初めて買った車は新車or中古車?今ではネットが当たり前の中古車選び、その歴史について。
2016年11月9日 更新

初めて買った車は新車or中古車?今ではネットが当たり前の中古車選び、その歴史について。

初めて買った車は忘れることはありません、そしてその車が中古車だった方も多いと思います。アルバイトで稼いだお金で憧れの車を中古車で探しましたよね、当時は雑誌「カーセンサー」「Goo」が中古車選びの定番。雑誌で見て電話して、ディーラー覗きに行って。それを繰り返してようやくゲットした中古車。いまではネットで簡単に選べる時代ですが、そんな中古車の歴史について。

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初めて買った車、新車でしたか中古車でしたか?

みなさんが初めて乗った車は何でしたか?
初めて乗った車は、ご家族の車だったという人が多いかと思います。免許取った後は親の車で練習したって人はけっこういますよね。

それでは、初めて自分で買った車は何でしたか?
もちろん、人によって千差万別でしょう。その車は新車でしたか、中古車でしたか?

私は、バイトで貯めたお金でどうにか頭金を用意して憧れの車を中古でゲットしました。
何冊ものカーセンサーやGooを部屋に山積みにして、少しでも好条件の車を探した記憶はいまでも忘れるものではありません。

手探りながら、中古車のどこをチェックすればよいのか詳しい人や雑誌から情報集めたりしたのもよい思い出です。

今ではこんな便利な動画もありますね

プロが教える中古車の見極め方 〜どういう中古車を買ったら良いの??の巻〜

今ではネットで当たり前に探せる中古車情報

例えばグーグルなどで「中古車」と入力すれば、そこにはズラリと中古車情報、中古車比較、買取見積もりなどのサイトが並びます。

そして「中古車」と入力した後、しばらくの間はどのサイトを訪問しても「中古車」関連の広告が表示されるかもしれません。

それほどに「中古車選び」は今やインターネット上で行われるのが常識となり、またそこで動く経済で商売をする業者さんも数多いということなんです。
インターネットには「中古車情報」が溢れています

インターネットには「中古車情報」が溢れています

成約するたびに大きなマージンが手に入る中古車選びの顧客紹介。
いまではインターネット広告市場のなかでも、アツいジャンルとなっています。

中古車の歴史について

1885年のガソリン車本格製造開始から13年、中古車販売の歴史が幕を開けます

1898年、アメリカ合衆国ニューヨーク州キャッツキルのエンパイヤ・ステート・モーターワゴン社(Empire State Motor Wagon Company)が、世界で最初の中古自動車販売所だったとされる。
1870年、ユダヤ系オーストリア人のジークフリート・マルクス(Siegfried Samuel Marcus)によって初のガソリン自動車「第一マルクスカー」が発明されます。

1876年、ドイツ人のニコラウス・オットーがガソリンで動作する内燃機関をつくると、ゴットリープ・ダイムラーがこれを改良して二輪車や馬車に取り付け、走行試験を実施。

1885年になるとダイムラーによる特許や、ドイツのカール・ベンツがダイムラーとは別にエンジンを改良して、車体から設計した3輪自動車を製造。

ベンツは最初の自動車販売店を作り、生産した自動車を数百台販売。また、ダイムラーも自動車会社を興します。現在、ガソリン式自動車の発明者はダイムラーとベンツの両者とされています。
1885年型ベンツ

1885年型ベンツ

初期のガソリン自動車、3輪。
遅れること60年。
太平洋戦争を終えて高度経済成長期に差し掛かる頃、日本国内でも中古車売買の市場が掲載され始めます。

ちなみに日本における中古車の扱いは、

-新車オーナーが車を買い換える際に、それまで乗っていた車をディーラーに下取りに出すか、中古車業者に売却。
-業者が買い取った中古車を整備して自ら売るか、中古車業界のオークション市場に出品。 販売や買取業者には古物業法に基づく古物商の許可が必要。

国内中古車販売の市場形成

1960年代はまだ中古車流通の仕組みが確立されてはおらず、ディーラーが自社で販売しきれない下取り車を独立系中古車ディーラーに流通させていました。

独立系業者は零細企業が多く市場の主導権はディーラーが握っていたものの、時代は高度経済成長期。新車販売でメーカーからのインセンティブ獲得で急成長していたディーラーは、当然ながら中古車部門にあまり力を注いでいませんでした。
日本初のオートオークションとされるトヨタオークション(...

日本初のオートオークションとされるトヨタオークション(1967年)

アメリカで始まった中古車オークションですが、日本で中古車のオークションが始まったのは、1967年のトヨタオークション。
のちに「メーカー系車オークション」と呼ばれるように。
このトヨタオークションあたりを機に、全国各地で独立系の中古車専業ディーラーが力を持ち始めます。
中古車ディーラーは、新車ディーラーのようにメーカーからの仕入れルートを持っていませんでしたが、一方、新車ディーラーにも大量に発生した下取り車を、いかにさばくかという課題が存在していました。

両者のニーズを上手く仲介するポジションとして、中古車ブローカー業者も登場し始めます。

中古車オークションの盛り上がり

トヨタをはじめとした「メーカー系オークション」、全国に誕生し始めていた中古車ディーラーが、主に地域単位で設立した同業者組合主催の「組合系オークション」などを経て、中古車はオークションによる流通が活発化していきます。
1960年代から1970年代には後楽園球場(現東京ドーム)で中古車フェアを開催された。 石橋正二郎に可愛がられ当時中古車販売店を経営していた海老原勝(旧プリンス販売に入社し日産プリンス自動車販売営業社員をしていたが退職後も石橋正二郎に可愛がられていた)の紹介によって実現したものである。
この頃に中販連関東甲信越連絡協議会では各中販連の会員の展示場に中販連のマーク入りの横断幕やノボリを掲げて、この店は中販連の会員店であると、会員でない専業者(アウトサイダー)との違いを明確に色分けするものだった。(同一の会場に数百台の車を集めて大衆を動員し積極的に中古車を売るという催しではない。)
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