マルチに活躍された漫画家・夏目房之介さん
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夏目房之介さんの経歴
生い立ち
1950年、著名なバイオリニスト・夏目純一さんの長男として、東京都港区高輪に生まれた夏目房之介さん。父親の夏目純一さんは、日本を代表する文豪として知られる夏目漱石さんの長男であり、夏目房之介さんは直系の孫にあたります。夏目房之介さんは、その事実を重荷に感じ、夏目漱石さんの本名である『金之助』に似た『房之介』という名前も嫌っていたと言います。
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母親の夏目嘉米子さんはハーブ奏者で、明治・大正時代の珍品コレクターとして知られる三田平凡寺さんの末娘です。夏目房之介さんにとって祖父といえば、面識がない夏目漱石さんではなく、可愛がってくれた三田平凡寺さんなのだといいます。
教育熱心な母親・夏目嘉米子さんの意向で慶應義塾幼稚舎を受験しますが、失敗し、公立小学校に通った夏目房之介さん。当時から漫画を描くのが好きで没頭していたそうです。中学校から数々の著名人を生んだ私立の中高一貫校の青山学院に入学。高等部に在学中は美大に進学することも考えたそうですが、結局は、青山学院大学・文学部史学科に進学して中国史を専攻しました。
大学在学中は実家を出て、恋人と同棲生活を送っていたのだそうです。新宿や渋谷などのジャズ喫茶に通い、吉本隆明さん・大江健三郎さん・ドエストエフスキーさんなどの作品を愛読していたと言います。
教育熱心な母親・夏目嘉米子さんの意向で慶應義塾幼稚舎を受験しますが、失敗し、公立小学校に通った夏目房之介さん。当時から漫画を描くのが好きで没頭していたそうです。中学校から数々の著名人を生んだ私立の中高一貫校の青山学院に入学。高等部に在学中は美大に進学することも考えたそうですが、結局は、青山学院大学・文学部史学科に進学して中国史を専攻しました。
大学在学中は実家を出て、恋人と同棲生活を送っていたのだそうです。新宿や渋谷などのジャズ喫茶に通い、吉本隆明さん・大江健三郎さん・ドエストエフスキーさんなどの作品を愛読していたと言います。
イラストレーターとして
1973年、大学卒業後は同棲していた恋人と結婚。杉並区にあった出版社『エルム社』への就職も決まり、切手のことを専門的に扱った雑誌『週刊切手マガジン』の編集などに携わっています。
就職後においても、挿絵のイラストを描くといった副業をして収入を得ていました。仕事のウエイトは次第に本業よりイラストが多くを占めるようになり、1976年に『エルム出版』が倒産したことで、フリーのイラストレーターとして独立することになります。
1978年に漫画家・ライターとして活躍していた、しとうきねおさんと共に著書『ひまつぶし哄笑読本』を刊行。この仕事を通じ、しとうきねおさんの持つパロディ精神から大きな影響を受けました。
このころ、夏目漱石さんの孫が漫画を描いているという話を聞きつけた『週刊朝日』から取材を受ける機会があり、その縁から『週刊朝日』のイラストも担当するようになります。1982年には『學問』と銘打ち、夏目房之介さんを中心とした漫画コラムの連載がスタート。この連載が夏目房之介さんの名前を世に知らしめ、漫画コラムニストとしての地位を確固たるものにしました。
1986年、TBS系列のクイズ番組『クイズダービー』の担当ディレクターが夏目房之介さんのファンだったこともあり、テレビ出演も果たしました。1988年にはNHK教育テレビの『土曜倶楽部』にレギュラー出演。番組内のコーナー『夏目房之介の講座』を担当すると、その後も、しばしばNHKの番組に出演するようになりました。
このころ、夏目漱石さんの孫が漫画を描いているという話を聞きつけた『週刊朝日』から取材を受ける機会があり、その縁から『週刊朝日』のイラストも担当するようになります。1982年には『學問』と銘打ち、夏目房之介さんを中心とした漫画コラムの連載がスタート。この連載が夏目房之介さんの名前を世に知らしめ、漫画コラムニストとしての地位を確固たるものにしました。
1986年、TBS系列のクイズ番組『クイズダービー』の担当ディレクターが夏目房之介さんのファンだったこともあり、テレビ出演も果たしました。1988年にはNHK教育テレビの『土曜倶楽部』にレギュラー出演。番組内のコーナー『夏目房之介の講座』を担当すると、その後も、しばしばNHKの番組に出演するようになりました。
漫画家・漫画評論
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1981年、朝日ソノラマが発行していた月刊誌『マンガ少年』にて、『スペースドリフターズ』の連載をスタート。しかし、掲載誌の休刊によって、連載5回で終了を余儀なくされます。1984年には恋愛をテーマにした短編漫画集『粋なトラブル』を出版して、漫画家としても功績を残しています。
夏目房之介さんの漫画評論は、従来のストーリーやテーマに着目したものとは一線を画し、コマ割りや描線を分析するといった手法を採用。漫画の表現方法を掘り下げ、その技法を明るみにした漫画評論は多くの漫画家や批評家にも影響を与えました。
その集大成といえるのが、1995年に発売され、夏目房之介さんが積極的に制作に携わった別冊宝島EX『マンガの読み方』です。さらに、1996年にはNHKの番組『NHK人間大学』においては、3ヵ月に渡るシリーズが組まれ、漫画の面白さや表現・文法の解説を担当されました。
夏目房之介さんの漫画評論は、従来のストーリーやテーマに着目したものとは一線を画し、コマ割りや描線を分析するといった手法を採用。漫画の表現方法を掘り下げ、その技法を明るみにした漫画評論は多くの漫画家や批評家にも影響を与えました。
その集大成といえるのが、1995年に発売され、夏目房之介さんが積極的に制作に携わった別冊宝島EX『マンガの読み方』です。さらに、1996年にはNHKの番組『NHK人間大学』においては、3ヵ月に渡るシリーズが組まれ、漫画の面白さや表現・文法の解説を担当されました。
夏目房之介さんの華麗なる親族
祖父や父親・母親のことは経歴でも触れましたが、その他の親族も著名な人物ばかり。そんな華麗なる親族についても、Wikipediaからの引用にて紹介させていただきます。
長男はフリーで編集者やライターをしている夏目倫之介(なつめ りんのすけ、本名:夏目麟之介、1974年 - )。
・祖父:夏目漱石(小説家)
・祖母:夏目鏡子(随筆家)
・祖父:三田平凡寺(蒐集家)
・父:夏目純一(ヴァイオリン奏者)
・叔父:夏目伸六(随筆家)
・義伯父:松岡譲(小説家)
・義伯父:雨田光平(箏曲家、彫刻家)
・従姉:松岡陽子マックレイン(文学者)
・従姉:半藤末利子(随筆家)
・姪:Emi(音楽家)
・従甥:夏目哲郎(音楽プロデューサー、作編曲家)
・従甥:夏目一人(実業家)
・従姪孫:夏目ひみか(歌手)
曹操たる顔ぶれに、改めて夏目漱石さんの血筋の凄さを実感しますよね。
夏目房之介さんの主な代表作品
文庫本
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生年月日:1950年8月18日
出生地 :東京都港区
職業 :漫画家
漫画批評家
エッセイスト
活動期間:1972年~