「サイモン&ガーファンクル」のあまりにも美しいハーモニーは何を歌ったのか?!
2016年5月5日 更新

「サイモン&ガーファンクル」のあまりにも美しいハーモニーは何を歌ったのか?!

美しいメロディとコーラス。主に60年代に活躍したアメリカを代表するデュオのサイモン&ガーファンクル。彼らは何を歌っていたのでしょうか?代表曲を聞きながら、ひも解いてみます。

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歌詞に出てくるキャシーとはポール・サイモンの当時の恋人(ソロアルバムのジャケットに写っています)のことです。
ポール・サイモン・ソングブック

ポール・サイモン・ソングブック

若かりし頃のポール・サイモンと当時の恋人キャシーさん。
仲睦まじいカップルが大陸横断バスでアメリカを旅しているなかで微妙に揺れ動く心理を繊細に、なんとも繊細に描いています。
くどいようですが、非常に繊細!
多くの人がアメリカに夢を求めてやってきます。希望を持って。不安を抱えながら。このカップルもそうなのでしょう。
語られる微笑ましく楽しいエピソードさえも胸に詰まります。
まるで映画を見ているかのような、とても視覚的な楽曲です。

明日に架ける橋 (Bridge over Troubled Water)

1970年に発表されたサイモン&ガーファンクルにとって3作目となる全米1位を獲得したシングルであり、彼らにとって最大のヒット曲がこれです。
好き嫌いは別にして、サイモン&ガーファンクルの到達点といってよいかと思います。
楽曲も素晴らしいですが、アート・ガーファンクルは一世一代の名唱ですね。

Bridge over Troubled Water

じっくり歌詞を読んでいると、心が洗われる思いがします。
ただ、ポール・サイモンはインタビューで次のように答えています。
 ポールマッカートニーはここぞという時に自分で決める事が出来たんだよね。(明日に架ける橋)は僕の曲だけど、僕のギターも声も使われなかった。
録音中に何かと不満はあったのでしょうが、そんなことは全く感じさせずにスケールの大きな愛を高らかに奏でています。
ここには、不安に怯える自閉した主人公はもういません。ポール・サイモンは乗り越えたのでしょう。とても感動的です。
しかし、本人たちもやりきった感があったのでしょうか、残念ながらこの後彼らは解散してしまいます。

ディスコグラフィー

シングル(米国)
・The Sounds of Silence / We've Got a Groovy Thing Goin' (1965)
・Homeward Bound / Leaves That are Green (1966)
・I Am a Rock / Flowers Never Bend with the Rainfall (1966)
・The Dangling Conversation / The Big Bright Green Pleasure Machine (1966)
・A Hazy Shade of Winter / For Emily, Whenever I May Find Her (1966)
・At the Zoo / The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy) (1967)
・Fakin' It / You Don't Know Where Your Interest Lies (1967)
・Scarborough Fair/Canticle / April Come She Will (1967)
・Mrs. Robinson / Old Friends-Bookends (1968)
・The Boxer / Baby Driver (1969)
・Bridge over Troubled Water / Keep the Customer Satisfied (1970)
・Cecilia / The Only Living Boy in New York (1970)
・El Condor Pasa (If I Could) / Why Don't You Write Me (1970)
・For Emily, Whenever I May Find Her (live) / America (1972)
・My Little Town / Rag Doll (Art Garfunkel) / You're Kind (Paul Simon) (1975)
・Wake Up Little Susie (Live) / Me and Julio Down by the Schoolyard (1982)
Simon & Garfunkel

Simon & Garfunkel

アルバム(米国)
・Wednesday Morning, 3 A.M. (1964)
・Sounds of Silence (1966)
・Parsley, Sage, Rosemary and Thyme (1966)
・The Graduate Original Soundtrack (1968)
・Bookends (1968)
・Bridge over Troubled Water (1970)
・Simon and Garfunkel's Greatest Hits (1972)
・The Concert in Central Park (1982)
・Collected Works (1990)
・Old Friends (1997)
・The Best of Simon and Garfunkel (1999)
・Live from New York City, 1967 (2002)
・The Essential Simon and Garfunkel (2003)
・Old Friends: Live on Stage (2004)
・Live 1969 (2008)
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