特撮で一番の異色作『アイアンキング』と『快傑ズバット』は他の特撮作品とはここが違う!
2016年3月6日 更新

特撮で一番の異色作『アイアンキング』と『快傑ズバット』は他の特撮作品とはここが違う!

友人の仇討ちのために暴力団組織と戦う『快傑ズバット』。特撮巨大ヒーローで最弱と言われるあまりにも弱い巨大なやられキャラ『アイアンキング』。異色作といわれる『快傑ズバット』と『アイアンキング』の他の特撮作品との大きな違いを振り返ってみましょう。

58,745 view

『アイアンキング』は主人公のピンチを救う相棒であり、特撮巨大ヒーローの中でも最弱クラス

アイアンキング(1972年)

アイアンキング(1972年)

『アイアンキング』は、1972年(昭和47年)10月8日から1973年(昭和48年)4月8日まで毎週日曜日19:00 - 19:30に、TBS系で放送された宣弘社製作の特撮テレビ番組(全26話)、および作品中に登場する変身ヒーローの名称である。1958年(昭和33年)2月から1974年(昭和49年)3月まで、TBS・日曜の武田薬品工業1社提供枠(『タケダアワー』)17作目にあたる。

かつて大和朝廷に滅ぼされた少数民族の末裔・不知火一族(しらぬいいちぞく)が、日本の現体制を転覆させるべく巨大ロボットを操って破壊活動を開始した。この危機に際し国家警備機構は、腕利きだが当局上層部の意向に逆らいがちなエージェント・静弦太郎(しずか げんたろう)と、彼のサポート役として霧島五郎(きりしま ごろう)を不知火一族の討伐へと向かわせた。

実は五郎の正体は国家警備機構の津島博士が極秘裏に開発したサイボーグであり、水を動力源とする巨大戦士・アイアンキングへの変身能力を持っていた。五郎は弦太郎が危機に瀕した時には変身して助太刀するが、弦太郎は普段ドジでマヌケで暇さえあれば水をガブガブ飲んでいる五郎がアイアンキングであることを知る由もない。二人はさまざまな人々との出会いと別れを繰り返しながら戦いの旅を続ける。

激闘の末に不知火一族を倒した二人は、さらに怪獣型ロボットを操るテロ組織・独立幻野党(どくりつげんやとう)や宇虫人(昆虫型宇宙人)タイタニアンとの戦いへと身を投じてゆく。
(出典:Wikipedia「アイアンキング」)
アイアンキングはとにかく弱い

アイアンキングはとにかく弱い

シリーズ序盤、特に第1 - 10話までの不知火一族編では弦太郎の助っ人として登場したはずのアイアンキングが逆にピンチに追い込まれてしまい、弦太郎の反撃によってひとまずその場を凌ぎつつ、再戦時に弦太郎とともに敵組織の怪獣やロボットを撃退するという展開が多く見られた。

これは視聴者に生身のヒーローという親近感を持ってもらうことや、「1回の放送でアイアンキングを2回登場させることにより見どころの多さをアピールする」という効果を考えての設定であり、第15話までは、敵にとどめを刺すのは必ず弦太郎だった。
人間より弱いヒーロー、それがアイアンキング!

敵を倒さないんじゃない!倒せないんだ!
敵のしょっぱなの攻撃であっさりやられるアイアンキング

敵のしょっぱなの攻撃であっさりやられるアイアンキング

あまりに弱くて、敵にも笑われる始末のアイアンキング

あまりに弱くて、敵にも笑われる始末のアイアンキング

弱くて敵に笑われる巨大ヒーローって・・面白い話ですよ。

アイアンキングの設定上の活動時間はわずか1分間である。短すぎる!

アイアンキングの設定上の活動時間はわずか1分間(体内の...

アイアンキングの設定上の活動時間はわずか1分間(体内の水分がなくなるまで)。1分ではなかなか敵を倒せない。

水をエネルギー源としており、活動時間はわずか1分。

エネルギーの消費具合は胸と首筋と額に輝くカラータイマー状の発光器官がひとつずつ消えてゆく様子で確認できる。

具体的には活動を開始してから30秒で胸のアイアンスター、50秒で首筋のキングスター、1分を過ぎると額のアイアントップが点灯し始める。

アイアントップが消灯する(=エネルギーを使い果たす)と強制的に五郎の姿に戻ってしまう。

この「1分間」のタイムリミットが語られるのは不知火一族編のみであり、中盤以降は「アイアンキングの体の水分が無くなるまで」とされている。最終回前後編では、タイタニアンに操られたアイアンキングが、かなり長時間活動している。
やられてるアイアンキング

やられてるアイアンキング

第15話までは、敵にとどめを刺すのは「アイアンキング」ではなく、必ず人間の「弦太郎」だった。弦太郎は巨大な敵に生身で挑み、勝ってしまう。

敵を倒すのはアイアンキングではなく、人間の静弦太郎(し...

