ヌードの夜
監督・脚本は「天使のはらわた 赤い眩暈」「死んでもいい」の石井隆。カメラマンは両作品でコンビを組んだ佐々木原保志。
主演は「死んでもいい」にも出演した竹中直人。ヒロインは「眠らない街・新宿鮫」の余貴美子。
主演は「死んでもいい」にも出演した竹中直人。ヒロインは「眠らない街・新宿鮫」の余貴美子。
他にも石井隆のほとんどの映画作品の音楽を担当している安川午朗が加わり、石井隆周辺のスタッフが集結した映画だった。
恋人のヤクザを殺した女とその女に惚れたがゆえに、殺人事件に巻き込まれていく男の不思議な関係を描く。本作はキネマ旬報ベストテンで、黒澤明の「まあだだよ」を抑え、第9位に輝いた。
恋人のヤクザを殺した女とその女に惚れたがゆえに、殺人事件に巻き込まれていく男の不思議な関係を描く。本作はキネマ旬報ベストテンで、黒澤明の「まあだだよ」を抑え、第9位に輝いた。
ヌードの夜 (1993) - 劇場予告編
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あらすじ
村木哲郎(竹中直人)は、何でも屋だ。廃ビルを事務所兼自宅にして、ゴミ掃除から犬の散歩まで何でも請け負って気儘なその日暮しをしている。
そんな村木の事務所に、依頼人・土屋名美(余貴美子)が訪ねて来た。東京に出て来て右も左も分からないので、観光案内をして欲しいという。
村木は、名美に頼まれるまま東京の名所を案内して回って無事依頼をやり遂げた。その夜、名美から電話が掛かって来た。急遽帰ることになったので、ホテルに預けた荷物を自宅に送って欲しいという。
指定されたホテルの部屋に行ってみると、そこには何と男(根津甚八)の変死体が転がっていた。ここで初めて、村木は自分が嵌められたことに気付いた。
東京を巡り、水族館を楽しみ、食事をし、最後はホテルで人を殺す。目まぐるしい1日。
上から5コマ目、血だらけで死んでいる男は根津甚八。
別れたがる名美を暴力的に支配。この日も名美が隠していたナイフを見つけ、逆上し暴力をふるい、犯した。されるがままの自分も許せない名美。
その後、男はシャワーに入っているところを名美に刺され、絶命した。
別れたがる名美を暴力的に支配。この日も名美が隠していたナイフを見つけ、逆上し暴力をふるい、犯した。されるがままの自分も許せない名美。
その後、男はシャワーに入っているところを名美に刺され、絶命した。
旅行バッグに死体を入れ、いったんは事務所まで運び込んだものの、翌日には、名美の勤務先をつきとめ、バッグごと死体を返すのだった。
名美は遠く離れた森の中に死体を埋めようとするがうまく行かず、結局死体を部屋に放置する。名美のアパートを訪ねてきた行方の弟分、仙道(椎名桔平)は、死体を見つけ怒り狂う。
名美を助けるために、次郎は拳銃を手に入れ、仙道の指を吹き飛ばした。
via pds.exblog.jp
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名美を助けるために、次郎は拳銃を手に入れ、仙道の指を吹き飛ばした。部屋に残された二人は港へ行く。名美は、行方が好きだったことを次郎に告げると車ごと海へ身を投げた。車には行方の死体も入っていた。次郎は名美を救出するが、彼女は次郎の前から姿を消した。
名美は仙道のところへ行き、自首するつもりだと述べた。そのとき追い詰められ錯乱した借金取りの志村がやってきて、二人を撃つ。一方、次郎が部屋を掃除していると名美がやってくる。二人はその夜初めて結ばれる。しかし、次の瞬間、名美はベッドに血痕を残したまま姿を消す。
その後、海に沈んだ車が引き上げられる。ドアには名美の洋服が挟まっていた。
ヒロイン・余貴美子
本名も余 貴美子(よ きみこ)。
1956年5月12日生まれ。神奈川県横浜市中区出身(東京都や神戸市にも一時期暮らしていた)。
台湾人の父と、日本人の母親との間に生まれた。
1956年5月12日生まれ。神奈川県横浜市中区出身(東京都や神戸市にも一時期暮らしていた)。
台湾人の父と、日本人の母親との間に生まれた。
via hiroi24.com
高校卒業後の1976年にオンシアター自由劇場に入団した。自由劇場時代の代表作は『上海バンスキング』のリリー役。
1984年に自由劇場を退団し、1985年に大谷亮介らと東京壱組を旗揚げする。原田宗典の戯曲を中心に解散まで14公演を公演。その後は活躍の場をテレビや映画に移す。
若い頃は横浜で「ハマのマリア」と呼ばれ、テーマソングまであったという。かなりの酒豪で、明るくさばさばした性格の姉御的存在である。
1984年に自由劇場を退団し、1985年に大谷亮介らと東京壱組を旗揚げする。原田宗典の戯曲を中心に解散まで14公演を公演。その後は活躍の場をテレビや映画に移す。
若い頃は横浜で「ハマのマリア」と呼ばれ、テーマソングまであったという。かなりの酒豪で、明るくさばさばした性格の姉御的存在である。