の確かさを物語る。
トライダーフォートレス

トライダーフォートレス

 トライダーを宇宙に運搬する輸送機であり、ワッ太たちのもう一つの生活の場所であるシャトルとトライダーコスミックが合体した状態。シャトル単体でもミサイルなどの武装を備えており、戦闘中のトライダーG7の援護も行う。

キャラクター

竹尾ワッ太(たけお わった)

竹尾ワッ太(たけお わった)

声・間嶋里美
 小学生と、亡くなった父親に代わって継いだ二代目社長業を両方こなす元気で真っすぐな『若社長』。彼だけがトライダーを操縦できる理由は、幼少の頃より先代社長である父・道太郎と共にトライダーに搭乗、操縦を見ていた事により(作品世界内における)ロボット操縦免許取得の資格をクリア出来た為である。
 母・加代(声・花形恵子(~19話)、秋元千賀子(23話~))、妹・サチ子(声・高木早苗)、弟・シゲルの4人家族。
「竹尾ゼネラルカンパニー」社員一同

「竹尾ゼネラルカンパニー」社員一同

(画像右より)
柿小路 梅麻呂(かきこうじ うめまろ)
 声・永井一郎
厚井 鉄男(あつい てつお)
 声・藤本譲
(ワッ太)
砂原 郁絵(すなはら いくえ)
 声・潘恵子
木下 藤八郎(きのした とうはちろう)
 声・山本相時
柿小路 梅麻呂
 専務。64歳にして南極基地で働く一郎を筆頭に12人の子を持ち、最終回ではさらに双子が生まれることがわかる大変な子沢山。事件が起き、トライダーに出撃要請が出ると、ワッ太がどこにいようと「お仕事ですぞ~!」と大声で叫びながら自転車で迎えに来る。
 ワッ太や常務たちがミサイルを撃つたびに算盤をはじいて経費を計算するが、トライダーがピンチになったときに算盤を放り投げてミサイルを乱射したことも。
 口癖は「そんなに撃ったら我が社の予算が!」。

厚井 鉄男
 常務。メカニック担当で唯一ツナギを着ていて、トライダーの整備からエアコンの修理まで機械いじりはなんでもこなす。シャトルの操縦を担当し、専務のハラハラをよそに、ミサイルでワッ太を援護する熱血系取締役。ワッ太からは「鉄(て)っつぁん」と呼ばれている。妻との間に子供はいないが、物語の途中で竜介という少年と養子縁組をする。

砂原 郁絵(すなばら いくえ)
 社の紅一点。経理・事務・お茶くみ担当の18歳。地球から発進して月や火星などの目的地まで行く途中、シャトルの中でおやつや食事を作ってくれる。特技はフラダンス。かの有名な「発進アナウンス」係でもある。28話ではシャワーを浴びているところをワッ太に見られてしまう。

木下 藤八郎(きのした とうはちろう)
 営業係長だが、仕事は専務を通して入ってくるため、彼が仕事を取ってくることはまずない。お調子者のムードメーカーで憎めない存在。「パーッとやりましょう!パーっと!」が口癖(原典は『社長シリーズ』での三木のり平のギャグ)。
学校関係者

学校関係者

(画像左より)
鈴木三重子(すずき みえこ)
 声・馬場はるみ
(ワッ太)
大門(だいもん)先生 
 声・村山明
信吉(しんきち)
 声・高木早苗
山田アキラ(やまだ あきら)
 声・山下啓介
大山健一(おおやま けんいち)
 声・古川登志夫
鈴木 三重子
 ワッ太のクラス担任。そばかす顔でメガネをかけている。やさしい先生だが、締めるところはきちっと締める。ワッ太がロボット(トライダーG7)に乗って宇宙で仕事をしていることは知っていたが、仕事の詳細(宇宙人の戦闘ロボットとの戦闘)までは終盤まで知らなかったらしく、トライダーシャトルに同乗してワッ太が敵ロボットと戦う時に居合わせ、そこで初めてワッ太の仕事が危険なものであることを知る。大門先生の好意には長い間気づかなかったが、ときおり見せる彼の男気にひかれていく。

大門先生
 ワッ太の隣のクラスの担任。規律に厳しい熱血教師で、何かと問題を起こして仕事で授業を抜け出すワッ太をしかることもしばしば。しかし、いざというときにはその身を張って生徒を守り、ワッ太の置かれた立場や責任にも理解を示す度量の大きい教師である。三重子先生に惚れていて、そのことはワッ太たちにも周知の事実。最終回で想いが実って三重子先生と婚約する。弱点は犬。小さい頃はパイロットに憧れており、トライダーシャトルに同乗させてもらった時には、非常に興奮して、ワッ太に逆に窘められるほどであった。

山田 アキラ
 ワッ太と仲の良いクラスメイトで、ワッ太と同じく勉強より遊びや運動というタイプ。大柄で太っていて食い意地が張っている。父親は大工の親方。健一から文房具や食べ物でよく買収される。

大山 健一
 ワッ太のクラスの委員長で、勉強もスポーツもできる秀才で、そのほかのことも何でもこなすが、水泳だけは苦手。製薬会社社長の息子で、ワッ太には嫌みを言ったり、裕福さを見せつけたり、また何かと張り合うライバルだったが、終盤、ワッ太がザクロンの巨大ロボット相手に絶体絶命のピンチに陥った時には、テレビの前で周囲を驚かせるほどの大声を張り上げて声援を送った。
滝かおる(たき かおる)

滝かおる(たき かおる)

声・杉山絹恵
クラスのマドンナであり、ワッ太、健一の憧れのヒロイン。彼女自身も、ワッ太をそれとなく意識している所があり、さりげなく積極的に近づいたりしている。
オンドロン

オンドロン

声・池田勝
 ガバール帝国の地球侵略担当司令官。戦闘の最前線に立つ事は無く、宇宙要塞内で幹部に指令を出すのみである。しかし状況の悪化に伴い40話から彼自身も戦闘に赴く事となる。
幹部一覧
1・ヤール(1~7話、声・若本紀昭(現・若本紀夫))
2・ズルチン(8~13話、声・沢りつお)巨漢。
3・ドンマ(7,14~20話、声・滝口順平)
  ズール(7,14~20話、声・千葉繁(7話のみ山田俊司(現・キートン山田))漫才コンビ。
4・ジャッカル(21~26話、声・笹岡繁蔵)見た目、性格共に西部劇のガンマンスタイル。
5・ジルバ(27~33話、声・武藤礼子)
6・グラード(34~39話、声・松岡文雄)ナバロンと同じロボット科学者。
ジルバ

ジルバ

声・武藤礼子
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