BOØWY時代からソロ活動まで、布袋寅泰とロックン・ロール!!
2016年6月3日 更新

BOØWY時代からソロ活動まで、布袋寅泰とロックン・ロール!!

布袋寅泰を知らない人はいないでしょう。BOØWY時代はもちろんソロとしても優れたセンスを発揮し続け、多くのファンから支持され続けています。そんな布袋のキャリア・音楽性についてまとめてみましたのでご覧ください。

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布袋寅泰

布袋寅泰

布袋寅泰

布袋 寅泰(ほてい ともやす、本名同じ、1962年2月1日 - )は、群馬県高崎市江木町出身の日本のミュージシャン、ギタリスト。
ロンドン在住。BOØWY時代のビーイング、Ø-con' nection、ユイ音楽工房、ソロ活動後のIRc2 CORPORATIONを経て、渡英後はDADA MUSICに所属。同事務所の代表取締役社長も務める。

BOØWYとして駆け抜ける

布袋寅泰のキャリア

BOØWYのギタリストとしてデビュー

BOØWYのギタリストとしてデビュー

1981年、BOØWYのギタリストとしてデビュー。BOØWY解散後はソロ活動の他、吉川晃司とのユニット・COMPLEX、他ミュージシャンへの楽曲提供など幅広く活動している。またレコーディングではギターだけでなく、ベース、ドラムス、キーボードなども演奏。
海外では『HOTEI』名義で、イギリス、ドイツなど欧州でアルバムをリリース。イギリスのロックバンド、ジーザス・ジョーンズと親交があり、ジョイントツアーも行った。近年は映画やCMへの出演など、俳優としての活動も行っている。
「最新のHOTEIが最高のHOTEI」がモットー(ポルシェ社のキャッチコピーから)。現在の愛車はトヨタのアルファード、AMGのE63T、シボレーのエクスプレスバン、アストンマーチンのV8ヴァンテージ。
デビューは1981年、氷室京介らと共に暴威(後に「BOØWY」と改名)を結成。翌1982年にリリースしたアルバム『MORAL』でデビューする。BOØWYは1987年12月24日渋谷公会堂で解散を発表し、翌1988年4月に行われた東京ドームでのライブ『LAST GIGS』をもって活動を終えた。
BOØWY初期には、演劇型アプローチのロックバンド、AUTO-MOD(他に、高橋まこと、PERSONZの渡邉貢らが在籍)やPETSというバンドにも参加していたり、ギタリストとして知られるようになってからは、鈴木雅之のソロデビュー曲『ガラス越しに消えた夏』をはじめ、吉川晃司・中島みゆき(後藤次利プロデュース)、アニメ『ストップ!! ひばりくん!』ED、『風の谷のナウシカ』サウンドトラック、山下久美子(吉田建プロデュース)などのアルバムに参加。
1985年6月から8月にかけては泉谷しげるのバックバンドのメンバーとして、1986年以降は当時の妻だった山下久美子のバックバンドのメンバーとしても活動。

2012年2月1日【布袋寅泰 ✕ 高橋まこと】『JUSTY ~ NO.NEW YORK』 - YouTube

2012年2月1日、さいたまスーパーアリーナにて行われた布袋寅泰氏の50歳バース­デーライブである『30th ANNIVERSARY 第四弾 HOTEI THE ANTHOLOGY "最終章" WE ARE DREAMER 〜50th BIRTHDAY SPECIAL CELEBRATION GIG〜』に高橋まこ...

