松本零士はもっともっともっと評価されていいと思う…。
ああ、ひたすら感動の、松本零士の世界
監督は、りんたろう。『999』の面白さは、りんの手腕によるところも大きい!?
『幻魔大戦』は、平井和正、石ノ森章太郎共作の漫画や平井和正の小説を原作をアニメ化したもの。大友克洋の初めてのアニメーション制作と知られ、その後の大友のアニメ制作への情熱のきっかけとなった作品とも言われている。
同年のアニメ映画の興行収入首位の成績となっているが、なんといっても絶好調だったころの角川映画のアニメ第1弾として製作されたもので、世界的なシンセ奏者でスーパーロックグループ、ELPのキースエマーソンに音楽をやらせたり、当時人気だった角川の秘蔵っ子、原田知世(タオの声)まで引っ張り出しての力の入れようだったから当然といえるだろう。
この『幻魔大戦』、何がいいって、大友克洋の絵は素晴らしいし(リアルで臨場感あふれる街や人物の描き方も最高)、りんたろうの演出も最高、キースの音楽は作品に納得のいかない平井までもが絶賛するほどで、まあ、スキのないアニメ映画なのだ。
りんたろうの手腕が存分に発揮されている『幻魔大戦』を観ると、『999』の面白さも、その手腕によるところが大きいのかとなおさら思えてくる。ということで、その実力を『幻魔大戦』の名シーンで確認してください。
シャワーシーンもありますが、興奮しないでください。
さらに、ラストの名シーンも入ってますんで、万感の思いを込めてもう一度DVDを観る予定の方は、観てしまわないよう注意してくだされ。
しかし、声優の池田昌子さんの声もいいんだな、これが。