淀川長治、水野晴郎、小森和子が続々とYouTuberとして復活!?
昭和の時代、テレビで映画を語るお茶の間の人気者として活躍していた映画評論家。淀川長治や水野晴郎、小森和子がその代表格で、豊富な知識と豊かな見解で、難しい映画でも世の中の人に広く映画を知らしめる役割を果たしてきました。名フレーズを残し、映画はもちろんのこと彼らの名調子を聞きたくて観る、という視聴者も数多くいたほどです。既に亡くなっている彼らですが、このたびYouTubeにて「淀川、水野、小森が次々にYouTuberデビューを果たしている」と大きな話題となっています。
こちらが話題の動画!!
【天国の映画評論家】淀川先生が語るアカデミー賞受賞作品カサブランカ。
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こちらが現在話題となっている動画。水野の愛弟子「ぼんちゃん」こと西田和昭が開設しているYouTubeチャンネル「ぼんちゃんの映画百科」にて投稿されているもので、淀川、水野、小森といった天国の映画評論家達を、西田自身がメイクをし、本人達の役を巧みに演じています。長年、水野と行動を共にし、淀川・小森との深い交流がある西田だからこそ演じることができる、そして愛されキャラの彼だからこそ許されるであろう動画で、視聴者をノスタルジックな気持ちにさせてくれる内容となっています。
西田が演じる各評論家の方々!!
映画界で言うならば、間違いなく古き良き時代であった当時の映画評論家達を西田はどこまで再現できるのか?はたまた、西田らしく、3人の既存のイメージにとらわれず、全く新しい映画評論家の世界観を作り上げるのか?今後の「ぼんちゃんの映画百科」に注目です!
淀川長治、水野晴郎、小森和子の映画界での功績を振り返る!
淀川長治
1966年からテレビ朝日の長寿番組「日曜洋画劇場(当初は土曜洋画劇場)」の解説を務めた淀川長治。その柔らかな語り口で視聴者を魅了し、特に「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」の決め台詞は、子供や大人までモノマネする人が続出しました。その後も32年間にわたり「日曜洋画劇場」で解説を担当し、1998年、親友であった黒澤明の後を追うかのように89歳で死去しました。
淀川長治 さよなら さよなら さよなら
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水野晴郎
1972年から日本テレビ系「水曜ロードショー」の解説を担当した水野晴郎。1974年、映画「シェーン」の解説の際に「いやぁ、映画って本当にいいもんですね~」という名言を発し、瞬く間に世間に浸透しました。また、自身の会社で「バルカン超特急」といった映画の配給をしたり、1978年には水野の発案で「日本アカデミー賞」が開催されるなど、日本における映画の発展に貢献しています。2008年に76歳で死去。
水野晴郎・映画解説 「カリオストロの城」
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小森和子
「小森のおばちゃま」としてバラエティでも人気だった小森和子。1947年に「映画の友」の編集部に入ったのをきっかけとして評論活動を開始しました。ジェームズ・ディーンの熱狂的なファンとしても有名で、ジェームス・ディーンの墓やハリウッドを訪問するなど、海外旅行が珍しかった時代に精力的な活動を行っていました。2005年に95歳で死去。