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『吸血姫美夕』第二話放送中止と表現規制(1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の影響による)
第二話「次の駅で」は本放送では放送されず、流血場面などは自主規制された
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第二話「次の駅で」は本放送では放送されず、第二話前半に美夕が千里たちと出会うという重要なシーンがあったため、本来第三話となる話の前半に第二話の前半を流用し、辻褄を合わせる編集が行われた。放送中止となった理由は公表されていない。
その他、流血場面はほぼ血の色がわからないように処理され、第二十三話(本放送版の第二十二話)で冷羽の首がはねられるシーンも、本放送版では肩を切り裂かれるにとどまっている。
監督の平野俊貴は漫画『吸血姫美夕』第10巻のあとがきにおいて具体的な言及はしていないものの、「不幸な事件」が重なったために厳しい規制の中で制作せざるを得なかったことをほのめかしている。
1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の影響で当時の番組は表現規制が行われた
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神戸連続児童殺傷事件(こうべれんぞくじどうさっしょうじけん)とは、1997年(平成9年)に兵庫県神戸市須磨区で発生した当時14歳の中学生(以下、「少年」と表記)による連続殺傷事件。別名『酒鬼薔薇事件』『酒鬼薔薇聖斗事件』とも呼ばれる。この事件で、2名が死亡し、3名が重軽傷を負った。
事件の影響
テレビ番組が少年に与えた影響が取りざたされたため、猟奇シーンの含まれる番組(『銀狼怪奇ファイル』、『エコエコアザラク』など)の放送や新シリーズ制作が中止になったり、特撮番組においてヒーローが切断技で怪獣の首をはねたり胴体を真っ二つに切断し倒す演出が自粛されるようになった。
『吸血姫美夕』も事件の影響で第二話はカット、流血場面の演出が自粛された。
ホラービデオなどの規制
犯行声明にバイオレンスコミックが引用されていたり、部屋にホラームービーが何本もあったことから規制の声があがった。
実際、規制すべきといった意見が多かった。「小学生が読むマンガでも、暴力シーンが多い。あまりにも簡単に人が死ぬので、子供に『死』というものを軽くとらえられている気がする」「ガイドラインを作って、一斉に規制するのは検閲のようでよくない。作者や発売元の良心に任せる程度の規制が望ましい」「いちばん影響が大きいのはテレビゲームだと思う。大抵のゲームが、相手を倒して自分が生き残る、強くなるものばかり。幼稚園の子供が『死ね、死ね』と叫びながらコントローラーを持っている姿は怖い」という意見があった。
しかし、規制は必要ないといった意見も多く、「ホラービデオ愛好家がみんな殺人を犯すわけではない」「表現の自由の侵害。ビデオを見なくても、人ぐらい殺せる」「規制しても意味がないと思う。いまだって未成年でも酒もたばこも買えるし、アダルトビデオも見られる」「マンガを規制するくらいで犯罪が減るなら、この世に犯罪者はいない。『水戸黄門』ファンの殺人犯だっているはずだ」「国が法律で規制するのではなく、親がチェックすべき問題だと思う」といった意見があった。
また、他には「規制しろ、ともっともらしいことをいうテレビ番組で『これが犯行声明に引用されたマンガです』と何度も紹介していた。宣伝してどうする?」「宮崎事件のときはオタクはみな危ないといい、今度はマンガやホラー。なぜすぐにわかりやすい原因をみつけたがるのか?」という疑問の声も上がった。
『吸血姫美夕』最終話:永遠の午睡(ねむり)
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美夕はラヴァの手によって葬られた千里に「永遠の午睡」(えいえんのねむり)を与え、再びはぐれ神魔を追って旅立つ。
美夕はその人間の血を吸うことで、相手に「永遠の午睡」(えいえんのねむり)と呼ばれる状態を与えることができる。
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声 - 手塚ちはる
時輪女子学園中等部2年。千里の友人で、腕っ節の強いボーイッシュな少女。夢見がちなことを言う千里に度々突っ込む。学園の情報をどことなく仕入れて、千里たちに聞かせることもある。
物語終盤では、美夕の奇妙な雰囲気にいち早く気付く。その正体を知り、悪人ではなかったことを千里に伝えようとするも、既に神魔として目覚めていた千里に殺される。ドラマCD版では、妹に似てるからと声を掛けた由比達彦という青年に好意を寄せるなど、女の子らしい一面を見せる。
出典:wikipedia/吸血姫美夕(テレビアニメ)