コバルトは、最初『Cobalt』でなく、『小説ジュニア』だった。
まず、後の『Cobalt』となる雑誌媒体――、
これから大正・乙女デザイン研究所で拙著について発表するので資料を選別中。会の雰囲気的に古め中心の方がいいのかなと思い『小説ジュニア』創刊号やコバルト・ブックス一冊目の佐伯千秋『潮風を待つ少女』などを引っ張り出しています。 pic.twitter.com/FTHPD1Rh2K
— 嵯峨景子@コバルト文庫で辿る少女小説変遷 (@k_saga) January 28, 2017
ボン・ジュール・マドモアゼル! ジュニアのあなたにいちばんふさわしい季節ですね。美しくて チャーミングなあなたにすてきな雑誌をおとどけします。小説ジュニア――あなたが日ごろから読みたいと思っていてもなかなか見つからなかったジュニアのための珠玉の小説ばかりを集めた雑誌が誕生したのです。通学や通勤の電車のなかで お勉強をすませたおやすみ前のひととき この雑誌で楽しい夢をみてください。
『小説ジュニア』創刊号の中身は……?
制服の胸のここには (1972)https://t.co/UDHPRVSHTE
— OMI (@OMI736) July 10, 2017
富島健夫の同名小説を鳥居恵子の主演で映画化した青春映画。彼女の主演映画で、最も早く作られた映画と聞いていますが、諸般の事情により(ヒッしないと思ったからに決まってる)公開が遅れてしまった映画です。 pic.twitter.com/jM14DrgA9I
『雪の記憶』『故郷の蝶』『七つの部屋』『恋と少年』などの純文学書下ろし長篇を発表後、1960年代からは青春小説、ジュニア小説に着手する。性の問題を回避して青春の文学は成立しないと主張し、それまでタブー視されていた10代の性の問題を正面から扱い、1969年『ジュニア文芸』(小学館)に連載された『おさな妻』はテレビや雑誌等で賛否両論を呼んだ。
『Cobalt』への移行に至るまでの紆余曲折
只今、毎日オークションにて松本零士作品 単行本未収録(小説)掲載の「小説ジュニア」を出品中!可憐な挿絵も掲載されております!漫画以外の松本作品に触れてみたい方、この機会に是非。https://t.co/LjDimDFvv3https://t.co/Smtqmxi08r pic.twitter.com/WpbVsLOPcj
— まんだらけ中野店 マニア館 (@mandarake_mania) December 20, 2016
低迷期内の新人作家、新しいジャンルの誕生
後の『Cobalt』で活躍する若手新人作家がこれを支える。
正本(まさもと)ノン
22歳の1975年、本名の正木典子の名前で書いた映画脚本「ブルーサマーブルース」が第2回城戸賞に準入賞(ただし映像化はされていない)。就職後の1977年、「吐きだされた煙はため息と同じ長さ」が集英社主催の第10回小説ジュニア青春小説新人賞で佳作となり、小説家としてデビュー。以後集英社コバルト文庫を中心に活躍。現在は女性向けの恋愛小説も数多く発表している。