御料車(ごりょうしゃ)は、日本の天皇および皇族が乗車するための車。「御料」とは、高貴な人の所有物・利用物の意。なお、他国の王室が使用する車両(公用車)に対してこの表記が使用される場合もある。
初代
1912年(大正元年)の大正天皇の即位時に、当時の自動車先進国で、日英同盟を結ぶなど親密な関係にあったイギリスから輸入されたデイムラー・ランドレー57.2HP(直列6気筒・ナイト式ダブル・スリーブバルブエンジン車)が史上初の自動車の御料車となった。
3代目
1932年(昭和7年)に導入されたメルセデス・ベンツ770グローサー。既にイギリスとの同盟関係が失われた上に、当時満州事変への対応をめぐってイギリスやアメリカ合衆国などの自動車先進国との関係が悪化していた上、他国の国家首脳専用車としても導入されていた実績が高い評価を受けたことから、初めてドイツの車種が導入されることとなった。昭和天皇即位後、初めて導入された御料車となった。
1967年(昭和42年)に導入された日産・プリンスロイヤル。初の日本製御料車として、後に日産自動車と合併したプリンス自動車工業が開発、製造した。ほぼ手作りに近い品質管理が行われ、内装も西陣織をふんだんに使用するなど最高品質が追求された。
2006年(平成18年)に導入されたトヨタ・センチュリーロイヤル。2006年(平成18年)7月に標準車1両が宮内庁に納入され、8月15日の全国戦没者追悼式から使用される予定であったが、9月28日の臨時国会開会式に出席する際から使用された。今上天皇即位後に初めて導入された御料車で、初のトヨタ製の御料車でもある。
ちなみに天皇陛下はインテグラを運転するようです。
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