「PIZZICATO ONE」の2ndアルバム『わたくしの二十世紀』が、6月24日にリリース
2001年に解散したピチカート・ファイヴの楽曲をを中心に、野本かりあやザ・スクーターズ等に提供したオリジナル曲を集めたセルフ・カヴァー集となる。
2011年にリリースされた『11のとても悲しい歌』以来のアルバムとなる同作は、小西がこれまでに発表した楽曲をゲストボーカルを迎えて自らカバーした音源集。
ゲストボーカルに名を連ねているのは、小泉今日子、UA、YOU、市川実和子、おおたえみり、ミズノマリ、西寺郷太、enaha、ムッシュかまやつ、甲田益也子、吉川智子の11人。
個性豊かな11人のヴォーカリストたちが、PIZZICATO ONEならではの大胆なアレンジを施されたおなじみのナンバーを生まれ変わらせる。
2011年にリリースされた『11のとても悲しい歌』以来のアルバムとなる同作は、小西がこれまでに発表した楽曲をゲストボーカルを迎えて自らカバーした音源集。
ゲストボーカルに名を連ねているのは、小泉今日子、UA、YOU、市川実和子、おおたえみり、ミズノマリ、西寺郷太、enaha、ムッシュかまやつ、甲田益也子、吉川智子の11人。
個性豊かな11人のヴォーカリストたちが、PIZZICATO ONEならではの大胆なアレンジを施されたおなじみのナンバーを生まれ変わらせる。
小西康陽によるソロプロジェクト「PIZZICATO ONE」
via www.cinra.net
小西康陽のコメント全文
ピチカート・ワンの第2作を、ここにお届けします。前作と同様、多くの歌手の方々に歌って戴きましたが、それでもこれは小西康陽のソロ・アルバムのつもりでおります。
あるところから、小西康陽編曲でさまざまな歌手の方が歌うコンサートの企画を打診されたのが、本作を作るきっかけでした。
ぜひやってみたい、と考えましたが、たった一夜のコンサートのために何曲ものアレンジを書くのなら、それをアルバムにまとめたい、と思い、ピチカート・ワンのレコーディング・ディレクターだったユニバーサル斉藤嘉久さんに相談したところ、こうして実現する運びとなりました。
当初は聴きやすいソフトロックのアルバムを考えていて、それなら簡単に作ることができると思っていましたが、2曲ほどデモを録った時点で、自分が作りたいのはよりパーソナルな音楽なのだと気付いて、そこから青写真を描いていきました。
新たに曲を作ることは最初から考えず、過去に作った曲をもう一度取り上げる作品集となりました。
もっとも、こうしたアルバムは初めてではなく、以前にも「戦争に反対する唯一の手段は。ピチカート・ファイヴのうたとことば」というアルバムを作っていますし、あるいはスタジオ・ライヴを収めたDVD「HAPPY END OF THE BAND」、コンピレイション「pizzicato five I love you」といった作品も同じ視点で作られたものです。繰り返しこうした作品を制作するのは、ピチカート・ファイヴの、とくに後期の楽曲に対する妄執というものがあるのだと思います。聴かれるべきリスナーの許に届けたい、という気持ち、と言いますか。
ピチカート・ファイヴの楽曲に加え、野本かりあさんの『カアリイ』というアルバムから2曲、『うたとギター。ピアノ。ことば。』というアルバムのときに書いた曲、さらに2012年にスクーターズに書いた曲を取り上げました。歌って下さったのは、いずれも大好きなヴォーカリストの方ばかりです。そう言えば、2008年の『うたとギター。ピアノ。ことば。』で歌っていただいた4人の歌手の方に、今回も参加していただきました。これはあのアルバムの続編、と捉えることも出来ます。
アルバムのタイトルにも、ジャケット・デザインにもそれほど深い意味はありません。今年の1月、東京に雪が降った日に、友人たちがアップしていた雪景色の写真を見て、ああ、やっぱり雪のジャケットがいいな、と考えて、まさにその友人たちから写真を借りました。
タイトルの方は、というと。この作品は制作中のワーキング・タイトルを『わたくしのビートルズ』と呼んでおりました。ビートルズに憧れて音楽を作るようになった人間のひとりとして、2013年に東京ドームで観たポール・マッカートニーのコンサートはショッキングなものでした。どんなに頑張ってみても、とても憧れの人には追いつきそうにない。自分の才能はだいたいこの程度、というような気持ちで、この呼び名を付していましたが、レコーディング終了の前日、ちょうど猿に王女の名前を付けたことでイギリス王室に問い合わせがあった日、こちらもタイトルを改めました。
今回も多くのミュージシャンの皆さま、スタッフの皆さまの御蔭で自分の思い通りのアルバムを作ることが出来ました。ただただ感謝しております。とりわけ、大好きなヴォーカリストの皆さまにはもう一度改めて「ありがとうございました」とお伝えしたい気持ちです。
ではひととき、素晴らしい歌手の皆さんの歌をお聴きになってください。
PIZZICATO ONEの前作「11のとても悲しい歌」
キャリア初のソロ・アルバムは、全編、英語曲のカヴァー集。
世界各国からジャンルを問わず集まった、個性豊かな11人のヴォーカリストたち。
小西康陽の編曲が、名曲群の持つ奥深い魅力に光をあてる。
世界各国からジャンルを問わず集まった、個性豊かな11人のヴォーカリストたち。
小西康陽の編曲が、名曲群の持つ奥深い魅力に光をあてる。
イマジン feat. マリーナ・ショウ
Imagine (John Lennon) feat. Marlena Shaw
via www.youtube.com
バン・バン feat. マイア・ヒラサワ
Bang bang (Sonny Bono) feat. Maia Hirasawa
via www.youtube.com
ア・リトル・ビット・オブ・ソープ feat. ニコル・ウィリス
A little bit of soap (Bert Berns) feat. Nicole Willis
via www.youtube.com
イフ・ウィ・リヴド・オン・ザ・トップ・オブ・ア・マウンテン feat. エリック・マシューズ
If we lived on the top of a mountain (Les Reed-Barry Mason) feat. Eric Matthews
via www.youtube.com
12 件
ピチカート・ファイヴのバンドリーダーとして、1990年代“渋谷系”ムーブメントの象徴的存在として活躍し、日本のみならず海外の音楽、ファッション、映画業界などからも多くの支持を集めた。