デビルマン
マンガとアニメ、大きく異なる世界観
筆者はアニメの再放送をみた世代ですので、実はマンガ版をみたことがありません。
有名なアニメのオープニングテーマ
オープニングはよく歌ってました。
あれは 誰だ 誰だ あれは デビル デビルマン ♪
あれは 誰だ 誰だ あれは デビル デビルマン ♪
Devilman Opening - YouTube
via www.youtube.com
誰も 知らない 知られちゃいけない ♪
デビルマン ED - YouTube
via www.youtube.com
まずはテレビアニメ版「デビルマン」について
放送期間:1972年(昭和47年)7月8日~1973年(昭和48年)3月31日
放送回数:全39話(NET(現テレビ朝日)系列、初放送は38話)
放送時間:毎週土曜日20時30分 - 20時56分(1972年10月以降は20時55分まで)
放送局:NET(現テレビ朝日)系列
放送回数:全39話(NET(現テレビ朝日)系列、初放送は38話)
放送時間:毎週土曜日20時30分 - 20時56分(1972年10月以降は20時55分まで)
放送局:NET(現テレビ朝日)系列
なんとドリフ「8時だョ!全員集合」の裏番組でした
空前の「変身ブーム」を受け、NETテレビが「変身大会」と銘打った番組の一つとして、実写番組の『人造人間キカイダー』と組み合わせ制作。
当時「お化け番組」と呼ばれた『8時だョ!全員集合』(TBS系列)に対抗しての異例の夜20時台の放送となっていた。
当時「お化け番組」と呼ばれた『8時だョ!全員集合』(TBS系列)に対抗しての異例の夜20時台の放送となっていた。
アニメ版デビルマンのストーリー
ヒマラヤの氷の中に封じ込められた地球の先住民族・デーモン族が復活した。地球の支配権を手にするため立ち上がった魔王ゼノンは、デーモン族最強の勇者デビルマンを呼ぶ。
ヒマラヤ登山中だった日本人・不動教授と息子の明は、クレバスからデーモン一族の眠る氷の国へと転落し、デーモン族の妖獣たちに襲われた。不動教授は死亡したが、気を失った息子の高校生・不動明は人間社会へ尖兵として潜入するデーモンの宿主として選ばれてしまった。
デビルマンは、仲間の妖獣たちを倒して自らが尖兵となり、明の体へと憑依した。孤児となった明=デビルマンは、不動教授の親友である牧村教授の家に引き取られるが、人間として生活する中で主題歌にも歌われるように牧村の娘・美樹への恋愛感情から、次第に「人間界を滅ぼす」という使命に消極的になる。
デビルマンの変心に業を煮やした妖獣ヘンゲが美樹を襲ったとき、明はデビルマンに変身しヘンゲを倒した。こうして、デーモン族を裏切ったデビルマンは不動明として生活しながらも、美樹を守るために送り込まれる妖獣たちと戦う。やがてその戦いは、美樹だけではなく牧村家の人々や友人たち、そして美樹の生きる人間界を守るための戦いになっていく。
ヒマラヤ登山中だった日本人・不動教授と息子の明は、クレバスからデーモン一族の眠る氷の国へと転落し、デーモン族の妖獣たちに襲われた。不動教授は死亡したが、気を失った息子の高校生・不動明は人間社会へ尖兵として潜入するデーモンの宿主として選ばれてしまった。
デビルマンは、仲間の妖獣たちを倒して自らが尖兵となり、明の体へと憑依した。孤児となった明=デビルマンは、不動教授の親友である牧村教授の家に引き取られるが、人間として生活する中で主題歌にも歌われるように牧村の娘・美樹への恋愛感情から、次第に「人間界を滅ぼす」という使命に消極的になる。
デビルマンの変心に業を煮やした妖獣ヘンゲが美樹を襲ったとき、明はデビルマンに変身しヘンゲを倒した。こうして、デーモン族を裏切ったデビルマンは不動明として生活しながらも、美樹を守るために送り込まれる妖獣たちと戦う。やがてその戦いは、美樹だけではなく牧村家の人々や友人たち、そして美樹の生きる人間界を守るための戦いになっていく。
テレビアニメの作品設定
より児童受けするヒーロー設定に
漫画版では学生服を着用している不動明であるが、原作者の「不良っぽいヒーロー」像が児童番組では差し支えがあり、高校生という事を曖昧にするために私服を使用している。
