時代劇ではありません。史上初の裁判バラエティー『ウンナンの桜吹雪は知っている』
2016年2月25日 更新

時代劇ではありません。史上初の裁判バラエティー『ウンナンの桜吹雪は知っている』

ウッチャンナンチャンが裁判で直接対決!?本物の弁護士も出演していた、史上初の裁判バラエティーを振り返る。

2,827 view
 1995年10月から1996年7月にかけて、TBS系列で金曜夜11時から放送されていた、裁判の形を取ったトークバラエティー番組。ウッチャンナンチャンの冠番組。
 この枠で放送されたウンナンの番組と言えば、「気分は上々」が有名ですが、その前に放送されていた番組です。
 芸能人が世の中で納得いかないことを訴え、それに対し納得が行ったかどうかを一般視聴者の陪審員が判断を下すというルールでした。

ウッチャンナンチャンVS弁護士

前期は原告側はウンナンが、被告側は本物の弁護士が弁護をし、ウンナン対弁護士軍団の図式であった。
 セットも暗く堅い感じで、裁判長が二谷英明という渋い人選、そして裁判を扱う番組だったので、えらく硬派な番組が始まったなという印象でした。

Amazon.co.jp|特捜最前線 BEST SELECTION BOX Vol.1【初回生産限定】 [DVD]DVD-二谷英明, 大滝秀治, 荒木しげる, 誠直也, 西田敏行, 藤岡弘, 本郷功次郎, 桜木健一, 夏夕介, 渡辺篤史

11,750
Amazon(アマゾン)公式サイトで映画、ドラマ、アニメのDVD・Blu-ray予約・購入。ニューリリース・予約タイトル最大27%OFF。
 二谷英明といえば、「特捜最前線」!

ウンナンが直接対決をする形式に変更

1996年4月頃からは内村対南原の図式となった(弁護士軍団は内村・南原のサポートに回る)。
 本職の弁護士に対し、ウンナンがなかなか立ち向かえなかったので、バランスが悪いと判断されたのか、ウッチャンVSナンチャンという分かりやすい形式に変わりました。
 また、扱うテーマも金曜夜にしては堅かったものが多かったのが良くなかったのか、次第にバラエティ色が強まっていきました。
番宣ポスター

番宣ポスター

 最初はポスターのような硬派なイメージでしたが、次第にバラエティ色が強まる。

ドカベンを訴える!?

被告の描いた漫画の作中で「原告が誤って悪球を投げ、登場人物の一人にホームランを打たれる」という場面に対し、自分がそんな悪球を投げるわけがない、と「自身の新魔球と完全試合を描く」ことを求めて提訴。
 原告:渡辺久信(西武ライオンズ投手・当時) 被告:水島新司(漫画家)
 渡辺監督も当時、こんなことで訴えてたんですね。ドカベンの漫画自体が、信じられないほどの記録を打ち立てている程、かなりのフィクションなのですが、一つ一つ検証していくのが面白かったです。
ドカベン

ドカベン

 タッチより前の野球漫画といえば、巨人の星か、ドカベン!
 訴訟は原告・渡辺久信の勝訴に終わり、要求も実現。水島は後に「(漫画の中での)ノーヒットノーラン記念」として球場まで渡辺に花束を持っていった(水島は「敗訴」したにもかかわらず、「これで作品に描くいいネタができた」と喜んでいた)。
 その後、渡辺は1996年6月11日、オリックス・ブルーウェーブを相手にノーヒットノーランを“本当に”達成し、水島は再び球場に花束を持っていくことになった。

芸能人の名誉毀損で東スポが訴えられる

被告が東京スポーツに掲載した「原告にハゲがある」という記事に原告が激怒。訂正を求めて提訴する。審理ではハゲの測定に使用される機械を用いての『ハゲ判定』まで行われた。
原告:森脇健児 被告:東京スポーツ記者
森脇健児復活!

森脇健児復活!

今や赤坂5丁目ミニマラソンの顔!
 わざわざマイクロスコープを使って、ハゲじゃないことを証明していました。
 この時、森脇健児の人気が下り坂だったため、笑いというよりも、若干のもの悲しさを含んでいました。

売れている相方を訴える!?

