前略、道の上より / 一世風靡セピア
作詞:SEPIA
作曲:GOTO
編曲:GOTO
一世風靡セピアは、男性路上パフォーマンス集団・劇男一世風靡からの派生グループで、1984年『前略、道の上より』で音楽ユニットとしてデビュー。彼らのパフォーマンスは、一般大衆にも人気となり、正に "一世を風靡" しました。大晦日の日本レコード大賞では新人賞を受賞しましたが、NHK紅白歌合戦からのオファーは辞退しています。因みに、作曲のGOTOとは、後藤次利のペンネームです。
当時の一世風靡セピアのメンバーは、小木茂光、哀川翔、柳葉敏郎、西村香景、春海四方、松村冬風、武野功雄。1989年に解散後は、小木、哀川、柳葉、春海、武野らは個性派俳優として現在も活躍中です。西村は、2023年2月、61歳の若さで亡くなっています。
前略、道の上より / 一世風靡セピア
-Dreaming Girl- 恋、はじめまして / 岡田有希子
作詞:竹内まりや
作曲:竹内まりや
編曲:萩田光雄
岡田有希子は、1983年「スター誕生!」の決戦大会で合格し、翌年アイドル歌手としてデビュー。デビュー曲『ファースト・デイト』、2枚目のシングル『リトル・プリンセス』、そして、3枚目のシングルである本曲『-Dreaming Girl- 恋、はじめまして』は、すべて竹内まりやが手がけ、「学園三部作」と呼ばれました。6枚目のシングル『哀しい予感』も、竹内まりやの作品です。
本曲は、本人出演のCM、江崎グリコ「セシルチョコレート」のCMソングに起用され、オリコンシングルチャート最高位7位、初のトップ10入りを果たしています。その年の日本レコード大賞、FNS歌謡祭、日本歌謡大賞の最優秀新人賞を総なめにし、名実ともにトップアイドルへと飛躍しました。
その後の活躍は言うまでもなく、1986年、8枚目のシングル『くちびるNetwork』は、ついにオリコン1位を獲得します。しかし、人気絶頂だったその年の4月、自ら命を絶っています。
-Dreaming Girl- 恋、はじめまして / 岡田有希子
「セシルチョコレート」CM
SUMMER EYES / 菊池桃子
作詞:秋元康
作曲:林哲司
編曲:林哲司
菊池桃子は、1984年3月、映画『パンツの穴』で女優としてデビュー。同年4月には『青春のいじわる』で、アイドル歌手としてデビューを果たします。本曲『SUMMER EYES』は同年7月にリリースした2枚目のシングルで、オリコンシングルチャートで初めてトップ10入りを果たしました。日本レコード大賞新人賞を受賞しますが、海外ロケのため授賞式には生出演していません。
作詞&作曲は秋元康&林哲司のコンビで、秋元はデビュー曲から5曲目『BOYのテーマ』まで、林は菊池桃子のシングル全12曲を担当しました。
その後は、女優、タレントとして今日までコンスタントに活躍を続けています。近年では、母校・戸板女子短期大学の客員教授や、一億総活躍国民会議の民間議員を務めるなど幅広い活躍を見せています。
SUMMER EYES / 菊池桃子
モニカ / 吉川晃司
作詞:三浦徳子
作曲:NOBODY
編曲:大村雅朗
吉川晃司は、1984年2月に『モニカ』でデビュー。高校時代は、水球の日本代表になるほどの実力でしたが、大学進学を取り止めて音楽の道に進みます。その甲斐あってか、本曲はデビュー曲ながらオリコンシングルチャート最高位4位(年間22位)の大ヒットを記録。日本レコード大賞では新人賞、日本有線大賞では最優秀新人賞を受賞しています。ザ・ベストテン出演時には、母校のプールにバック転で飛び込む、派手な演出を見せました。
その後の活躍は言うまでもなく、『You Gotta Chance 〜ダンスで夏を抱きしめて〜』、『にくまれそうなNEWフェイス』、『RAIN-DANCEがきこえる』などヒット曲を量産。1988年に布袋寅泰と組んだCOMPLEXでは、『BE MY BABY』、『1990』をヒットさせています。近年は、『下町ロケット』や『舞いあがれ!』など、俳優としての活躍が顕著です。
モニカ / 吉川晃司
バージンブルー / SALLY
作詞:さがらよしあき
作曲:鈴木キサブロー
編曲:鈴木キサブロー・大島ミチル
SALLYは、元かぐや姫の山田パンダがスカウトし、プロデュースしたロックバンドで、1984年『バージンブルー』でデビュー。「キリンレモン2101」のCMにも起用され、お茶の間にも馴染みの曲となりました。本曲で、日本レコード大賞新人賞を受賞しています。
SALLYは、1986年5月27日に解散。活動期間は2年足らず、シングルはわずか6枚のリリースでした。元メンバーの杉山洋介、加藤喜一は、現在も音楽活動を継続しています。