全39話を予定した作中では、やや高年齢の視聴者層を意識したハードなエピソードが展開されたが、作画面でのバラつきが多かったことからアニメ雑誌での誌面獲得もできなかった。また、度々の時間変更がされていた。結局、これからクライマックスに入るという時に打ち切りとなった。突然の打ち切り決定のため、放送順を調整し、敵の人工太陽作戦に対する判断ミスで地球は水没、人類滅亡が示唆されたシーンで「完」の文字が出て終了という、地球人側の全面敗北ともとれる衝撃の最終回となった。
東京地区でこの最終回が放送されたのは1981年1月25日で、『伝説巨神イデオン』も5日後の1981年1月30日に打ち切りとなっている。完成済み未放送フィルムは3話分あり、コンテも最終話まで完成していた。
この衝撃的な最終回の反響は大きく、放送終了直後から問い合わせが殺到、完全版の放送を求める署名活動やファン集会、自主上映会が開催された。
製作会社もこの雰囲気を敏感に感じ取っており、アニメ雑誌への未公開ストーリーや映像の提供が積極的に行なわれ、さらに1981年4月には「豪華本」といわれる愛蔵本が製作元の葦プロから直接出版された。
後年、未放送分を含む34話(テレビ放送は31話)を収録したレーザーディスクとDVDが発売されている。
最強ロボ ダイオージャ
百獣王ゴライオン
頭部や手足に獅子の顔をあしらったデザインは、『未来ロボ ダルタニアス』の「胸のライオン」同様、後続のアニメや特撮作品(特に『スーパー戦隊シリーズ』)の巨大ロボットにも影響している
戦国魔神ゴーショーグン
フォーマットは王道的ロボットアニメながら、ドラマの主人公はケン太少年であり、その成長物語として基本的に彼の視線で話が進んでいくが、敵味方3名ずつの軽妙洒脱なやり取りを見せるキャラクターにスポットが当てられ、メカアクション以上に、その会話と個性的な人物描写とに人気が集まった。特に、美形の青年でありながら、何事も自分自身の美学を行動原理とし、「美しい」「美しくない」が口癖とする、こだわりの変人・レオナルド・メディチ・ブンドル、乱暴者で八つ当たり用のロボットをやたらと蹴る・殴るが愛妻家のヤッター・ラ・ケルナグール、情緒不安定ですぐにカッとなるため精神安定剤が手放せないスグーニ・カットナルの、ドクーガ三幹部は、その人間臭い描写によってコミカルな作風に寄与していた他、ゴーショーグンのパイロット3名、敵方科学者のジッター博士も、それぞれギャグシーンで多々活躍している。