敵を倒すのはアイアンキングではなく、人間の静弦太郎(しずか げんたろう)(演::石橋正次)

アイアンベルトという鞭や剣のように変形する武器を駆使して、たとえ巨大なロボット相手でも臆することなく立ち向かい、その抜群の運動能力で巨大怪獣やロボットを倒す実力がある。
やられてるアイアンキング。巨大やられキャラ。

やられてるアイアンキング。巨大やられキャラ。

静弦太郎の持つ万能武器のアイアンベルトで敵を倒すことが多い。

静弦太郎の持つ万能武器のアイアンベルトで敵を倒すことが多い。

静弦太郎(しずか げんたろう)

この物語の主人公。設定年齢23歳。国家警備機構の「密使」と呼ばれる凄腕のエージェントで、黒のテンガロン・ハットにウエスタン風の服装がトレードマーク。

アイアンベルトという鞭や剣のように変形する武器を駆使して、たとえ巨大なロボット相手でも臆することなく立ち向かい、その抜群の運動能力で巨大怪獣やロボットを倒す実力がある。

「アイアンキング」は巨大なサイボーグ。落雷事故で死亡した霧島五郎はアイアンキングに変身する能力を与えられて蘇生した。

アイアンキング / 霧島五郎(きりしま ごろう)(演:...

アイアンキング / 霧島五郎(きりしま ごろう)(演:浜田光夫)

国家警備機構の一員で、登山家風の格好をしたサングラス着用の青年。設定年齢28歳。弦太郎を身近でサポートするべく派遣された。
アイアンキングは地上で格闘戦を繰り広げることが多いが、...

アイアンキングは地上で格闘戦を繰り広げることが多いが、一応飛ぶこともできる。

アイアンキックはアイアンキングの代表的な技であり使用頻度は高いが、敵を倒すには至らない。

アイアンフラッシュ(初使用は7話のモンスターバード戦)のような手から放つビーム光線も使える。中盤以降多用された必殺技でリング状に放ち、切断武器としても使用。パワーアップした最終話では両手から放った。
やられてるアイアンキング

やられてるアイアンキング

アイアンキングに変身する霧島五郎(きりしま ごろう)「...

アイアンキングに変身する霧島五郎(きりしま ごろう)「俺なんか行ったって助けられないよ」

65 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • 2017/12/17 19:33

    この頃の石橋正次さんは生身で巨大ロボットを倒してしまう説得力があった。
    変身も強化服も使用しない特撮ヒーローだった

    ウマヅラー 2017/12/17 18:12

    全国放送されてない東映ヒーローなら、忍者キャプターもそれにあたるんでは?

    すべてのコメントを見る (2)

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

懐かしい特撮・アニメ・漫画の傑作エピソードvol.14(想定外の衝撃的な展開・みんなのトラウマ)

懐かしい特撮・アニメ・漫画の傑作エピソードvol.14(想定外の衝撃的な展開・みんなのトラウマ)

懐かしい1970年代から90年代の昭和の特撮ドラマを中心に衝撃的な傑作エピソードや特撮のトラウマ作品も振り返ってみましょう。いずれの作品も色々な意味で衝撃的かつトンデモない面白いネタが勢ぞろいです。
トントン | 67,307 view
懐かしい特撮・アニメ・漫画の傑作エピソードvol.8(想定外の衝撃的な展開・みんなのトラウマ)

懐かしい特撮・アニメ・漫画の傑作エピソードvol.8(想定外の衝撃的な展開・みんなのトラウマ)

懐かしい昭和の特撮やアニメにドラマの衝撃的な傑作エピソードやバッドエンドな特撮作品を振り返ってみましょう。いずれの作品も色々な意味で衝撃的かつトンデモない面白いネタが勢ぞろいです。
トントン | 81,665 view
懐かしい特撮ヒーローの致命的な弱点を振り返ってみましょう。

懐かしい特撮ヒーローの致命的な弱点を振り返ってみましょう。

特撮ヒーローは、たいてい、それぞれ固有の弱点や欠点を持っていますが、1970年代から80年代を中心に特に有名な弱点をピックアップして振り返ってみます。
トントン | 34,372 view
衝撃的な最終回(バッドエンド)の特撮作品(ヒーローが悲劇的な結末を迎えた話)

衝撃的な最終回(バッドエンド)の特撮作品(ヒーローが悲劇的な結末を迎えた話)

昭和の特撮作品(特に70年代)はシリアスでハードな展開の作品が現代の作品に比べて多く、悲劇的な結末で幕を閉じる物語もかなりありました。「超光戦士シャンゼリオン」のような予想外の衝撃的な最終回、「鉄人タイガーセブン」や「アクマイザー3」のような主人公・ヒーローが悲劇的な結末を迎える特撮作品を振り返ってみましょう。
トントン | 101,542 view
『特撮ロボ』60年代前後から70年代の特撮番組に登場する人型のロボット(アンドロイド)

『特撮ロボ』60年代前後から70年代の特撮番組に登場する人型のロボット(アンドロイド)

現在では「特撮ロボ(ロボット)」と言えばスーパー戦隊シリーズに登場する人型の巨大メカ「戦隊ロボ」が代表的ですが、かつてはロボットもの単独の特撮番組も多く存在しました。1960年代前後から1970年代(1979年まで)までの懐かしい特撮ロボットを振り返ってみましょう。
ガンモ | 77,053 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト