「サイモン&ガーファンクル」のあまりにも美しいハーモニーは何を歌ったのか?!
2016年5月5日 更新

「サイモン&ガーファンクル」のあまりにも美しいハーモニーは何を歌ったのか?!

美しいメロディとコーラス。主に60年代に活躍したアメリカを代表するデュオのサイモン&ガーファンクル。彼らは何を歌っていたのでしょうか?代表曲を聞きながら、ひも解いてみます。

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はじまり

トム&ジェリー

トム&ジェリー

ニューヨークの小学校時代からの親友だった、ポールとアートは、1957年に「トム&ジェリー」を結成(ポールはジェリー・ランディス(Jerry Landis)、アートはトム・グラフ(Tom Graph)という芸名を使用)し、デビュー曲「ヘイ・スクールガール(Hey, Schoolgirl)」を小ヒットさせた。その後、2人は大学での学業に専念するが、1963年に再びコンビを組み、1964年にグループ名をサイモン&ガーファンクルと改めて、アルバム『水曜の朝、午前3時(Wednesday Morning,3A.M.)』でデビューした。

しかし、発売初年度の売上が3,000枚と惨憺たるものであったので、ポールはヨーロッパ放浪の旅へ出てしまい、アートもデビュー前に通っていた大学院へと戻ってしまったが、プロデューサーのトム・ウィルソンが、アルバム収録曲『サウンド・オブ・サイレンス(The Sound of Silence)』にエレキギターやドラムなどを加えてシングル発売したところ、これが大ヒット。サイモン&ガーファンクルは、一躍人気フォークロック・デュオとなる。
Paul Frederic Simon

Paul Frederic Simon

ポール・フレデリク・サイモン(1941年10月13日 )
米国・ニュージャージー州ニューアーク出身。
1968年の「ミセス・ロビンソン(Mrs.Robinson)」(最優秀レコード賞等、計2部門)を皮切りに、史上最多となる13のグラミー賞を受賞している。
Arthur Ira "Art" Garfunkel

Arthur Ira "Art" Garfunkel

アーサー・アイラ・ガーファンクル(1941年11月5日 )
米国・ニューヨークのクイーンズ区出身。
「天使の歌声」と評される美声で「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第86位にランクインしている。

サウンド・オブ・サイレンス(The Sound of Silence)

サイモン&ガーファンクルといえば、先ずはこの曲でしょう。彼らにとって起死回生となった初ヒット曲でもあります。
セールス的には失敗だったファーストアルバムに収録されていますが、そのアルバム発売後、失意のままヨーロッパへ放浪した際にポールはソロアルバムを作成しており、そこにもアコースティックバージョンでサウンド・オブ・サイレンスは収録されています。
その後、前述のようにエレキギターやドラムスをオーバーダビングして当時流行の兆しをみせていた「フォークロック」へと強引に本人たちの承諾なくアレンジ(!?)して発表されました。
リズムがずれているのはこのためですが、大ヒットとなったわけですからプロデューサーであるトム・ウィルソン(ボブ・ディランも担当)の眼は確かだったということですね。
エレクトリックバージョンはセカンドアルバム“サウンド・オブ・サイレンス(原題はアルバムタイトルなだけに、サウンドではなくサウンズとなっています)”と“卒業-オリジナル・サウンドトラック(これはまた別バージョンです) ”に収録されています。

The Sound of Silence

今聞くとアコースティックバージョンも素晴らしいですね。
最初にこの曲を聞いた時には、ポップで美しいメロディなだけに漠然とラブソングなんだろうなと思ったものです。しかし、タイトルを改めてみてみると“静寂の音”。何やら哲学的です。
ロマンティックなラブソングどころか、テーマはコミュニケーションの不在といったところでしょうか。歌詞を読んでいると“絶望”という言葉すら頭をよぎります。
しかし、その言葉は歌詞にあるように、音もなく落ちていく雨の雫のようで、そして、その音は静寂の音の中でコダマするという感じがしますね。

アイ・アム・ア・ロック (I am a Rock)

1966年に3位まで上昇したヒット曲。軽快な曲でありながらも詩の内容は“僕は岩、僕は島なんだ”と疎外感が歌われています。
後にポールは、この曲は失敗だったと語り、コンサートでは歌わなくなっています。

I Am A Rock (Live Canadian TV, 1966)

Let's Sing Out (Series) (1963-1967) Feb 17, 1966 - Simon and Garfunkel, Sharon Trostin and Steve Jorgunsen are guests at University College, University of To...
それにしても、ヨロイで身を固め部屋の奥深く安全に僕は隠れている。誰も僕に触れないし、誰からも触れられたくないという歌詞には言葉を失います。
最初に聞いた時には、タイトルのRockとはロックンロールのことだとばかり思っていました。岩なんですね。
僕は岩だ。島なんだと歌っています。
そして、なぜなら岩は苦痛を感じないし、島は泣かないからと続きます。

冬の散歩道(A Hazy shade of winter)

12弦ギターのリフをフィーチャーしたロック色が強くなんともカッコいい楽曲です。
1966年、全米チャート13位を記録しています。

Hazy Shade Of Winter

A Hazy shade of winterとはまたなんともポール・サイモンらしい詩的なタイトルですね。邦題が何故“冬の散歩道”となったのかは分かりませんが、当時は意訳というか日本独自のタイトルをつけるということは珍しいことではありませんでした。
しかし、邦題から受ける印象と歌詞の内容とでは随分違いがあるように感じます。
歌詞では、移り変わる季節の中で、絶望と希望、悲観と楽観がからみあう思いが綴られています。
例えば、“希望を捨ててはいけない。確かに言うだけなら簡単なことだけど。でも、希望が去ってしまっても新しい希望が築けると信じるだけさ”といった感じです。

3.アメリカ ( America)

この曲はシングルにはなっていません。しかし、素晴らしい。
彼らにはシングルにはなっていないもののポップでヒット性のある楽曲が多くあり、これもそのうちのひとつです。

America

Song 3 off of their album Bookends. LYRICS: "Let us be lovers, we'll marry our fortunes together I've got some real estate here in my bag" So we bought a pac...
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