加藤登紀子が歌い、知られるようになった「百万本のバラ」には、全く違う歌詞の原曲がありました。
2017年2月9日 更新

加藤登紀子が歌い、知られるようになった「百万本のバラ」には、全く違う歌詞の原曲がありました。

「百万本のバラ」は、ソ連時代に生まれ、日本語にも訳され知られるようになりましたが、それはラトビアで歌われていた「マーラが与えた人生」という歌謡曲を原曲としたものでした。日本でも多くの歌手にカバーされた「百万本のバラ」の背景について振り返ります。

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加藤登紀子の歌う「百万本のバラ」

百万本のバラ(加藤 登紀子)

物語を聞くような、静かな曲調ですが、かなわぬ恋、届かない想いが伝わってきます。物語の情景が浮かんでくるような、映画の一場面のような印象もあります。

百万本のバラ物語

2015年、加藤登紀子のデビュー50周年を記念して、百万本のバラコンサートが開催されました。「百万本のバラ」の原曲「マーラが与えた人生」が誕生したラトビアからリエパーヤ交響楽団を迎え、開催することになったコンサートですが、加藤登紀子の歌う「百万本のバラ」は、原曲とは全く違う内容です。おそらく訳詩の時点では、ラトビアの原曲の存在は知らなかったと思われます。
百万本のバラコンサートの特集番組

百万本のバラコンサートの特集番組

ラトビアを訪れ「マーラが与えた人生」を知った加藤登紀子は、その存在をなかったことにすることはできませんでした。
加藤登紀子は、「マーラが与えた人生」の内容を表した詩と「百万本のバラ」をつなげることで、この曲の背景を表現しました。

加藤登紀子の「百万本のバラ」の訳詩

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貧乏な画家の恋物語としても味わい深いものがありますが、原曲を知ることで、ラトビアという国の歴史にも触れることができる「百万本のバラ」を、一度じっくりと聞いてみてください。
52 件

思い出を語ろう

     
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  • ウインピー 2020/10/16 14:39

    歌詞は違いますが、加藤登紀子さんより先に「異邦人」の久保田早紀さんが歌っています。
    さらに、加藤登紀子さんはこの曲の企画が持ち込まれた時に久保田早紀さんが歌っているのを知っており、若い子の仕事を奪いたくないと言ってこの時は断っています。その後、久保田早紀さんが引退したのを知り、それならと歌うことにしたと、加藤登紀子さんがこの曲の思い出について新聞のエッセイで記しています。

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