渡哲也
その渡哲也の代表作といえば、多くの人が思い浮かべるのは派手にライフルを打ちまくっていたテレビドラマ、石原プロが手掛けた「西部警察」でしょう。もしくは宝酒造「松竹梅」のCMか?
どちらも男らしく、そして優しい。そんなイメージが男女を問わず虜にしました。
渡哲也の代表作品は数多くあれど、代表曲というと、1973年8月にリリースされた「くちなしの花」。これに関しては異存のある方はいないのではないかと思います。「くちなしの花」は1974年の年間オリコンセールスで77.4万枚、累計では、なんと150万枚を売り上げるという大ヒットを記録しています。
くちなしの花【渡哲也】
それならばということで、石原プロの70年代に制作されたテレビドラマを中心に、女性にも受け入れられそうな渡哲也の代表作をご紹介しようではありませんか。
東京流れ者
日活時代の代表作としては1968年の「無頼より・大幹部」から始まる「無頼シリーズ」かもしれません。大人気を博しました。6作も続いています。が、それでも渡哲也にとって8作目の映画出演作となる「東京流れ者」は別格なんですよ。
東京流れ者
脚本:川内康範
原作 川内康範
出演者:渡哲也、松原智恵子、川地民夫ほか
音楽:鏑木創
主題歌:渡哲也「東京流れ者」
撮影:峰重義
編集:井上親弥
公開:1966年4月10日
上映時間:83分
流れ者の歌をくちづさむ本堂哲也を、数名の黒い影が襲った。哲也の属する倉田組がヤクザ稼業から不動産業に転じたことを根にもつ大塚組は、喧嘩を売ろうと挑発したが、哲也は絶対無抵抗主義の倉田の厳命を守り抜き、得意の拳銃を抜かなかった。哲也は恋仲の歌手・千春と結婚し、ヤクザを辞める決心をしていた。しかし、倉田組と敵対する大塚組からの執拗な攻撃と、それが自分の恋人にまで及んだことを知ったとき、哲也の怒りが炸裂する…。
更には脚本!脚本を担当したのは川内康範です。…ご存じない方がいらっしゃるかもしれませんね。川内康範と言えば、テレビドラマ「月光仮面」の原作と脚本を手がけた方です。他にも「レインボーマン」「ダイヤモンド・アイ」といったヒーローものや、20年弱も続いたテレビアニメ「まんが日本昔ばなし」の監修でも知られています。
鈴木清順と川内康範。そこに若き日の渡哲也ですよ。観るしかないでしょう。
東京流れ者(予告篇)
大都会
気を取り直して行きましょう。映画「やくざの墓場 くちなしの花」での熱演が評価されブルーリボン賞主演男優賞を獲得した後、渡哲也は映画を離れ、石原プロのテレビドラマに専念することになります。そうです。この後、渡哲也は石原プロを支え続けていくんです。
さて、記念すべき石原プロTV第一回作品といえば、そう「大都会 闘いの日々」です。
警視庁捜査四課の刑事・黒岩(渡哲也)と、東洋新聞城西署記者クラブキャップ・滝川(石原裕次郎)を中心に、彼らの姿を通して暴力団犯罪の陰に潜む非業に満ちたドラマを描写する。
主演:渡哲也の役柄は本庁から城西署捜査四課に派遣されてきた刑事・黒岩頼介。寡黙で、照れ屋だが、犯罪を憎む心は人一倍強い。両親はすでになく、妹の恵子(仁科明子)と二人暮しをしている。
滝川と黒岩は高校の先輩後輩の間柄であり、新聞記者と刑事というお互いの立場を超えて、固い友情で結ばれている。
生年月日:1941年12月28日
没年月日:2020年8月10日(78歳没)
出生地: 島根県
身長:180 cm
血液型:B型