ジョーイ
白血病と闘った1人の少年と、彼をとりまく家族や友人を描く。製作はジェリー・マクニーリー、監督はTV「警部マクロード」等のルー・アントニオ、脚本はジェリー・マクニーリー、撮影はゲイン・レシャー、音楽はデイヴィッド・シャイアが各々担当。出演はジェフリー・ライナス、マーク・シンガー、ジェラルディン・ペイジ、ジェラルド・S・オルーリン、キャスリーン・ベラー、ブライアン・ファレル、スティーブン・グッテンバーグなど。
アメリカンフットボールのランニングバック選手である兄(プロではロサンジェルス・ラムズに所属していたらしい)と白血病の弟、そしてその家族の話です。白血病になった弟にとってフットボール選手の兄は希望の星であった。兄は弟のために懸命にプレーし弟の願いをかなえていく。
Something for Joey ジョーイ 1977 - YouTube
映画でのメインキャストはこの2人
ストーリー(ネタバレ)
ペンシルバニア州のアパー・ダービィにあるキャパレッティ一家の生活は、経済的には決して豊かではないが、充実していた。家族は、父(ジェラルド・S・オルーリン)と母(ジェラルディン・ペイジ)、それにジョーイ(ジェフリー・ライナス)、ジョン(マーク・シンガー)、マーティー(ブライアン・ファレル)、そしてマイク(スティーヴ・グッテンバーグ)の4人の息子と、娘のジーン(キャスリーン・ベラー)だ
その中で州立大学のフットボールの選手をしているジョンは、とりわけジョーイの事が気にかかった。いつもジョンが正選手になれるよう祈ってくれるジョーイ。しかし、間もなくジョンも正選手になり、ジョーイや家族達の声援を受けるようになる。
だが、ある土曜日、ジョーイを高熱が襲い、彼の身体を硬直させ、意識さえうばい、彼は植物人間と化した。もはや死を待つだけのジョーイ。やがて、ジョンや家族にあたたかく見守られる中、ジョーイは少しずつではあるが、回復にむかう。
そして彼は言う。「僕が戦うのはフットボールの時だけです。しかし、弟のジョーイは不治の病いと戦っています。このトロフィーはジョーイが受けとるべきです--」と。……それから3年後、ジョーイは静かに死んでいった--。
ジョンのスピーチの後に牧師は何も語らなかった。
この後牧師による祝福の言葉がある予定でした。列席者は全員起立して祝福を受けようとしています。その時、牧師(服装から推測すると聖公会かあるいは神父か)が語った言葉は、
「今夜、私は祝福を述べるつもりでした。でももはや必要ではありません。なぜなら、神はジョン・キャパレッティ(お兄さんの名前)を通して祝福されました。お休みなさい。」
(字幕スーパーです)
というものでした。このようなとき人は語りたくなるものです(少なくとも私は語ってしまいそうです)。その結果、かえってその場の雰囲気を壊してしまいます。それを語らずに終えた牧師は立派です。そして、その後ナレーションは次のように語り継ぎます。
「この言葉を聞いた母親はもう迷うことはなかった。なぜなら、自分の行ってきたことが間違っていなかったことを(牧師の言葉から)知ったからでした。」