2003年、大谷選手のお母さんが不慮の事故で亡くなった時、プロレスの教科書はこのような文面で大谷選手を励ましました。
「100ページだ。記念すべき100ページ目だ。
プロレスラーが暗い顔をして誰がプロレスを好きになんだよ。
プロレスラーにプライベートは無え。
めちゃくちゃ辛れえけど、辛くなんかねえよ。
おお、やりがい出て来た。必ずプロレス界の頂点を獲ってやる」
これらの力強い格言は、後に大谷選手が中心となって展開される「プロレスを通しての社会活動」に繋がっているとも言えましょう。
なお「プロレスの教科書」を検索すると、次のような書籍が出て参りますが、こちらは「人間風車」ビル・ロビンソン氏が著したガチのレスリング技術書なので、ご注意下さい。
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プロレスの教科書 “人間風車" ビル・ロビンソン直伝 〝蛇の穴″のレスリング キャッチ・アズ・キャッチ・キャン スキルブック (週刊プロレスSPECIAL) : U.W.F.スネークピットジャパン : 本 : Amazon.co.jp
¥2,160
紀元前から受け継がれる人類最古の格闘競技、 「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン Catch As Catch Can = CACC」 伝承の技の数々を完全網羅! CACCの基本なくして、日本にプロレスの定着はなかった! 「Wrestling(レスリング)」を「一本の木」にたとえてみよう。 本書で書かれている「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」は太い「幹」であり、 その他の格闘技(あるいは格技)は、「枝」に比喩できる。 「幹」が優れているとか主流だとか、「枝」が劣っていて亜流であるという話では断じてない。 だが、とにかく「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」こそが人類最古の「闘うフォーム」であり、 あらゆる格闘競技(格技)は、そこから分化していった。
新たな挑戦ーいじめ撲滅への闘い
冒頭でも紹介した、大谷選手が取り組む「いじめ撲滅」を目的とした社会活動。2011年には「一般社団法人あなたのレスラーズ」を設立、全国を股にかけて活動しています。
大谷晋二郎いじめ撲滅講演会
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「イジメ撲滅」大谷晋二郎KAMIKAZE制裁!ZERO1東京タワー大会 | 週刊ファイト
■ 一般社団法人「あなたのレスラーズ」主催 すしざんまい presents 東日本大震災復興チャリティーイベント 「イジメ撲滅・元気ハツラツ~本当に強い人はいじめなんかしないし、何度でも立ち上がる~『誰かの為に』」 日時:10月...
2015年10月、東京タワーのふもとで行われたチャリティーイベントの記事です。
「こういう活動をしていると、色んな人に言われるんですよ。『大谷さん、いじめが全て、いつかなくなると思いますか』って。僕は無責任なことは言えない。絶対になくすとか、僕一人の力では難しいかもしれない。でも『できることを始めないと、なくならない』ということが、僕の気持ちなんです。全てのいじめをなくすなんて、無責任なことは言えない。それでも、この現状を何とか良くしたいと、走り出さないと何も変わらない。その気持ちから続けています。
僕の力なんて小さいものだけど、コツコツだけど5年近くやってきて、ある程度『ゼロワンはいじめ撲滅運動をやっている』と、プロレス業界も、それ以外の業界でも分かってきてくれています。これはもう、期限を決めてやるんじゃなくて、いじめがある限り続けなきゃならなと思っています。そういう気持ちの人が増えれば増えるほど、いじめはなくなっていくと思いませんか?それが僕の気持です。同じ志を持った"同志"のような人を増やしていきたい。動き出さなきゃ何も始まらない。」
2011年の東日本大震災後は、被災地の復興を支援する活動にも取り組み、2016年の熊本震災の際には、試合が予定されていた会場のがれきの撤去を行うなど、支援を続けています。
おわりに
「アメトーーク!新春ゴールデンSP」の「俺たちのゴールデンプロレス」で紹介された大谷選手のドキュメントで、小学校の校庭で行われた試合の後、マイクを握った大谷選手は、こう叫びました。
「小さな団体の僕達ですが。昨日も子供たちにいろいろ偉そうなこと言わせてもらいました」
「でも、はっきり言っときます。僕はそんな偉い人間じゃありません!!」
「ただ、僕らにはプロレスしかないから・・・」
「プロレスでみんなにメッセージを贈ることしかできないから!!」
「でも!そのたったひとつのプロレスを!俺ら大の大人は一生懸命頑張ってんだ!!」
「子供たちに気づいてもらいたい!お前らにも大好きなものがあるだろう?」
「野球でも、サッカーでも、歌でも何でもいい!!」
「お前ら大好きな物を一生懸命ガンバレ!!」
「一生懸命頑張った奴は、報われなきゃ嘘だ!!」
病弱だった少年時代、プロレスによって勇気をもらい、その後プロレスの道をまっすぐに進んできた大谷選手の叫びは、多くの人の心を打ちます。
2015年より、再びジュニアヘビー級への転向を敢行した大谷選手。その「熱さ」を体感しに、プロレス会場へ足を運んでみませんか?
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何度でも立ち上がれ―僕の人生、起き上がりこぼし (キーステージ21ソーシャルブックス) : 大谷 晋二郎 : 本 : Amazon.co.jp
¥1,620
原因不明の病気に苦しんだ少年時代を乗り越え、プロレスラーとしてのキャリアを積んできた著者。そのかたわら、商店街や学校を訪問し、リングを張りチャリティ・プロレスを行ったり、熱い講演を行ってきた。プロレスをとおしてまちおこしや地域貢献を行っている。「プロレスで社会を変える」をモットーに活動している、いま最も熱いレスラー、大谷晋二郎の半生を綴る一冊。
いじめ撲滅のための講演会が開催されました。
アメトーークでも話題になったあの講演会です。