本当の自分はどっち?杉浦幸が演じたあのドラマが懐かしい!「ヤヌスの鏡」
2017年1月31日 更新

本当の自分はどっち?杉浦幸が演じたあのドラマが懐かしい!「ヤヌスの鏡」

とある名家に生まれた少女。幼いころから両親はおらず、家長である祖母の厳しいしつけにより、時には折檻を受けながら成長していた。時折自分の記憶がなくなることにうっすら気づいていたものの、ある日それは暴走を始めてしまう・・・

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小沢一樹:前田吟 ヒロミの養父で、ヒロミの実母・由起子の弟。
小沢みどり:小林哲子 ヒロミの養母。
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東涼子:大沢逸美 女暴走族「魔女軍団」リーダー。野獣会会長。生まれてすぐに東京駅のコインロッカーに捨てられ、天涯孤独で養護施設で育ったためユミを他人と思えず、妹分のような目で見ているが、ユミの罠にはまり裏切られてしまう。ユミへの復讐を誓い、鑑別所から脱走する。
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堤邦彦:山下真司 裕美たちが在籍する2年C組担任で、国語教師。裕美とユミが同一人物であるということに最初に気付くが、常に裕美とユミを温かく見守る。不良たちにどれだけリンチされようが絶対に手をあげない為、生徒たちからは腰抜けと揶揄され、ユミからも軽蔑されるが、その理由は邦彦の過去に原因があった。
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河本達郎:風見慎吾 ユミに憧れる不良少年。夜の街を我が物顔で闊歩しているユミに一目惚れした家出少年。高校を中退し、自動車整備工場で働いている。裕美の異母弟。

走り出したくなる椎名恵の名曲!!

この曲のイントロが流れるだけで、このドラマの主人公ユミの声が聞こえてきます。「誰でも天使のように自由になりたい~」歌いだしはまさに裕美とユミのイメージにぴったりです。
椎名恵さんの力強い歌声が魅力でしたね。
今夜はエンジェル/椎名恵

今夜はエンジェル/椎名恵

名言続出のドラマ!?

おばあちゃまや涼子はじめ、キャラクター一人一人のセリフはまさに名言です!

ネタバレ

がんを患っていた祖母・初江。裕美や養父と養母、そして実父である河本一家や堤など関係者が集められる。裕美はそこで、これまで記憶をなくし、別人格であるユミとして数々の犯罪に手を染めてきたことなどの経緯を初江に伝えます。そして、なぜそんな人格が生まれたのか、ユミはなぜ暴れるのか理由を知りたいと初江に詰め寄ります。

「私考えました。
まず真っ先に浮かぶのは、私がお婆ちゃまに受けた折檻でした。
折檻の中でも特に辛かったのは、
私の産みの母に対する憎しみの言葉を浴びせられた時でした。
母を罵られると、私の体は痺れて感覚がなくなっていました。
母の淫らな血が私にも流れていると思うと、
それだけで私は生きていく勇気を失いました。
人を愛することも、愛されることも出来ないんだと思って、
何度泣き明かしたか判りません。
私の母の姿を、ありのまま話して下さい」。

初江はついに、過去を話しだします。
初江は、裕美の生みの親である娘・由紀子を大切に大切に育てていました。
いずれは一流の女性になってもらいたいと数々の英才教育をしてきた娘から妊娠したことを告げられた初江は、由紀子を叱りつけます。家を飛び出したった一人で裕美を出産した由紀子。父親の恋人も去り、一人夜の街をさまよう由紀子。
初江はすぐに由紀子を探し出すが、裕美を見せられ恋人をまつ由紀子に、残酷な言葉を言い放ってしまいます。
すべてを否定された由紀子は絶望し、生きる気力をなくしたまま「赤ちゃんだけは助けてください」と書置きを残し、入水自殺をしてしまいます。
すべてを語った初江は、裕美に対し、由紀子を愛していたこと、名誉や世間体を気にして非情な親だったことを悔やみ、許してほしいと言います。
そして「死にたくない。生きたい・・・生きていたい」という言葉を最期に絶命してしまう初江。
裕美は泣きながら家を飛び出し、ユミへと変身します。

追いかけていた涼子に対し、ユミは「決着をつけよう」といいます。
それを受けた涼子はナイフで切りかかります。ナイフを奪ったユミは、同じく裕美を追いかけてきた堤へと攻撃の矛先を向けます。
しかし、堤へと向かったナイフは直前で停止します。
涙を流すユミに「ユミどうしたんだ?ナイフを突き出さないのか?」と堤が問いかけると、「ついたら選考が死んじまうじゃないか。
死んじまったら先公会えなくなっちまうじゃないか。
先公の説教が聞けなくなっちまうよ」と言い残し、裕美の体から消えてしまいます。
そして、それぞれに訪れた平穏な日々。
堤は一人九州へと旅立ちます。
裕美に一通の手紙を残して・・・

裕美は堤が乗る新幹線を橋の上から眺め、「先生、さようなら」と涙を流しながら見送るのでした。
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