2018年12月27日 更新
ヌードも辞さない「石田えり」が出演した80年代の映画作品は傑作揃いです(その前篇)
石田えりにとって80年代は女優としての地位を確立した重要な時代だと思いますが、その10年間に彼女が出演した作品は日本映画界においても重要な作品ばかりなんです。
さぁ、本篇が観れるうちに是非どうぞ!
この年に出演したもう1本は「ダイアモンドは傷つかない」です。しかし、これは田中美佐子を観るべき映画でしょうね。田中美佐子の映画デビュー作にしてフルヌードとセックスシーンを演じているんですから。
ダブルベッド
1983年は、さぁ、出ました「ダブルベッド」です。にっかつロマンポルノです。中山千夏の小説を映画化した作品で、ロマンポルノといってもエロス大作の1本として製作されただけのことはあって豪華です。
監督は藤田敏八、出演は大谷直子、石田えり、高橋ひとみの3人のヒロインに対し男性陣は柄本明に岸部一徳ですからね。
大谷直子、石田えり、高橋ひとみ。三者三様のヌードが楽しめる何ともお得な1本。しかも嬉しいことに今観ると昭和のエロさ全開です。
ロマンポルノですからねぇ、内容うんぬんよりも単純に楽しむべきでしょう。そう、楽しめる作品なんです。
藤田敏八監督は役者として出演した映画「ツィゴイネルワイゼン」で大谷直子と共演しています。その時の監督だった鈴木清順が本作ではカメオ出演しています。互いにリスペクトって感じでしょうか、面白いですね。
チ・ン・ピ・ラ
1984年に出演したのは金子正次脚本の「チ・ン・ピ・ラ」です。癌のため33歳という若さで亡くなった金子正次が残した脚本は5本。自身が主役も務めた「竜二」をはじめ、映画化されていない「盆踊り」を除きどれも最高に面白い作品です。
「チ・ン・ピ・ラ」での石田えりはジョニー大倉の愛人役を務めています。
競馬のノミ屋で生活しているチンピラの洋一(柴田恭兵)と道夫(ジョニー大倉)。ある日洋一は、仲間が伊藤会の組員ともめたことがきっかけで、親分格の大谷(川地民夫)から盃をもらって正式にヤクザになることを薦められる。チンピラからケジメをつけたいという洋一だったが、一方で兄貴分の道夫を差し置いて誘われたことに複雑な心境でもあった。その頃、洋一の預かっていたシャブがきっかけで、裕子(高樹沙耶)、道夫の運命の歯車が動き始める。
「ダブルベッド」では高橋ひとみとの入浴シーンが見どころの(?)ひとつでしたが、「チ・ン・ピ・ラ」でもジョニー大倉との入浴シーンがあります。
石田えりは場を明るくしますねぇ。見ているとつられてこちらも思わず笑顔になってしまいます。
80年代後半に入ると、もう1本 金子正次作品に出演し、倉本聰の初監督作品や深作欣二作品、または松田優作との共演などなど見逃せない作品が続きます。
そして石田えりは女優としての地位を確固たるものにするのです。が、それらの紹介はまたの機会に!
-
すべてのコメントを見る (1)
コメントを書く
※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。
原作:中山千夏
脚本:荒井晴彦
出演:大谷直子 石田えり 高橋ひとみ 中村れい子
公開:1983年
製作会社:日活
年齢区分:R-18