違いは何?ワニのロゴで有名な「ラコステ」と「クロコダイル」二つのブランドによる長年の因縁…。
2020年1月7日 更新

違いは何?ワニのロゴで有名な「ラコステ」と「クロコダイル」二つのブランドによる長年の因縁…。

ワニのロゴって「ラコステ」と「クロコダイル」の二種類あるけど違いがわからないという人も多いはず。そこで両ブランドの違いや訴訟の歴史など長年の因縁について紹介。

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「ラコステ」と「クロコダイル」、ワニのロゴに違いはあるの?

小学生の頃によく履いていた靴下やハンカチのワンポイント、そしてお父さんが着ていたポロシャツなどで慣れ親しんだワニのロゴ。
「ラコステ」と「クロコダイル」の2種類あるけど一緒なのか、兄弟ブランドなのか、全く違うブランドなのか、わからないままの人も多いはず。

そこで、両ブランドの違いや長年に渡る因縁について紹介します。

実は「ラコステ」と「クロコダイル」は全く別のブランド。

ともにワニのロゴデザインでお馴染みだが、全く異なるブランドである。
ワニの頭の向きも異なっており、ラコステは右向き、クロコダイルは左向きと逆になっている。
「ラコステ」と「クロコダイル」のロゴ比較

「ラコステ」と「クロコダイル」のロゴ比較

上のワニがラコステ、下のワニがクロコダイル。
ラコステのワニはデフォルメされ可愛らしいのが特徴。
クロコダイルのワニはリアリティを感じさせる雄々しさが特徴。
こうしてデザインを並べて比較すると間違えるほどの類似性は感じられない。
「ラコステ」と「クロコダイル」のロゴ比較②

「ラコステ」と「クロコダイル」のロゴ比較②

上のワニがラコステ、下のワニがクロコダイル。
衣料用のワンポイントロゴになるとデザインが簡略化され、サイズも小さくなるので若干似てくる。

『ラコステ』のブランドヒストリー

1933年、フランス出身の元プロテニス選手、ルネ・ラコステが創業。
ブランドのトレードマークでもあるワニは、ルネ・ラコステの粘り強いプレースタイルからつけられたニックネーム「ワニ」(The Alligator, または Crocodile)に由来している。
ルネ・ラコステ(René Lacoste)

ルネ・ラコステ(René Lacoste)

1904年7月2日~1996年10月12日
15歳からテニスを始め、4大大会のシングルスで、全仏選手権3勝、ウィンブルドン選手権2勝、全米選手権(現在の全米オープン)2連覇を達成し、通算7勝を挙げた。
1976年国際テニス殿堂入り。
結核のため25歳で引退し、スポーツウェアブランド「ラコステ」を立ち上げた。
ロゴの基になったイラスト

ロゴの基になったイラスト

ワニのデザインを描いたのはロベール・ジョルジュというラコステの友人。
このスケッチが基になってワニのロゴは生まれた。
ポロシャツが代表的な商品。
それまで服の内側やタグに隠されていたブランドロゴをラコステがはじめて服の表に出したと言われている。
テニスラケットを生産していた時期もあったが、現在はテニス・ゴルフなどスポーツウェアを中心としたアパレルに特化している。

『クロコダイル』のブランドヒストリー

ラコステの創業より20年ほど後の1952年に、香港のクロコダイルガーメンツ社が立ち上げたブランドが「クロコダイル」。

日本国内での展開としては、ヤマトインターナショナルが1963年に輸入する形で販売を開始。
ブランドの歴史では「ラコステ」より後発になるが、「ラコステ」が日本に上陸したのが1971年のため、日本においては「クロコダイル」が先に販売されていたことになる。

1980年にヤマトインターナショナルは日本におけるクロコダイルの商標を買い取り、輸入販売から自社ブランドへ切り替えている。

日米のプロゴルファーや阪神タイガース球団、巨人の中畑清とイメージキャラクター契約を行い、テレビCMや雑誌広告などの積極的プロモーションによって全国的にブランド知名度を高めていった。

クロコダイル 阪神タイガース主力選手出演CM(1981年)

小林繁、掛布雅之、岡田彰布など阪神の主力選手が勢揃いで出演した豪華なCM
中畑清のクロコダイル販促ポスター

中畑清のクロコダイル販促ポスター

パクリだ!いや違う!長年に渡る両社の『ワニ戦争』

商標権を侵害しているとして、ラコステ側がクロコダイル側を訴え、長年各国の法廷で争われ「ワニ戦争」と言われている。

日本においては、高等裁判所において「両者の関連する標示は共存しており混同を起こさない。」と和解に達し、1983年に和解契約を締結した。

フィリピンにおいては、2014年に「対象は安価な日用品や家庭用品ではなく慎重に購入する商品である、さらに文字と図形が組み合わされているため、購入者に混同を招くとは言えない。」とクロコダイルの商標登録に対するラコステ社の異議申立を退けた。

中国においては、共に高い人気と知名度があり、 『ラコステ=フランスワニ』、『クロコダイル=香港ワニ』と全く別のブランドとして認識されているため、混同することはないという理由で何度もラコステ側が敗訴していた。
しかしラコステ側が何度も訴え続けた結果、2003年10月23日、クロコダイル側が従来のロゴの使用をやめ、ワニの色に緑色を使わず、ワニの鱗を細かくリアルに描かれたものに変更することで和解した。
中国での「クロコダイル」デザイン

中国での「クロコダイル」デザイン

ワニというより、恐竜の化石のように見える。
ワニのロゴについては「ラコステ」と「クロコダイル」の両者以外にも展開している例があり、今後は共同して他社をけん制していく可能性があるとのこと。

70~80年代以降はダサいと言われてきた「ワニ」デザインに復活の兆し

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