心踊るウェスタン調のオープニング曲
ガンマニアにも愛された作品。
Kouya no Shonen Isamu (Wild Boy Isamu) Opening (荒野の少年イサム OP) - YouTube
1973年~1974年にかけて放送。
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日本発の西部劇。アニメ版は日本最初のテレビアニメによる西部劇でもある。日本人とアメリカインディアンの間に生まれた少年が主人公である。「人種差別」や「武器は使う者によって神の道具にも悪魔の道具にもなる」など、様々なテーマが根底に流れている。
日本人は西部劇が大好きだったので
戦前から1970年代まで、日本では西部劇映画やドラマが大人気。アメリカの映画やドラマをマネて、日本人による西部劇映画も多く作られた。
画像は1962年「メキシコ無宿」のポスター。宍戸錠がメキシコで銃をぶっ放してメキシコ人の悪党を倒す。主要キャストは日本人、メキシコなのに普通に日本語が通じる世界。一見ワケがわからないが、当時はこういう無国籍な日本映画が人気だった。
だから日本人主役の西部劇アニメの登場も、自然な流れだったのである。
画像は1962年「メキシコ無宿」のポスター。宍戸錠がメキシコで銃をぶっ放してメキシコ人の悪党を倒す。主要キャストは日本人、メキシコなのに普通に日本語が通じる世界。一見ワケがわからないが、当時はこういう無国籍な日本映画が人気だった。
だから日本人主役の西部劇アニメの登場も、自然な流れだったのである。
主人公は日米ハーフの少年
原作コミックは1971年~1974年まで、週刊少年ジャンプに連載されていた。
作画は川崎のぼる。
「巨人の星(原作は梶原一騎)」「てんとう虫の歌」「いなかっぺ大将」などで当時大人気の少年マンガ家。
原作ではいかつくてカッコいい兄さんだったが
「巨人の星(原作は梶原一騎)」「てんとう虫の歌」「いなかっぺ大将」などで当時大人気の少年マンガ家。
原作ではいかつくてカッコいい兄さんだったが
via blogs.c.yimg.jp
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列車強盗、駅馬車、インディアン(ネイティブアメリカンのことを当時はこう呼んでいた。)との抗争と友情、保安官…西部劇のキーワードが満載。
父は日本人留学生、母はインディアン
明治5年、日本からやって来た留学生 渡 勝之進(わたり かつのしん)は学費を稼ぐため、現地で砂金掘りの仕事につき、そこで知り合ったインディアンの娘サクラと結婚。
二人の間に生まれたのがイサム君。
3人は日本に向かう旅の途中で不幸に見舞われる。
二人の間に生まれたのがイサム君。
3人は日本に向かう旅の途中で不幸に見舞われる。
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明治5年と言えば
日本の洋食屋で初めてカレーライスが客に出された日。写真は当時のカレ-ライスを再現したもの。ウマそう。
また陰暦を廃止して、現代と同じ太陽暦に切り替えられた年でもある。
日本初の万国博覧会が開催され、東京-横浜間の鉄道が開通。日本初の近代的図書館や女学校が開設されたりと、国にとって大きな転機となった年。
勝之進も新しい時代にふさわしい知識を求めてアメリカに渡ったのだろうか。
また陰暦を廃止して、現代と同じ太陽暦に切り替えられた年でもある。
日本初の万国博覧会が開催され、東京-横浜間の鉄道が開通。日本初の近代的図書館や女学校が開設されたりと、国にとって大きな転機となった年。
勝之進も新しい時代にふさわしい知識を求めてアメリカに渡ったのだろうか。
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母を失い、父とはぐれ孤児となったイサムは、砂金掘りの職人たちに拾われ、サンボーイ(太陽の子)と呼ばれ大切に育てられるが、洪水が彼らのキャンプを襲い職人たちと生き別れてしまう。
再び孤児となったイサムを拾って育ててくれたウィンゲート親子が、実は殺人、強盗なんでもありのお尋ね者の大悪党だったと知り苦悩するイサム。
再び孤児となったイサムを拾って育ててくれたウィンゲート親子が、実は殺人、強盗なんでもありのお尋ね者の大悪党だったと知り苦悩するイサム。
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敵か味方かビッグストーン
元奴隷の黒人ガンマン。
ウィンゲート親子に母を殺され、生後間もなかったイサムと父の命の恩人だという因縁を持つ男。
彼との出会いが転機となり、イサムは自らの正義の心に従いウィンゲート親子と袂を分かつ決心をする。
ウィンゲート親子に母を殺され、生後間もなかったイサムと父の命の恩人だという因縁を持つ男。
彼との出会いが転機となり、イサムは自らの正義の心に従いウィンゲート親子と袂を分かつ決心をする。
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第4話イサムよ銃をとれ! イサムがガンマンとして開眼する重要な回
タイトルはアメリカ映画「アニーよ銃をとれ」へのオマージュかな?
学校に押し入り、子供たちをも惨殺しようとする悪党共(ウィンゲート親子ではない)。
いくら悪党と言えど、人を殺めることに戸惑いを隠せないイサムに、メアリー先生は
「銃は悪魔の道具か、神の道具か、それは銃を持つ人の心で決まるんです。」
と説く。
いくら悪党と言えど、人を殺めることに戸惑いを隠せないイサムに、メアリー先生は
「銃は悪魔の道具か、神の道具か、それは銃を持つ人の心で決まるんです。」
と説く。
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子供たちを守るためにはライフルを手にすることをも恐れないメアリー先生。
「この銃は人を殺すための道具ではないの。人を守るための道具なのよ。」
と言い放つ先生は毅然として美しい。
銃については日本とアメリカでは捉え方が違うが、愛する人を守るために武器とどう向き合うべきか考えさせられる。非常にタイムリーなテーマだ。
「この銃は人を殺すための道具ではないの。人を守るための道具なのよ。」
と言い放つ先生は毅然として美しい。
銃については日本とアメリカでは捉え方が違うが、愛する人を守るために武器とどう向き合うべきか考えさせられる。非常にタイムリーなテーマだ。
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どこかで生きているはずの父を探して
母は亡くなってしまったが、父はどこかで生きているはずだと知らされ、当てもなく父探しの旅に出るイサム。
途中「あーっイサム、振り向け!戻れ!」と叫びたくなってしまう父とのすれ違いシーンも有り。
果たしてイサムは父に巡り会えるのだろうか。
途中「あーっイサム、振り向け!戻れ!」と叫びたくなってしまう父とのすれ違いシーンも有り。
果たしてイサムは父に巡り会えるのだろうか。
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エンディング曲は静かに「オー・サンボーイ」
カラオケ荒野の少年イサムED「オー・サンボーイ」カラオケ - YouTube
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