現代でもセクシー歌手といわれる人はいますが、「小悪魔的」あるいは「コケティッシュ(coquettish)」というフランス語の形容詞がこれほどぴったりくる歌手はいないのではないでしょうか。ただセクシーでお色気があるというわけではなく、知性の裏づけがあり、男心をそそるしとやかな気品が備わっているのです。
1971年12月25日に発売された、自身のイメージを脱却し、歌手引退も辞さない強い希望で実現に至った曲「終着駅」も40万枚の大ヒット 。作曲した浜圭介も、作曲家として息を吹き返しました。
1974年に浜と結婚し、芸能界の第一線を退きます。
ふたりの間にこどもはいませんが、45年と言う長い間連れ添っています。「夫から、君は芸術品だから、ただそこにいてくれるだけでいい、といわれています。」以前TVのインタビューで奥村チヨはこう語っていました。とても愛されているようですね。
その後1980年にビクターから、「せめてさよならは・・・」をリリースして歌手活動を再開します。ディナーショーなどのステージを中心に、マイペースな活動を続けています。1993年には、60年代ブームに乗って「恋の奴隷」が再ヒットしました。個性的なスタイルと、時代を先取りしたファッションにも注目が集まり、新しい若い世代のファンも数多く獲得しました。
徹子の部屋 1月18日 ! 徹子の部屋 奥村チヨ&浜圭介 - 17.01.18
作詞:千家和也/作曲:浜圭介/編曲:横内章次