2017年2月1日 更新

名曲『そして僕は途方に暮れる』を生み出したシンガー「大沢誉志幸」

1984年に代表曲「そして僕は途方に暮れる」を世に送り出したシンガー。リリース以降、多くのアーティストに歌い継がれています。他にもさまざまなアーティストに楽曲を提供する大沢誉志幸のメロディーメーカーな部分も一緒に彼をご紹介します。

6,089 view

80年代に活躍したシンガー「大沢誉志幸」

 (1783398)

1957年10月3日に東京都杉並区に生まれた「大沢誉志幸」。中学生のころから兄の影響でボブ・ディランやオーティス・レディングなどを聴いて育ちました。のちにR&Bに目覚め、駒澤大学在学中にバンド「クラウディ・スカイ」を結成。卒業後の1981年に同バンドのボーカル&ギターでデビュー。シングルを2枚、アルバムを1枚リリースしたものの、ヒット曲には恵まれず、同年末には解散してしまいました。
翌年、単身渡米。1年ほどニューヨークで過ごし、数多くのアーティストへのプロデュースや楽曲提供を行いました。帰国後の83年にシングル「彼女には判らない」でソロデビューを飾ります。

84年にリリースされた代表曲「そして僕は途方に暮れる」

そして僕は途方に暮れる

そして僕は途方に暮れる

1.そして僕は途方に暮れる
2.FREE WAYまで泣くのはやめろ  
「そして僕は途方に暮れる」は、1983年にソロ・デビューした翌年、1984年9月21日EPICソニーから5枚目のシングルレコードとしてリリースされました。
CONFUSION

CONFUSION

1. CONFUSION
2. そして僕は途方に暮れる
3. 雨のタップダンス
4. Free Wayまで泣くのはやめろ
5. その気***(ミステイク)
6. Living Inside
7. 彼女の向こう側
8. ダーリン小指を立てないで
9. BROKEN HEART
10. ウーレイ
同じく1984年にリリースされたアルバム『CONFUSION』からは2曲目のシングルカット曲でした。大沢本人の話によれば、本来、この曲は鈴木雅之に提供するために作られたものだったといいます。もしそうであれば、彼の最大のヒット曲が幻になっていたかもしれません。

大沢誉志幸 - そして僕は途方に暮れる

当時、日清カップヌードルのCM曲に抜擢され、いくつかのパターンのCMのバックにこの曲のサビの部分が流れ話題になりました。今でも曲を聴くとCMの映像が浮かぶという方も少なくないのではないでしょうか。

日清カップヌードル ♪ 大沢誉志幸 そして僕は途方に暮れる

よき相棒の詩人・作詞家「銀色夏生」

 (1783412)

宮崎県出身
詩人
1985年、第一詩集「黄昏国」(河出書房新社)刊行。
写真詩集、イラスト詩集、日記風エッセイ「つれづれノート」シリーズなど、
著書多数。

心静かに自然や人と対峙することが好きです。
ソロになった大沢誉志幸をいかに売り出していくかとレコード会社で模索している中、当時、20代前半の若き詩人「銀色夏生」も、その輪の中にいました。大沢の哀愁のあるメロディと銀色の失恋の切ない喪失感を伴う独特の世界観の詩という二人の才能が絶妙のタイミングで開花し、前述の「そして僕は途方に暮れる」も生まれました。

その後も、作詞・銀色夏生、作曲・大沢誉志幸、というダッグを組み、多くの楽曲を世に送り出しました。

大澤誉志幸 / クロール

1986年にシングルレコードとしてリリースされた「クロール」も作詞・銀色夏生×作曲・大沢誉志幸の懐かしい1曲。当時は、アサヒ飲料「三ツ矢サイダー」のCMに起用され、CMには富田靖子が出演していました。

ざまざまなアーティストに楽曲を提供

ソロデビューの前から、当時の人気歌手であった沢田研二や山下久美子、同じく人気アイドルの吉川晃司や中森明菜らへ曲を書き、メロディーメーカーの才能を存分に発揮していた大沢。

沢田研二 「お前にチェックイン」「晴れのちBlueBoy」
山下久美子 「こっちをお向きよソフィア」、「時代遅れの恋心」
吉川晃司 「ラ・ヴィアン・ローズ」、「NONOサーキュレーション」
中森明菜 「1/2の神話」
鈴木雅之 「ガラス越しに消えた夏」「Midnight Travellar」
ビートたけし 「哀しい気分でジョーク」「BIGな気分で唄わせろ」
小泉今日子 「永遠の友達」、「純愛」

など、他にもさまざまなアーティストに楽曲を提供しています。
鈴木雅之

鈴木雅之

1956年9月22日生まれ、東京都出身の歌手/ミュージシャン。80年にシャネルズのメンバーとしてシングル「ランナウェイ」でメジャー・デビュー。83年にグループ名をラッツ&スターに改めた後も「め組のひと」「Tシャツに口紅」などで高い人気を博す。「もう涙はいらない」「恋人」などのヒットを放ち、日本を代表するヴォーカリストとしての地位を確立。
1986年にリリースされた鈴木雅之のソロ・デビュー作になります。「そして僕は途方に暮れる」同様、日清カップヌードルのCM曲になりました。1994年には大沢自身もセルフカバーしています。

鈴木雅之 - ガラス越しに消えた夏

吉川晃司

吉川晃司

1965年8月18日、広島県生まれ。ロック・ヴォーカリスト。84年、映画『すかんぴんウォーク』でデビュー、主題歌「モニカ」が大ヒットし、歌手としてもデビュー。以後俳優と並行して音楽活動も精力的にこなし「せつなさを殺せない」「LA VIE EN ROSE」などをヒットさせた。88年活動休止。89年に元BoφWYの布袋寅泰とCOMPLEXを結成し、「BE MY BABY」で再デビュー。翌90年の解散後はソロ活動を展開。
1984年にリリースされた、吉川晃司の3枚目のシングル。こちらも大沢が後にセルフカバーしており、大沢自身もライブのMCやラジオ番組などでお気に入りの曲だと公言しています。

LA VIE EN ROSE 吉川晃司

カバーされることで歌い継がれる「そして僕は途方に暮れる」

2016年も引き続き歌い継がれています

「続こううたう」

「続こううたう」

1. そして僕は途方に暮れる
2. 黄昏のビギン
3. 少年時代
4. サヨナラ
5. 白いカイト
6. 雨音はショパンの調べ
7. あの日の二人はもういない
8. 遥かな人へ
9. 千の夜と一つの朝
10. 上を向いて歩こう
11. 夢の外へ
12. いつの日も
13. テルーの唄
14. 3月9日
15. 永遠
2016年に入っても、柴咲コウのカバーアルバム「続こううたう」の1曲目に収録されたり、93年にデビューしたシンガーソングライター古内東子のアルバムの中では、初の「そして僕は途方に暮れる」デュエットバージョンが収録されるなど、依然、後世に歌い継がれる曲として人気は続いています。

古内東子 / そして僕は途方に暮れる feat. 大澤誉志幸(コメント&レコーディング映像)

他にも数々のアーティストにカバーされています

ハナレグミ

ハナレグミ

1974年11月27日、東京生まれの日本のシンガー・ソングライター、永積タカシのソロ・ユニット。2002年夏にSUPER BUTTER DOGと並行してハナレグミ名義でのソロ活動を開始。同年10月に1stシングル「家族の風景」、11月に1stアルバム『音タイム』を発表。バンドとは異なるアコースティック感覚の優しいサウンドが特色。
2003年にリリースされた、カバーコンピレーションアルバム『DISCOVER THE SONGS 〜J-STANDARD〜』に収録されています。アコースティックでゆったりした曲調になっているカバーです。永積タカシの優しい歌声が哀愁を誘います。

ハナレグミ「そして僕は途方に暮れる」LIVE

48 件

思い出を語ろう

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

今なお色褪せない歌声と美貌で活躍する女性シンガーソングライター『遊佐未森』

今なお色褪せない歌声と美貌で活躍する女性シンガーソングライター『遊佐未森』

日本のバブル真っ只中の1988年にシンガーソングライターとしてデビューを飾った遊佐未森さん。50歳を超えた現在でもコンスタントに活躍される彼女についてまとめました。
gogo-one | 5,080 view
90年代に”渋谷系”ミュージックを牽引した永遠のポップ王子『カジヒデキ』

90年代に”渋谷系”ミュージックを牽引した永遠のポップ王子『カジヒデキ』

1996年にソロデビューしてからコンスタントに作品をリリースし続けるシンガーソングライターのカジヒデキさん。爽やかでポップなメロディは当時も今も変わりません。
gogo-one | 1,859 view
90年代CM・ドラマにタイアップ多数…シンガー・ソングライター陣内大蔵

90年代CM・ドラマにタイアップ多数…シンガー・ソングライター陣内大蔵

80年代後半から00年代前半まで、コンスタントに11枚のオリジナルアルバムをリリースしたシンガーソングライター。当時は数々のTV番組やCMとのタイアップすることも多く、彼の楽曲を耳にする機会が多かった『陣内大蔵』についてご紹介します。
gogo-one | 2,062 view
【イントロクイズ】1990年(平成2年)の邦楽ヒットチャートをクイズで振り返る!

【イントロクイズ】1990年(平成2年)の邦楽ヒットチャートをクイズで振り返る!

1990年(平成2年)の邦楽ヒットチャートをイントロクイズにしました。音声を聴かずに答えてもOK!
若者と多国籍の街・渋谷のど真ん中で"80's歌謡"を掲げるミドルエッジ的なMUSIC&BAR「マホガニー」!

若者と多国籍の街・渋谷のど真ん中で"80's歌謡"を掲げるミドルエッジ的なMUSIC&BAR「マホガニー」!

若者と多国籍な人々で溢れる街、東京・渋谷。そんな街では一風変わっている、80'sミュージックを中心に寛げるバーがある。MUSIC&BAR「マホガニー」、かつてミュージシャンを志した店主・深澤さんが「マホガニー」に行き着くまでの歩みを語っていただいた。

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト

オススメ

おすすめ記事