【ジャンボ鶴田VS天龍源一郎】「鶴龍対決」と称された1980年代後半の全日本プロレス看板カード!恵まれた体躯を誇った二人のド迫力対決にファンは酔いしれました!!
2016年11月25日 更新

【ジャンボ鶴田VS天龍源一郎】「鶴龍対決」と称された1980年代後半の全日本プロレス看板カード!恵まれた体躯を誇った二人のド迫力対決にファンは酔いしれました!!

全日本プロレス完全無欠のエース「ジャンボ鶴田」は、いまでも”本気を出したら一番強かったレスラー”と称されることが多い。また「生ける伝説」とまで称される天龍源一郎のプロレス団体を跨にかけた現役時代の活躍ぶりは言うまでもない。この2人が80年代後半に繰り広げた「鶴龍対決」は、いまでも当時の熱狂を思い起こさせてくれる闘い。体躯に恵まれた二人のド迫力バトルを振り返ってみたい。

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【第5戦】1989年6月5日(日本武道館)「三冠ヘビー級選手権」天龍がパワーボムからのエビ固めでピンフォール勝ち

わずか1ヵ月ちょっとでの再戦となった二人の三冠戦は、1989年のプロレス大賞ベストバウト賞を受賞。
決め手は天龍渾身のパワーボム。決まった後の場内総立ちの歓声、当時天龍とコンビを組んでいたスタン・ハンセンがリングに駆けあがるなど、当時の全日本プロレスの熱狂ぶりが伝わる一戦。
試合後に天龍が発した「「この3本のベルトは東京ドームより重い」は名言。

【伝説の6.5決戦】ジャンボ鶴田VS天龍源一郎 三冠ヘビー級選手権 89/6/5 日本武道館 - YouTube

All Japan Pro-Wrestling.Tripul Crown Title Match. Jumbo Tsuruta VS Genichiro Tenryu.89.Jun.Budokan.Japan.

【第6戦】1989年10月11日(横浜文化体育館)「三冠ヘビー級選手権」鶴田がパワーボムをウラカン・ラナで切り返しピンフォール勝ち

決まり手は返し技ウラカン・ラナ

決まり手は返し技ウラカン・ラナ

鶴田が6月に天龍の手に渡った三冠王座を再び奪取した試合。
鶴田のリターンマッチとなった三冠ヘビー級選手権は、天龍のパワーボムを鶴田が珍しくルチャリブレの技であるウラカン・ラナで切り返したピンフォール勝ちに。

【第7戦】1990年4月19日(横浜文化体育館)「三冠ヘビー級選手権」鶴田がバックドロップ・ホールドでピンフォール勝ち

二人の最後の試合となった第7戦はスタン・ハンセンが乱入

二人の最後の試合となった第7戦はスタン・ハンセンが乱入

試合前に天龍と仲間割れしたスタン・ハンセンが乱入、ウエスタンラリアットで天龍にダメージを与えたダメージが大きく影響し、鶴田が12分32秒、バックドロップ・ホールドで天龍からピンフォール勝ち。

この戦いを最後に、天龍は新たな闘いを求めて新団体SWSへ移籍。
天龍は週刊大衆のインタビューで、自身のレスラー人生のベストバウトとして、最後の戦いとなった第7戦目を上げている。

後年、「鶴龍対決」を振り返る天龍

「正直、3試合目くらいからジャンボとの地力の差を感じていた」「いつも『お客さんにはジャンボよりも1ミリ先を見せよう』って頑張っていたけど、この最後の一騎討ちだけは、試合中に初めて『転んで(負けて)もいいや』って思った。実際負けてしまったんですが、もう全日本を辞めようって気持ちがあって(この試合を最後に退団)、それとどこか重なってしまったんです」

エビ中の質問に真剣に答える天龍。「ジャンボ鶴田の1ミリでも上に行きたかった」 - YouTube

天龍は「良く言えばクール、悪く言えば僕らレスラー仲間から見てもどこか冷めている部分のあるジャンボが、僕の挑発に乗ってくれた時は本当に嬉しかった」という。「『全日の危機だ、皆で盛り上げよう』という空気があったのは確かですけど、ジャンボの性格からして無視されるんじゃ…と内心心配でした」そうである。ただ「馬場さんから強制された訳もでないのに、どうしてジャンボが挑発に乗ってくれたのかは、もうジャンボが先に旅立った今では永遠に分からない」という。天龍は今でも時間を見つけては鶴田の墓参りに赴くが、墓前で手を合わせて心の中で必ずこう問うそうである。「ジャンボ、あの世で再会したら教えてね。どうしてあの時、俺の挑発に乗ってかかってきてくれたのか」

遺伝子を継いだレジェンドたち

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