当時田中美佐子との婚約報道で一躍スポットライトを浴びていた深沢に対し、自分を出し抜いて相方だけが有名になるのは不愉快と提訴。証言者として田中本人も出廷した。
原告:東貴博(take2) 被告:深沢邦之

 年収格差100倍と言われていたので、提訴したくなるのも分かります。
 後に東MAXの方が売れていったのいうのも、皮肉なものです。
TAKE2

TAKE2

 ボキャブラの長いセリフが懐かしい。

ものまねのせいで被害が!?

被告のものまねに対し、あまりにも誇張がなされすぎているとして、美川憲一らを証人につけ、「無料チャリティーショーを行え」等を求め提訴。被告が挙動不審になってしまい、そのためか原告側が勝訴。被告はうなだれた様子を見せたが、阪神・淡路大震災のチャリティーショーを行う形で決定事項の遂行に務めた。
原告:千昌夫(歌手) 被告:コロッケ(タレント)
本来は、「シンデレラハネムーン」で笑われてしまう、岩崎宏美の方がもっと訴えても良いでしょうね。
美川憲一はむしろコロッケのおかげで復帰できたところもあるので、証人としては不適当だったかも。
28 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

祝還暦!「内村プロデュース復活SP」が放送決定!「名作イッキ見&最新作チョイ見せ ふかわもどこかにくるよ上映会」も開催!

祝還暦!「内村プロデュース復活SP」が放送決定!「名作イッキ見&最新作チョイ見せ ふかわもどこかにくるよ上映会」も開催!

テレビ朝日系列で放送された伝説的お笑いバラエティー番組「内村プロデュース(通称:内P)」が、同局の開局65周年を記念し、一夜限りで復活することが明らかとなりました。
隣人速報 | 146 view
芸能人社交ダンス部でブレイクした藤崎奈々子の活躍と現在

芸能人社交ダンス部でブレイクした藤崎奈々子の活躍と現在

1990年代に社交ダンスブームを巻き起こしたテレビ番組「 ウッチャンナンチャンのウリナリ!! 」のイチコーナー「芸能人社交ダンス部」。その華やかな社交ダンスに憧れたものです。その中にあってダンスに一生懸命に取り組む姿が好感を呼んでブレイクした藤崎奈々子さん。清楚で可愛かったですよね。今回はそんな藤崎奈々子さんの活躍と現在についてご紹介します。
そうすけ | 511 view
昭和の子供たちにトラウマを与えた映画「ルパンVS複製人間」のマモーとは?

昭和の子供たちにトラウマを与えた映画「ルパンVS複製人間」のマモーとは?

1990年代に「ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!」という番組で緑色の髪と肌でウッチャンが演じたキャラクターのマモー。そのキャラクターは「私はマモー」というセリフからルパン3世の映画に登場した悪役マモーがモデルだと、ミドルエッジ世代は瞬時に気付いたことでしょう。いつものルパンとは絵柄も違い、なんとも不気味な印象が残っています。今回はそんな「ルパンVS複製人間」についてご紹介します。
そうすけ | 557 view
ナインティナイン 岡村隆史   後先考えない突破者だった時代

ナインティナイン 岡村隆史 後先考えない突破者だった時代

小学校ではオリンピックメダリストと同じ器械体操クラブに所属。中学ではブレイクダンス関西最強チームの切り込み隊長。高校サッカー、強豪校フォワード。そしてNSCの9期生へ。
RAOH | 2,082 view
「なん立ってアイドル」AVアイドルとして人気を博したキョンキョン似の『高見沢杏奈』!!

「なん立ってアイドル」AVアイドルとして人気を博したキョンキョン似の『高見沢杏奈』!!

1990年にドラマで女優としてデビューした高見沢さん。AVアイドルとして転向し小泉今日子さんに似ていることから『なん立ってアイドル』なんて作品にも登場されていました。懐かしく思いまとめてみました。
ギャング | 7,767 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト