【TBSからテレビ東京へ】懐かしの「ハロー!レディリン」放送局変更で続編なのにまるで別のアニメに!?
2019年7月8日 更新

【TBSからテレビ東京へ】懐かしの「ハロー!レディリン」放送局変更で続編なのにまるで別のアニメに!?

「ハロー!レディリン」と聞いてピンとくる人の方が少ないかもしれません。それでも一部ではとても人気のあった伝説のアニメ「ハロー!レディリン」。前作の視聴率が振るわなかったにもかかわらず、続編である「ハロー!レディリン」が放送されたのには意外な理由がありました!

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「ハロー!レディリン」覚えてますか?

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このアニメを覚えている方は、はたしてどれくらいいるでしょうか。
1988年に放送されていた「ハロー!レディリン」。毎週木曜日の夕方のアニメでしたが、正直あまりみていたという声を当時から聞きません。おそらくかなりマイナーなアニメだと思われます。

マイナーな存在にもかかわらず、「ハロー!レディリン」には「レディレディ!!」という前作があってその続編だというのも驚きかもしれません。しかも、「レディレディ!!」も決して視聴率が良かったから続編を制作したわけではないのです。

じゃあ一体なんなんだ?という話なのですが、まずは「ハロー!レディリン」やその前作「レディレディ!!」について説明します。

「ハロー!レディリン」の前作「レディレディ!!」

レディレディ!! &ハロー!レディリン OP&ED

「ハロー!レディリン」の話の前に、前作の「レディレディ!!」をご紹介します。

「レディレディ!!」は1987年にTBS系列で毎週水曜日の19時30分から放送されていました。いわゆるゴールデンタイムのアニメですが、「ハロー!レディリン」と同じく記憶に残っている方は少ないのではないでしょうか。

ちなみにアニメ主題歌は少年隊。なにげに豪華~時代を感じますね!

「レディレディ!!」は少女漫画雑誌「ひとみ」に連載されていた「レディ!!」が原作です。作者は英洋子先生。その「レディ!!」の1巻~2巻までをベースにオリジナルな設定や人物もはさみつつアニメ版は制作されました。最終回も原作とアニメ版では違うのだとか。

原作「レディ!!」のあらすじがこちら!
5歳の少女・緑川鈴(リン・ラッセル)は、母と共に英国人貴族である父ジョージ・ラッセルの元へ向かう途中で事故により母を亡くす。体の弱い異母姉セーラとの軋轢や、ジョージの妻の座を狙うモードリンとその子供達の苛め、父母の結婚に反対しリンを孫と認めようとしない祖父との関係に苦しみつつも、徐々にイギリスでの家族達との絆を深めていくリンだった。
ブライトン伯爵家の兄弟との幼い恋や愛馬との出会いなどにより、幸福な道を歩み始めたリンだが、セーラの病や父の事業の失敗などにより、父にモードリンとの再婚が強制される。自分の存在が父とセーラへの圧力の元となっていることに悩んだリンは、一人日本へと帰国する。
13歳になったリンは日本で乗馬選手としての才能を開花させつつあったが、ある日父の重体を知らされ再び英国へと旅立つ。今や義母となったモードリン達や、頑固な祖父と向き合い、徐々に心を通わせてゆくリン。様々な困難を乗り越え、亡き母の遺した「優しく、強く、美しく」の言葉通りに本物のレディへと成長していくのだった。
「優しく、強く、美しく」という亡き母親の言葉を胸に、健気に何事にも向かい合うリンが印象に残っています。毎週ドキドキしながらみてましたね。
「レディレディ!!」の制作会社は東映アニメーションなのですが、「キャンディ・キャンディ」に続くような純粋な少女漫画をコンセプトにしていたそうです。

逆境の中でも強く美しく負けない主人公、そしてそんな中でも生まれるイケメンとの恋…という少女漫画の王道だった訳ですが、視聴率は残念ながら振るわず。諸般の事情も相まって、半年で打ち切りとなってしまいました。

「ハロー!レディリン」続編なのにキャスト総入れ替え!?

