【はじめの一歩】熱かった数々の試合を振り返る!木村達也VS間柴了
2020年4月12日 更新

【はじめの一歩】熱かった数々の試合を振り返る!木村達也VS間柴了

人気コミックで現在も連載中の「はじめの一歩」。ミドルエッジ読者の中にも連載当初からのファンは多いのではないでしょうか。今回は、多くの試合でも特に人気が高い木村達也と間柴了が対決した日本タイトルマッチに注目して、その展開や試合内容を振り返っていきます。

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死刑執行か逆転無罪か

死刑執行か逆転無罪か

試合が始まると木村は一気に間柴との差を詰めようとしますが、間柴のヒットマンスタイルから打ち出されるフリッカージャブに苦しめられます。木村は1ラウンドが終了して、顔や体がミミズ腫れだらけにされてしまいますが、間柴は右の主砲は打ってこず、「ジャブを制するものは世界を制する」という格言にあるように、敢えて右を封印して、明らかに世界戦を意識した試合を展開するのでした。
1ラウンド終了のゴングと共に交わされた二人の言葉が印象的です。

間柴
「3分か…よく粘ったじゃねぇか。」

木村
「たったの3分なんて屁でもねぇよ。なんたって、こちとら5年も粘ってきたんだ。」
ボロボロの木村

ボロボロの木村

試合は6ラウンドを迎えるも、間柴が一方的にフリッカージャブで木村を攻撃する展開が続きました。しかし、第7ラウンドで転機が訪れ、木村のボディーブローが間柴に当たるようになります。打ち疲れによって間柴のパンチにキレがなくなったことで、木村が距離を縮められるようになってきたのです。これまで木村は一方的に殴られ続けて、ひたすら間柴が打ち疲れするのを待っていたのでした。
これまで木村はひたすらボディーブローにこだわり、顔面への攻撃はしていませんでした。間柴は、木村はしつこくボディーブローを仕掛けてきて、体力を奪う作戦を立てていると考えていました。しかし、これも木村の知略で、必殺のドラゴンフィッシュブローを打ち込むための下準備を進めていたのです。
第8ラウンド、木村の思惑通りに間柴の意識はボディーの防御にいって、顔面のガードが疎かになっていきました。全ての準備が整ったところで、ついに木村はドラゴンフィッシュブローを打ち込み、その拳は顔面を捉えて間柴からダウンを奪うのでした。
しかし、間柴はギリギリで意識をつなぎとめていて、ダウンから立ち上がり、試合は継続されます。間柴はもらったパンチの感触から、上からのパンチをもらったことは理解していたため、顔面のガードを固めます。しかし、木村は再びしつこくボディー攻撃をすることで、間柴の意識をボディーに向けようとします。
ボディーを叩かれ続けた間柴は、堪らず顔面のガードを下げてしまい、その隙を見逃さなかった木村は二度目のドラゴンフィッシュブローを間柴に叩き込むのでした。
しかし、間柴はチャンピオンの体裁を捨て、木村の体にしがみついてダウンを拒否します。
クライマックス

クライマックス

第9ラウンド、間柴は木村を最強の挑戦者として認めて、封印していた右をつかって生き残ろうとします。本気になった間柴は得意のフィニッシュパターンに持ち込みますが、木村の戦意は失われずに壮絶なパンチの応酬になります。
この時の間柴は木村に対して強烈な恐怖心を抱いていて、「ちきちょー、こいつ強ぇ。強えよ、この野郎。」と素直に実力を認めるのでした。壮絶な打ち合いの末、三度目のドラゴンフィッシュブローが放たれますが、同時に出した間柴のパンチが先に木村の顔面を捉えて、強烈なカウンターとなってしまいます。
木村は深刻なダメージを受けてダウン。セコンドはタオルを投げて試合を止めようとしますが、驚くことに木村は再び立ち上がって試合は継続されるのでした。
木村が立ち上がったことで間柴はパニック状態になり、「こいつは何度倒しても立ち上がってくる…息の根を止めないかぎりは向かってくる」と一直線に木村に向かっていきます。
向かってくる間柴に対して、木村もパンチを出そうとしますが、レフリーが間柴を静止して試合を止めるのでした。どうしてレフリーが試合を止めるのか、その瞬間は誰も理解できませんでしたが、木村は出したパンチを打ち切ることなく意識を失っていたのです。
こうして試合は木村の負けというかたちで幕を下ろし、試合後にパンチを打ち切っていたら当たっていたであろう3cmの根性が足りなかったことを悔やむのでした。

木村達也VS間柴了 戦のまとめ

OVA版の本編

木村達也と間柴了の日本タイトルマッチはOVAという形でアニメ化され、地上波で放送されたこともあります。
YouTubeで本編を視聴することもできますので、ぜひご覧になってみてください。
試合冒頭はテクニカル・知略という要素の印象が強かったですが、そういった引き出しが全て開放された後にはお互いの気持ちの激しいぶつかり合いが描かれていて、強烈に心に響くものがあります。
この試合では「思わず涙した」という口コミも多く、本編に惹きつけられるような魅力をもっています。ぜひこの機会に原作コミックやアニメ版を見て、胸に熱くこみ上げてくるものを感じてくださいね。
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