【1980年代 大河ドラマ】『おんな太閤記』vs.『徳川家康』利家が家康に!? 淀殿が瀬名に!?
2023年11月8日 更新

【1980年代 大河ドラマ】『おんな太閤記』vs.『徳川家康』利家が家康に!? 淀殿が瀬名に!?

戦国時代を舞台にしたNHK大河ドラマの名作『おんな太閤記』と『徳川家康』。1980年代に放送されたこの2つのドラマには、なんと同じ俳優が20人近くも配役されていました。中には、前作で敵対した俳優同士が、次作では違う役柄で再び敵対することも!? 両作品に登場した俳優陣を振り返りましょう。

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1981年放送の『おんな太閤記』

『おんな太閤記』は、1981年に放送されたNHK大河ドラマで、主演は佐久間良子、原作・脚本は、橋田壽賀子です。

『太閤記』は、言わずと知れた豊臣秀吉の一代記ですが、秀吉ではなく妻・ねねを主人公とし、その生涯を描いたのが本作『おんな太閤記』です。合戦や天下取りばかりでなく、その裏で翻弄される、戦国武将の妻、母、娘、姉妹ら女性たちの禍福や喜怒哀楽も垣間見える女性視点のドラマです。

相手役の豊臣秀吉は西田敏行、昵懇の前田利家・まつ夫妻は滝田栄・音無美紀子、妹のややは浅茅陽子が演じました。その他主な配役は次の通りです。

豊臣秀長:中村雅俊
大政所:赤木春恵
あさひ:泉ピン子
淀殿:池上季実子
織田信長:藤岡弘
徳川家康:フランキー堺
おんな太閤記

おんな太閤記

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1983年放送の『徳川家康』

『徳川家康』は、1983年に放送されたNHK大河ドラマで、主演は滝田栄、原作は山岡荘八、脚本は小山内美江子です。

それまで織田信長、豊臣秀吉を主人公とした大河ドラマはありましたが、徳川家康の主人公は本作が初です。家康の生前から死没までを描いた山岡荘八の歴史小説を原作としており、正に戦乱の世を生き抜き、数々の試練を乗り越え、江戸幕府を開いた家康の生涯を描いたドラマです。

家康の正室・築山殿(瀬名)は池上季実子、母・伝通院(於大)は大竹しのぶ、祖母・華陽院は八千草薫が演じました。その他主な配役は次の通りです。

徳川信康:宅麻伸
徳川秀忠:勝野洋
織田信長:役所広司
豊臣秀吉:武田鉄矢
淀殿:夏目雅子
徳川家康

徳川家康

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両作品に出演した俳優

『徳川家康』が放送されたのは、『おんな太閤記』放送終了からわずか1年後のこと。同じ戦国時代を扱った故の配役なのか、なんと両ドラマに出演した俳優が大勢います。しかも、4人や5人ではなく、確認できただけで20人近くも!

まずは、主要な役柄で両作品に出演した俳優を見てみましょう。
俳優 『おんな太閤記』の役柄 『徳川家康』の役柄
滝田栄 前田利家 徳川家康
池上季実子 淀殿 築山殿(瀬名)
宅麻伸 石田三成 徳川信康
夏目雅子 お市の方 淀殿
内藤武敏 千利休 本多正信
役所広司 織田信孝 織田信長

滝田栄、池上季実子、宅麻伸の関係

まず、『おんな太閤記』で前田利家を演じた滝田栄は、『徳川家康』では主人公の徳川家康を演じました。そして、池上季実子は、淀殿(茶々)から築山殿(瀬名)に、宅麻伸は、石田三成から徳川信康に変わっています。

『おんな太閤記』では、利家は、秀吉を翻弄する淀殿&三成をよく思っていませんでした。一方、『徳川家康』では、家康は、不本意ながら築山殿&信康を死なせてしまいます。役柄は異なりますが、まるで、滝田栄 vs. 池上季実子&宅麻伸の構図を踏襲したかのような配役です。

因みに、宅麻伸は、2023年の大河ドラマ『どうする家康』で前田利家を演じました。過去の大河ドラマでは、徳川家光や浅井長政も演じたことがあり、戦国時代を舞台にした大河ドラマではおなじみの顔です。

徳川家康を演じた俳優・人気ランキング

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夏目雅子が母から娘に

お市の方とその娘・淀殿(茶々)は、美人女優が演じることの多い役柄です。そして、その両方を演じたのが夏目雅子。『おんな太閤記』では母・お市の方、『徳川家康』では娘・淀殿を演じました。最後はいずれも戦に敗れ、非業の最期を遂げます。

因みに、『徳川家康』でお市の方を演じたのは眞野あずさです。

お市の方を演じた俳優・人気ランキング

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役所広司の出世作

『徳川家康』に出演するまで、知名度の低かった役所広司ですが、彼の織田信長の演技は話題となり、本作は出世作となります。その後の活躍は周知の通りです。

あまり知られていませんが、実は、役所広司は『おんな太閤記』にも出演していました。織田信長の三男で、のちに秀吉によって自害させられる織田信孝を演じています。

役所広司

~話す言葉の違いも、育った環境の違いも超えて―家族になる~1月6日(金)公開『ファミリア』予告篇<ロングVer.>
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