最後に生還したのに艦長は死んでしまうという悲しい結末で終わります。
映画は、アカデミー賞にノミネート
1982年にアメリカで公開されると、同年のアカデミー賞で6部門にノミネート(監督、撮影、視覚・音響効果、編集、音響、脚色)されるなど、国際的に広く評価された。また、監督・脚本を手がけたウォルフガング・ペーターゼンは、本作をきっかけにハリウッドへと進出することになった。
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Uボートでの悲劇
こういう乗り物が故障すると本当に大変だと実感させられました。
映画解説
本作は、「戦場のリアリズム」が開いた極限状況の中で、不安に怯え、恐怖に慄きながらも、それでも、生還せんと全身全霊を賭して動いていく以外にない人間の裸形の様態を描き切った大傑作である。
声高に反戦のメッセージを張り付けることもなく、ただ、「出口なし」の閉鎖系の限定的スポットの中で呼吸を繋ぐ将校、下士官、兵士たちの内面の揺動を映し出すことで、充分に観る者への鮮烈なメッセージに昇華する作品の凄みは、恐らく、もう、これを越える作品が配給され得ないと思わせるほどの腕力があった。
そこには、一部の偏狭な映画作家が描くエクストリーム・シーンの連射とは完全に切れて、底気味悪いナルシズムはおろか、ハリウッド流のヒロイズム、センチメンタリズムなどの不気味なまでに心地良い描写など、その一切がかなぐり捨てられていた。
1941年秋、ドイツ占領下のフランスのラ・ロシェル軍港。
英国の糧道を断つために、ヒトラーが期待をかけた潜水艦部隊は、続々と大西洋に出撃していった。
だが敵護送船団も、日々に強化されていたのだ。
ドイツ潜水艦乗組員4万の内、3万が帰還しなかった。
これが、冒頭のキャプション。
U-96の艦内で(中央が艦長)
本作のドイツ潜水艦・U-96の任務は、英国の糧道を断つ戦略の一環として、大西洋を航行する英軍の輸送船を撃沈することだった。
従って、海上輸送網の切断を目途にして、通商破壊戦に投入されたUボートの出撃によって多大の成果を収めたのは緒戦の段階であり、1942年段階での状況では、護衛艦隊による護送船団方式の戦略や、航空機や艦艇による哨戒活動の強化などで致命的な損害を被るようになっていく。
テーマ曲
クラウス・ドルディンガーによるテーマ曲は、1991年にテクノ風にリミックスされヨーロッパを中心にヒットし、漁、海釣り、海上危機管理など、海にまつわる日本のドキュメンタリー番組のBGMとしてしばしば使われる定番楽曲でもある。
Uボートのサントラ - YouTube
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映画『U・ボート』は、とてもリアルに描かれた内容となっています。ぜひご覧ください。