同原作者の漫画版で『マジンガーZ』や『ゲッターロボ』でも主人公たちは学生服を着用しているが本作と同様な事情で全て私服に変更されている。
日常は明たちが通う名門(なかど)学園を舞台にしている。小中高一貫の学校であるため、美樹の弟・健作ら小学生たちもドラマに関わっている。永井の『キッカイくん』からのスピンオフキャラとして、アルフォンヌ、ポチ、轟が登場する一方、木刀政らに相当するキャラは登場しない。
同原作者の漫画版で『マジンガーZ』や『ゲッターロボ』でも主人公たちは学生服を着用しているが本作と同様な事情で全て私服に変更されている。
日常は明たちが通う名門(なかど)学園を舞台にしている。小中高一貫の学校であるため、美樹の弟・健作ら小学生たちもドラマに関わっている。永井の『キッカイくん』からのスピンオフキャラとして、アルフォンヌ、ポチ、轟が登場する一方、木刀政らに相当するキャラは登場しない。
デビルマンのキャラデザインもよりヒーロー色を強く
漫画版で重要な役割を果たす妖獣シレーヌやサイコジェニーが、単なる単発の敵扱いとなっている。また、漫画版では「魔将軍ザン」は名前のみで姿を見せないが、魔将軍ザンニン、妖将軍ムザン、ゼノンと対等に近い地位にあるらしい妖元帥レイコックと、魔王ゼノンの配下の幹部が登場し、デビルマンに倒されるごとに交代している。
なお、サタンについては一切言及されていない。漫画版ではデーモン族の本拠地は南極などの永久氷の中ではないかと言われてはいるものの不明である。一方、TV版ではヒマラヤと明示されている。
その他にも、光線技などを使う度に技の名前を叫ぶ。人間時に受けた傷が、変身して巨大化すると数倍に広がり、苦痛が酷くなる。デビルマンのキャラクターデザインが、漫画版よりヒーロー的にされている。漫画版の飛鳥了に相当する氷村巌は、役割や正体が大きく異なっている。など変更されている。
引用:wikipedia
なお、サタンについては一切言及されていない。漫画版ではデーモン族の本拠地は南極などの永久氷の中ではないかと言われてはいるものの不明である。一方、TV版ではヒマラヤと明示されている。
その他にも、光線技などを使う度に技の名前を叫ぶ。人間時に受けた傷が、変身して巨大化すると数倍に広がり、苦痛が酷くなる。デビルマンのキャラクターデザインが、漫画版よりヒーロー的にされている。漫画版の飛鳥了に相当する氷村巌は、役割や正体が大きく異なっている。など変更されている。
引用:wikipedia
マンガ版「デビルマン」について
「デビル」であることが明確な基本設定
不動明は、居候先の牧村家の娘、美樹と仲良く学校に通う大人しい少年であったが、ある日親友の飛鳥了から、地球の先住人類「デーモン(悪魔)」が復活し、地球を人類から奪い返そうとしていることを知らされる。デーモンを研究していた了の父は、デーモンに合体されたため、心を支配される前に自殺したのだ。
了は明に、デーモンの超能力を取り入れて戦わなくては人類に勝ち目はないと、デーモンと合体する話を持ちかけてくる。人間の正義の心がまさればデーモンに心を支配されることはないというのだ。合体能力を持つデーモンだが、人間と合体するには人間が理性を捨て去ったときという難しい条件があった。しかし、明は悪魔の力と人間の心を持つデビルマンとなることに成功する。
了は明に、デーモンの超能力を取り入れて戦わなくては人類に勝ち目はないと、デーモンと合体する話を持ちかけてくる。人間の正義の心がまさればデーモンに心を支配されることはないというのだ。合体能力を持つデーモンだが、人間と合体するには人間が理性を捨て去ったときという難しい条件があった。しかし、明は悪魔の力と人間の心を持つデビルマンとなることに成功する。
via rr.img.naver.jp
殺戮や死と向き合う場面がしばしば
デーモンたちは、デビルマンを倒すために次々と刺客を送ってくるが、明はそれらを倒していく。しかしやがてデーモンは人類すべてに宣戦布告し、総攻撃を仕掛けてくる。
デーモンによる無差別合体という自爆攻撃に人類がパニック状態となる中、明は了の制止を振り払い、単身、デーモンとの戦いに赴くものの、力尽き倒れる。しかしなぜか、とどめを刺されようとした時、デーモンの神、大魔神サタンの「デビルマンを殺すな」という意思がデーモンたちに伝えられ、明は解放される。
