第32号で新連載となったのは、門馬もとき「アルバトロス飛んだ」。サッカー漫画「かっとび一斗」のヒットで有名な門馬が発表した、ドライバー・アイアン・パターの3種類しか使えないながらも得体のしれない力を秘めた中学生・大原一歩を主人公としたゴルフ漫画でした。第42号で連載は終了となっています。
第38号で新連載となったのは、江口寿史「ストップ!!ひばりくん!」。元々1981年に連載がスタートしていたのですが、度重なる休載を経て、この号で仕切り直しという形で再スタートしました。しかしながらここでも江口の連載は安定せず、「未完成の真っ白な原稿」を意味する「白いワニ」が幻覚として現れる状況が頻発。結局連載を放棄する形で第51号で打ち切りとなりました。
なお、打ち切り時の第51号巻末のコメントでは「人物のポーズや表情などは鏡の前で自分を見ながら書くんだよ」と、連載終了には一切触れていません。突然の打ち切り決定だったのでしょうか。なお、この号には最終回は掲載されておらず(目次にはありますが)、代わりに読切として関信彦「罪薬」という作品が掲載されています。
第41号で新連載となったのは、原哲夫・武論尊「北斗の拳」。関東地方などを舞台とした、北斗神拳の伝承者・ケンシロウを主人公とするアクション漫画であり、アニメ版における「お前はもう死んでいる」の決めゼリフや、「ひでぶ」「あべし」といったザコたちの放つ名言など、現在でも日本のみならず世界中の漫画作品に影響を与え続けています。連載自体は1988年第35号まで継続しました。
第42号で新連載となったのは、荒木飛呂彦「魔少年ビーティー」。奇術やトリックを得意とする魔少年・ビーティーと平凡な少年・麦刈公一を取り巻く事件や悪事を描いた作品でしたが、人気は低く第51号で連載は終了となっています。その後、荒木は「バオー来訪者」を経て「ジョジョの奇妙な冒険」を発表。日本を代表する漫画家へと成長していきました。