吉川晃司と合体

吉川晃司とCOMPLEXを結成

吉川晃司とCOMPLEXを結成

BOØWYでの活動を終えて、氷室京介が1988年7月21日にソロデビューしたのに続き、半年後の同年10月にソロ1stアルバム『GUITARHYTHM』をリリースし、ソロ活動を開始。
12月に吉川晃司とCOMPLEXを結成し、シングル「BE MY BABY」でデビュー。
2枚のアルバムを発表したが、音楽性の違いで吉川と対立し、1990年11月8日に行われた東京ドームでのライブをもって無期限活動休止。
COMPLEX休止後は一貫してソロ活動に専念する。音楽プロデューサーとして今井美樹、相川七瀬、TOKIO、藤井フミヤ、JILL(PERSONZ)や江角マキコなどのアーティストに楽曲を提供したり、『新・仁義なき戦い』や『KT』などの映画音楽も手掛ける。

東日本大震災 被災地復興支援 [ BE MY BABY ] - YouTube

以降、ソロとしてマルチな活躍

ソロとして大活躍

ソロとして大活躍

1994年、東大寺にて行われたUNESCO主催の『GME '94 〜21世紀への音楽遺産をめざして〜 AONIYOSHI』に日本を代表するアーティストのひとりとして出演。マイケル・ケイメン、ジョニ・ミッチェル、INXS、ロジャー・テイラー、ライ・クーダー、レイ・クーパー、レナード衛藤らと共演。
1996年、上記イベント『AONIYOSHI』をきっかけに交流を深めたマイケル・ケイメンからのオファーでアトランタオリンピックの閉会式に出演。
1998年にはケイメンとギターとオーケストラとの融合作品『GUITAR CONCERTO』に参加したり、シングル「THANK YOU & GOOD BYE」のプロデュースをケイメンに依頼したこともあった。
2003年、クエンティン・タランティーノからのオファーにより、『新・仁義なき戦いのテーマ』が『BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY』として映画『キル・ビル』のメインテーマに採用される。これによりイギリスのiTunes Storeの音楽部門で1位を獲得したり、欧州サッカー連盟の入場テーマにも使用されたりと、同曲の知名度は飛躍的に上昇した。
2007年、 『HOTEI presents "SUPER SOUL SESSIONS" BRIAN SETZER vs HOTEI vs CHAR』と冠したライブにおいて、Charとブライアン・セッツァーとの競演を果たし、翌2008年にはKREVA、亀田誠治との単発ユニット『The THREE』にて、映画『隠し砦の三悪人THE LAST PRINCESS』の主題歌をリリース。
長らくソロ・ミュージシャンとして活動していたが、2011年4月28日に公式サイト上にて、東日本大震災の復興支援ライブとして21年ぶりに東京ドームにてCOMPLEXの一夜限りの復活を発表。当初は7月30日のみの予定だったが、5月末には7月31日の追加公演も発表された。
『日本一心』と銘打ったこのライブの動員数は2日間で10万人以上、収益は6億5431万8473円に上った。収益金は震災の復興、復旧に全額寄付された。
同じく2011年には、映画『ミッション:インポッシブル』シリーズのメインテーマを布袋がアレンジするという形で、12月に公開された同シリーズの第4作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の日本国内向け宣伝用楽曲を手掛けている。
2012年夏、長らく住み慣れた日本を離れロンドンへと移住。音楽面をはじめ自身に多大な影響を及ぼした同地にて新たな夢を叶える旨を表明した。
2014年3月6日、ローリングストーンズの『14 ON FIRE JAPAN TOUR』東京ドーム公演に、バンド側からオファーを受けゲストとして出演。「RESPECTABLE」で共演を果たした。
2015年4月、イギリス現地のレーベル『スパインファーム・レコード』と契約。前年にリリースしたアルバム『New Beginnings』収録曲であり、イギー・ポップをゲストボーカルに迎えた「How the Cookie Crumbles」がイギリスとヨーロッパ先行で6月15日に配信されることが決定した。