一人の力では戦えないと悟った明は、無差別合体で死なずにデビルマン化した者たちを集め、デビルマン軍団を組織しようと考える。しかし「悪魔の正体は現代生活に不満を持つ人間である」と高名な科学者が発表したため、悪魔狩りの名の下、罪のない人々が政府により殺戮されていく事態となる。
一方、自分の恐れた通りに事が進みすぎることに不審を抱いた了は、自宅に戻り、事の発端を再確認しようとする。そこで了が知ったのは、飛鳥了という少年はすでに死んでいるということだった。
デーモンによる無差別合体という自爆攻撃に人類がパニック状態となる中、明は了の制止を振り払い、単身、デーモンとの戦いに赴くものの、力尽き倒れる。しかしなぜか、とどめを刺されようとした時、デーモンの神、大魔神サタンの「デビルマンを殺すな」という意思がデーモンたちに伝えられ、明は解放される。
一人の力では戦えないと悟った明は、無差別合体で死なずにデビルマン化した者たちを集め、デビルマン軍団を組織しようと考える。しかし「悪魔の正体は現代生活に不満を持つ人間である」と高名な科学者が発表したため、悪魔狩りの名の下、罪のない人々が政府により殺戮されていく事態となる。
一方、自分の恐れた通りに事が進みすぎることに不審を抱いた了は、自宅に戻り、事の発端を再確認しようとする。そこで了が知ったのは、飛鳥了という少年はすでに死んでいるということだった。
via f.st-hatena.com
悪魔と人間
数日後、了はテレビで、明がデーモンと合体した瞬間の映像を公開し、無数の悪魔が人間になりすましているので、殺せと人々を扇動する。正体がばれ、牧村の家を出ざるを得なくなった明は、裏切った了を問い詰めるが、了が、明とデーモンを合体させたのは、人類を守らせるためでなく、次のデーモンの時代に共に生きたかったためだと答えたので、明は了が大魔神サタンであることを悟る。
サタンは自らの記憶を消し、人間になりきることによって人間の弱点をつかみ、デーモンたちに作戦立案の材料を与えていたのだ。ただひとつの誤算は両性具有のサタンが明を愛したことで、その結果、デーモンの敵となるデビルマンが誕生してしまったことだった。
牧村夫妻は、悪魔特捜隊による拷問で惨殺され、美樹も暴徒と化した町の住人たちに惨殺される。最後の希望だった恋人も奪われ、人間に失望した明は、デビルマン軍団を率い、地上の覇権を賭け、サタン率いるデーモン軍団との決戦を決意する。サタンもまた、明との決戦は避けられないことを分かっていた。
サタンは自らの記憶を消し、人間になりきることによって人間の弱点をつかみ、デーモンたちに作戦立案の材料を与えていたのだ。ただひとつの誤算は両性具有のサタンが明を愛したことで、その結果、デーモンの敵となるデビルマンが誕生してしまったことだった。
牧村夫妻は、悪魔特捜隊による拷問で惨殺され、美樹も暴徒と化した町の住人たちに惨殺される。最後の希望だった恋人も奪われ、人間に失望した明は、デビルマン軍団を率い、地上の覇権を賭け、サタン率いるデーモン軍団との決戦を決意する。サタンもまた、明との決戦は避けられないことを分かっていた。
変身ヒーローもの企画として、永井豪が自作品『魔王ダンテ』(「ぼくらマガジン」連載)をベースに「悪魔をヒーローとした作品」として基本設定を行い、漫画版は永井豪が執筆し、『週刊少年マガジン』の1972年25号(6月11日号)から1973年27号(6月24日号)にかけて全53話で連載された。同時期に、NETテレビではテレビアニメ版で脚本担当の辻真先がオリジナルストーリーを構成した。
両作には「漫画作品のアニメ化」もしくは「アニメ作品のコミカライズ」といった関係はなく、永井自身が指摘しているような「同一の基本設定を使用して描かれた2つの作品」という関係に近い。漫画版のテーマは「ホラー」であり、購読者層をやや高めに設定したこともあって連載を経るごとに黙示録的な世界観へと変遷していったのに対し、アニメ版は、低年齢層の視聴者を取り込みやすい勧善懲悪のヒーローものの体裁を取っていた。