このアルバムのヒットを境に、ロックアルバムの音質が一段向上したエポックメイキングな作品。
特に80年代を特徴付けたゲートリバーブサウンドを完全に葬った。
ドラム、特に乾いたスネアは硬質に、ベースは分離を強め、ギターはコンプレッサー強めのメリハリのある音に。
アコギはプレーンでローファイな質感に。
またポリス以来久々に現れた3ピースの名バンドという位置付けもあり、存在感抜群だった。
デイブ・グロールの、タイトかつパワフル、よく練られた構成のドラムは非常に安定しており、カートの荒々しい演奏を上手く受け止めている。
音楽的には、ハードロック、メタル、パンクにニュー・ウェーブ的な叙情性が加わり「ありそうでなかった」独自のテイストとなっている。
最小限まで省略化したテクを全く必要としないギターアレンジはコロンブスの卵的な発想。
「こんなに簡単な演奏なのに、こんなに重厚な音になるんだ」と驚かされる。
これはメロディが良く出来ているからこそ出来る技でもある。
コートニー・ラブ
バンド「ホール(hole)」のヴォーカルとギターを担当していたコートニー・ラブとカート・コバーンは1991年に知り合い、翌年に結婚しました。
1992年8月18日には、娘のフランシス・ビーン・コバーンが誕生しています。
ニルヴァーナが世界的なヒットを飛ばし一躍有名になったことで、そのプレッシャーからカート・コバーンの心は蝕まれていきます。
結婚と娘の誕生はこの時期カート・コバーンの心の支えになったことでしょう。
1992年8月18日には、娘のフランシス・ビーン・コバーンが誕生しています。
ニルヴァーナが世界的なヒットを飛ばし一躍有名になったことで、そのプレッシャーからカート・コバーンの心は蝕まれていきます。
結婚と娘の誕生はこの時期カート・コバーンの心の支えになったことでしょう。
イン・ユーテロ
苦悩の末に産み落とされたアルバムという印象が強いラスト・アルバムです。
前作でメジャー・バンドの仲間入りを果たしたニルヴァーナが、アンダーグラウンドへの回帰を遂げた作品です。カート・コバーンの内面に深く切り込んだ内容になっており、サウンドはより暗く、ヘヴィなものになっています。
尚、レコーディング費用は24000ドル。要した期間はたったの1週間だったそうです。
【収録曲】
1.サーヴ・ザ・サーヴァンツ"Serve the Servants"
2.セントレス・アプレンティス"Scentless Apprentice" (Cobain/Grohl/Novoselic)
3.ハート・シェイプト・ボックス"Heart-Shaped Box"
4.レイプ・ミー"Rape Me"
5.フランシス・ファーマー・ウィル・ハヴ・ハー・リヴェンジ・オン・シアトル"Frances Farmer Will Have Her Revenge on Seattle"
6.ダム"Dumb"
7.ヴェリー・エイプ"Very Ape"
8.ミルク・イット"Milk It"
9.ペニーロイヤル・ティー"Pennyroyal Tea"
10.ラジオ・フレンドリー・ユニット・シフター"Radio Friendly Unit Shifter"
11.トーレッツ"tourette's"
12.オール・アポロジーズ"All Apologies"
前作でメジャー・バンドの仲間入りを果たしたニルヴァーナが、アンダーグラウンドへの回帰を遂げた作品です。カート・コバーンの内面に深く切り込んだ内容になっており、サウンドはより暗く、ヘヴィなものになっています。
尚、レコーディング費用は24000ドル。要した期間はたったの1週間だったそうです。
【収録曲】
1.サーヴ・ザ・サーヴァンツ"Serve the Servants"
2.セントレス・アプレンティス"Scentless Apprentice" (Cobain/Grohl/Novoselic)
3.ハート・シェイプト・ボックス"Heart-Shaped Box"
4.レイプ・ミー"Rape Me"
5.フランシス・ファーマー・ウィル・ハヴ・ハー・リヴェンジ・オン・シアトル"Frances Farmer Will Have Her Revenge on Seattle"
6.ダム"Dumb"
7.ヴェリー・エイプ"Very Ape"
8.ミルク・イット"Milk It"
9.ペニーロイヤル・ティー"Pennyroyal Tea"
10.ラジオ・フレンドリー・ユニット・シフター"Radio Friendly Unit Shifter"
11.トーレッツ"tourette's"
12.オール・アポロジーズ"All Apologies"
Nirvana - Rape Me (Legendado)
Nirvana Rape Me traduzido para o Portugu棚s.
via www.youtube.com
表現したい音、言葉を全て過不足なく叩き込んだ聴き応えのある作品。
プロデューサーであるスティーブ・アルビニ色の濃い、ラフで荒っぽい音質に、普段端整なサウンドに慣れている人は驚くかもしれない。
しかし、イン・ユーテロが素晴らしいのは、そのアルビニサウンドまでもカートの表現世界を彩る化学変化を起こしている点。
彼の書く歌詞の世界観と相乗効果をもたらす舞台装置として、最大限機能している。
あと、これは音質がラフだから逆に分かるのだが、ニルヴァーナ、演奏が上手い。
ドラムは言うまでもないが、ベースも重低音でうねりながら、その上で自在にノイズを操るカートを支えている。
多くの曲で3ピースとは思えない音の厚さ。
Nirvana - All Apologies (Live at Reading 1992)
Music video by Nirvana performing All Apologies. (C) 2009 Geffen Records
via www.youtube.com
カート・コバーンは、「イン・ユーテロ」発売から約半年後の1994年4月5日にシアトルの自宅においてショットガンで頭を撃ち、自殺してしまいます。
ロック史に大きな足跡を残したニルヴァーナですが、オリジナルのスタジオ・アルバムは3枚しか残していません。
ロック史に大きな足跡を残したニルヴァーナですが、オリジナルのスタジオ・アルバムは3枚しか残していません。
via www.geocities.jp
遺書によれば、成功から来る重圧に耐えられなくなったのではない。「音楽を聴いたり創り出したり、何かを書いたり読んだりすることに伴うべき興奮を、俺はもう随分と長い間、感じられずにいるんだ。」「俺には騙せないんだ」。
「カートの遺書全文」NIRVANA special edition 最新改訂版 p.166, CROSSBEAT, シンコーミュージック, 2011
あまりにも悲しい結末でした。
ニルヴァーナ解散後、デイヴ・グロールはフー・ファイターズを結成し、今も大活動しています。
クリス・ノヴォセリックは、近年は政治・執筆活動に専念しているとのことです。
ニルヴァーナ解散後、デイヴ・グロールはフー・ファイターズを結成し、今も大活動しています。
クリス・ノヴォセリックは、近年は政治・執筆活動に専念しているとのことです。