「レディレディ!!」の続編として1988年からテレビ東京での放送になった「ハロー!レディリン」、続編なのに原作とはまったく違う内容でした。原作の「レディ!!」にも続編にあたる「レディ リン!」があるのですが、こちらではリンは17歳。「ハロー!レディリン」では前作から3年後でリンは8歳という設定です。

前作が泣ける少女漫画らしいアニメだったのに対し、続編はほぼ熱血ドラマといった感じ。あらすじがこちらです。
前作から3年。リンは8歳になり、聖パトリック学院に通っていた。父・ジョージの都合で今まで住んでいたマーブル館を離れなくてはならなくなり、リンは大叔母であるイザベルのモンゴメリ館へ、姉のセーラは祖父の公爵の城へ、それぞれ離れ離れになって暮らしていた。3人はいつか一緒にマーブル館で暮らせる日を夢見ていた。馬術部に所属しているリンは、アンドリュウスという馬と出会い、学園で最も栄誉をもたらした女子生徒に贈られる「リトルレディ」の称号とレディクレスト勲章を目指し努力していく。
このアニメを思い出す時にやたらと馬のイメージがあったのですが、改めてあらすじをみて納得。ほぼ馬術中心で恋の話はおまけ程度のアニメになっていたんですね。それでもライバルやいじめてくる嫌な奴がいたりして夢中になりましたが。

とは言え、前作と路線が大きく変わったという事で違和感を覚える視聴者も多かったと思います。しかし何より違和感だったのが、声優キャストが総入れ替えになった事でしょう。

主役のリンも含めてすべてのキャラクターの声が続編で変わるというのは相当珍しいのではないでしょうか。理由は放送局が変わったからだそうですが、それにしてもここまで思いっきり総入れ替えするというのはスゴイ。ちなみに主要な制作スタッフはそのままだったそうです。

ある意味異色の続編となった「ハロー!レディリン」ですが、前作と同じく視聴率は振るわず。なぜそれでも続編が放送されたのかというと、バンダイから発売されていた関連のおもちゃが好調だったからです!

見て納得!おもちゃは可愛くて好評だった

ひみつのかぎペンダント

ひみつのかぎペンダント

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そう、「女の子に好評だったおもちゃ」が続編まで制作された理由だったんです。

アニメの「ポケモン」が実は視聴率がよくないけれど放送され続けているのは、関連グッズを販売するためだと聞いたことがあります。アニメの放送と関連グッズの売り上げには切っても切れない関係があるんですね。

「ハロー!レディリン」のおもちゃも、アニメの評判はイマイチでしたが乙女心をくすぐってよく売れていたんです。アニメの内容はそこまで覚えていないのですが、おもちゃの可愛さはいまだによく覚えてます。

たとえばこのペンダント。リボンの部分がパカッと開くとキラキラしたカギ型ペンダントになるんですが、すごく子ども心に魅力的でした。もうおもちゃを買う年齢ではなかったので恥ずかしい気持ちもあったのですが、親にねだって買ってもらいました!割としっかりした造りで重みもあって本格的でしたね。

その他の女の子が好きそうな関連おもちゃがこちら。
ジュエリーボックス

ジュエリーボックス

レディクレスト

レディクレスト

パパからの贈り物

パパからの贈り物

今見ても可愛いですよね。女の子が好きそうなツボをよくおさえてるな~と感心します。おもちゃなんですけどおもちゃっぽくない高級感と、キラキラした感じが当時の女の子たちの乙女心を掴んだのでしょう。

おもちゃのお陰で低視聴率ながらアニメが2部まで製作されたというのは、なかなか珍しいのではないでしょうか。
20 件

思い出を語ろう

     
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  • サエ 2020/4/23 19:22

    今コロナ自粛で部屋の掃除をしていたら、レディリンのオルゴールが出てきたので久しぶりに鳴らしています。ついでにネットでも調べてこの記事にたどり着きました。鍵付きペンダントも持っていましたし、キャンディキャンディも大好きでした!懐かしいです。
    でも内容は正直ここで確認するまでうろ覚えでした。
    今の子供達はこれだけアニメが溢れてる中で、30年後にも覚えているアニメは何になるんでしょうね。世界名作劇場のような、羞恥心や忍耐、思いやりや友情、愛情、悲哀、成長と全部詰まった作品はちゃんとあるのかな?
    自粛の中で未来少年コナンを見返してます。次はガンバでも観ます。

    みい 2019/12/31 02:14

    アニメ観てました。漫画も読んでました。
    グッズも家にありました。
    「ねぇ、笑って、レディー・リン♪」
    なんか、社交界とか、プリンセスみたいなセーラとか
    大好きでした。

    <> 2019/12/26 19:41

    これは日系英国人(Japanese‐Briton)のおはなし?

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