布袋寅泰 RRR Greatest Guitar Medley~ROCKET DIVE - YouTube

布袋の音楽性

デヴィッド・ボウイらを敬愛する

デヴィッド・ボウイらを敬愛する

BOØWY時代やCOMPLEX時代は8ビートを基調としたポップな楽曲をメインに制作していたが、ソロアーティストとなって以降はデジタルロック、ニューウェイヴ、ファンク、グラムロック、ポップ・ロック、プログレッシブ、テクノ、クラウト・ロック、ブラス・ロック、ハウス、レゲエ、パンク、ポストロック、エレクトロニカ、ドラムンベース、アンビエント、ロカビリーなどをはじめとした様々な要素を取り入れたサウンドを展開。
このような姿勢について布袋は「日々変化してこそロックン・ロール」と語っている。
自身が最も影響を受けたミュージシャンにデヴィッド・ボウイ、T-REX、ロキシー・ミュージックを、また自身をギタリストにしてしまった人物としてマーク・ボラン、ミック・ロンソン、クリス・スペディングを挙げている。
特にデヴィッド・ボウイへの敬愛は強く、インタビューなどで頻繁に名前が登場している。また自身の音楽コンセプトを毎回変えるというスタイルもボウイから受けた影響のひとつである。
ブリティッシュロックを志向

ブリティッシュロックを志向

基本的にブリティッシュムーブメントの影響が強く、「Tシャツとジーンズで長髪に使い込まれたヴィンテージ・ギターといったカジュアルな出で立ちのアメリカンロックよりも、スーツ姿にメイクを施し髪を逆立てピカピカの真新しいギターを構えているブリティッシュロックの方が煌びやかで魅力を感じた」と語っている。
ライブ活動には非常に精力的であり、現在でもアリーナ、ホール、ライブハウスなど様々な規模のステージを踏んでいる。「ライブアーティストでありたい」「あくまでライブをやりたいから楽曲を作る」などステージを意識した発言は数多い。
ファッションやビジュアル、アートワークも活動コンセプトの一端として重視している。作品の世界観に合わせてスーツや皮ジャン、近未来風ファッションやゴシック調の衣装にも袖を通し、スタイリングも変える。
このような姿勢はBOØWY結成当初から持ち合わせており、ヘアメイクや衣装、ライブコンセプトのアイディアをたびたびメンバーに提案していた。『INSTANT LOVE』の時期に、青山のブティック「T-KIDS」に衣装提供を直談判し実現させたというエピソードもある。また高校時代にレタリングの通信教育を受けていたことから、BOØWY時代初期はライブの宣伝チラシのデザインも担当していた。

ギタースタイル

ビート・ギタリスト

ビート・ギタリスト

自身のことを「リズム・ギタリストとかリード・ギタリストとかあるけど、僕はビート・ギタリスト」だと語っている。
布袋のギタースタイルの象徴のひとつとして『BAD FEELING』のリフに代表される独特のカッティングが挙げられるが、これもビートへの拘りとファンク・ミュージックからの影響を強く受けていることが背景にある。
バッキングの際はブリッジミュートを駆使してリズムを際立たせるプレイをすることが多く、ハードロックなどの歪み系のサウンドは出すことは少ない。「のっぺりと歪んだギターはあまり好みじゃなく、そういった音楽はあまり聴いてこなかった」とも発言している 。ギターを弾く際のピッキングのアタック感やリズム感を意識している発言も多く、様々なミュージシャンから「布袋のギターはコンピューターのような正確さだ」と評価されている。
アマチュア時代は毎日クラフトワークを聴きながら楽曲のループに合わせてギターフレーズを考えていたという時期も存在し、理想のギタリスト像について「マーク・ボランとレイ・パーカーJr.を合わせたようなギタリストになりたかった」「マーク・ボランのようなグラムな衣装で、黒人のようなファンキーなカッティングを、クラフトワークのビートをバックに踊りながら弾くギタリストという何とも奇妙なものだった」と語っている。
一方で、アマチュア時代からストラップを長くして腰の位置で弾くなど、テクニックよりもオリジナリティーを重視してきた結果、未だに小指はうまく使えないという。一方で6弦を親指で抑えるといったスタイルを多用しており、「親指の使い方には自信がある」と語っている。

布袋寅泰 You 隠れた名曲で極上のギターソロ - YouTube

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