映画「ロッキー」コミカライズ版は、正に「あしたのジョー」!女性漫画家による迫力のボクシングシーンは必見!
2017年9月21日 更新

映画「ロッキー」コミカライズ版は、正に「あしたのジョー」!女性漫画家による迫力のボクシングシーンは必見!

今回紹介するのは、そのテーマ曲を聴けば誰でも反射的に腕立てを始めたくなる!という、もはやミドルエッジ世代にとってはDNAレベルで刷り込まれている、不朽の名作!そう、あの映画「ロッキー」1作目の幻のコミカライズ版!

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これが掲載誌の表紙。

これが掲載誌の表紙。

本作が掲載されたのは、月刊少年マガジン1977年5月号。
コミカライズ版「ロッキー」の扉絵

コミカライズ版「ロッキー」の扉絵

くわえタバコのロッキーはレア!
老トレーナーのミッキーからの厳しい言葉。

老トレーナーのミッキーからの厳しい言葉。

見てお分かりの様に、映画のキャラクターの再現度はかなりのもの。
運命の偶然から掴んだチャンス!

運命の偶然から掴んだチャンス!

ロッキーとアポロの対戦が決定!

ロッキーとアポロの対戦が決定!

コミカライズ版のアポロは、映画に比べてかなりふっくらとしている。
生涯最大のチャンスに戸惑うロッキー!

生涯最大のチャンスに戸惑うロッキー!

誰もが燃えた、あのトレーニングシーン!

誰もが燃えた、あのトレーニングシーン!

あの生肉サンドバッグシーンも再現!

あの生肉サンドバッグシーンも再現!

映画と違って、拳から出血!女性らしからぬこうした描写も、野田先生ならではの魅力だと言える。
いよいよ試合当日!

いよいよ試合当日!

モノローグによりロッキーの心情が語られるなど、本作は年少の読者にも判り易いように描かれている。
ド派手な登場のアポロ!

ド派手な登場のアポロ!

格下の相手だと甘く見ていたアポロは、この後激しく後悔することになる。
さて、ここから最大の見せ場である、ロッキー対アポロの死闘が繰り広げられるのだが、元々アクション物でデビューを飾った野田先生だけに、その迫力あるボクシングシーンは、正に「あしたのジョー」!
映画本編より。

映画本編より。

映画最大の見せ場である、アポロとロッキーのリング上での死闘!果たしてマンガではどの様に描かれているのだろうか?
アポロの華麗なステップに翻弄されるロッキー。

アポロの華麗なステップに翻弄されるロッキー。

遂にロッキーのアッパーがアゴに炸裂!

遂にロッキーのアッパーがアゴに炸裂!

上の二つの画像からも判る通り、非常に「あしたのジョー」を研究して描かれている。
女性ながらこの迫力が出せる野田たみ樹先生は、やはり凄い!
ロッキーの思わぬ実力に驚愕するアポロ!

ロッキーの思わぬ実力に驚愕するアポロ!

遂に全力で戦う気になったアポロ

遂に全力で戦う気になったアポロ

両者ボロボロになりながら迎えた最終ラウンド!

両者ボロボロになりながら迎えた最終ラウンド!

全力を尽くした男達に芽生える友情!

全力を尽くした男達に芽生える友情!

映画では、見事に15ラウンドを戦い抜いたロッキーの姿でラストを迎えるが、このマンガ版のラストシーンは、完全にエイドリアンの側から描かれており、こうした独自のアレンジも女性漫画家ならではの視点だと言える。
映画のラストシーンを完全再現!

映画のラストシーンを完全再現!

この部分、完全にヒロインの側をメインで描いているのが、やはり女性作者ならではのアレンジだといえる。この部分をマンガ版で見ると、改めてロッキーの戦う姿がエイドリアンにも勇気を与えたことが良く判る。
ちなみにマンガ版では「アドリアン」となっているが、早い段階での試写や資料を元に執筆されたコミカライズ版の場合、こうした役名の間違い・変更は珍しくは無い。
44 件

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  • 2018/11/27 10:20

    女性ながら、女性ながら、女性、女性

    ホントしつこい。逆に馬鹿にしてる。

    春日牧彦 2018/2/20 19:12

    あ、もう一つ、間違い発見(この二つ前の私のコメント)!。

    「その方法が解らず我夢中でもがいている」

    ↑↑これは、

    「その方法が解らず、無我夢中で、もがいている」

    ↑↑こう書きたかったのです。

    m(;∇;)m

    春日牧彦 2018/2/20 18:58


    え~…、

    (///∇///)

    一つ前の私のコメントで、

    「ガムシャラなど付き合い」

    という言葉がありましたが、

    「ガムシャラなド突き合い」

    の、間違いです。すいません。

    m(。≧Д≦。)m

    春日牧彦 2018/2/20 15:44

    この漫画は私も拝見しました。改めて感動しました。有り難うございました。
    ただ、生意気を言わせて頂くと、トレーナーのミッキーの言葉は映画とは正反対です。ミッキーはロッキーのガッツ・パンチの威力・打たれ強さを認めているものの、ボクサーがヤクザの手先をする行為を絶対に許さないためコーチをしてくれず、その結果、ロッキーはパンチの威力とタフネスに頼る、ガムシャラなど付き合いしか出来なくなってしまったのです。
    また、ロッキーはヤクザの手先はしてるものの、ボクシングには真摯で、自己流ながらも練習熱心でした。ロッキーを取り巻く人々も、冒頭の対戦者スパイダー・リコも闘志旺盛で、「次は負けないぜ」と、ボクシングに対する意識の高さを見せます。さらに、ロッキーは町の人気者で、町を歩くと皆がロッキーに挨拶し話しかけてきます。
    このように、ロッキーの回りは、みんな今の自分をより良くしたいが、その方法が解らず我夢中でもがいている、そんな生活の中に、ある日突然、チャンスが飛び込んできた、ロッキーとはそんな物語なのです。

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