仮面ライダー
一般に昭和の仮面ライダーは1期から3期に分けられているのですが、今回ご紹介するのは第1期の後半です。第1期の前半に比べると地味な感じは拭えませんが、いえいえどうして後半も素晴らしいんですよ。仮面ライダー史上異質ともいえるライダーがたまらんのです。
仮面ライダーX
仮面ライダーX
企画:平山亨、阿部征司
脚本:長坂秀佳、伊上勝 他
監督:折田至 他
出演者:速水亮、美山尚子、小林昭二、小坂チサ子ほか
ナレーター:中江真司
音楽:菊池俊輔
オープニング:「セタップ! 仮面ライダーX」
エンディング:「おれはXカイゾーグ」
世界征服を狙う秘密機関GODへの協力を拒んだ神啓太郎博士は命を狙われ、息子・敬介ともども重傷を負う。瀕死の中、神博士は敬介を救うため、自らの研究、深海開発改造人間(カイゾーグ)への改造手術を敬介に施す。超人的な力を身につけた敬介は、「セタップ」の掛け声で仮面ライダーXに変身しGODに立ち向かう!
「仮面ライダーX」自体は衣装が白っぽくなったこともあり垢抜けた感がありますが、彼が乗るバイク(クルーザーといいます)はメカニカルというよりも、デコラティブです。コンセプトが「メカニック仮面ライダー」ですから、バイクもそれに相応しいものにということでのデザインだとは思いますが、1号ライダーが乗っていたバイク(サイクロンといいます)の方がカッコいいと思うのは私だけではないと思いますね。
そういえば、「仮面ライダーX」のアクションには器械体操の要素が入っているんですよ。コンセプトは「メカニック仮面ライダー」。何もメカニックだからって器械体操、、、いや、コンセプト、全くブレてないです。立派だと思います。
【セタップ! 仮面ライダーX】 水木一郎
試行錯誤、路線変更が放送中に再三行われています。中でも残念なのが、序盤のヒロイン水城涼子、霧子が僅か8話で退場を余儀なくされてしまったことです。これは痛い!一人二役でヒロインを演じた美山尚子は妙に色気があって良かったんですけどねぇ。
いずれにしても、第1期後半の仮面ライダー達は「変身ブーム」が去った後の厳しい時代と戦うことになるのです。
仮面ライダーアマゾン
先ず仮面ライダーと言えばバッタをモチーフとしたコスチュームだったわけですが、「アマゾン」は違います。魚?とも思える造形ですが、外見はマダラオオトカゲがモチーフになっているのだそうですよ。では、マダラオオトカゲとは何かというと、架空の生物だそうです。それじゃ、実際は何をモチーフにしたのかと言えば、爬虫類やピラニアの合成のようです。
さて、かなり個性の強い面構えの「仮面ライダーアマゾン」ですが、連続テレビドラマとして制作された仮面ライダーシリーズでは最短話数(全24話)の作品としても知られています。個性が強すぎた。そういうことかもしれません。
仮面ライダーアマゾン
企画:平山亨、阿部征司
脚本:大門勲 他
監督:塚田正熙 他
出演者:岡崎徹、小林昭二、松田洋治、松岡まりこ、中田博久
ナレーター:納谷悟朗
音楽:菊池俊輔
オープニング:「アマゾンライダーここにあり」
エンディング:「アマゾンダダダ!!」
ジャングルで育った野生児・アマゾンはインカ文明の科学力で改造人間となる。悪の組織・ゲドンを追う彼は日本に渡り、カルチャーショックに戸惑いながらも仮面ライダーとして戦うことに。
歴代のライダー達のメインの必殺技がキック技だったのに対し、「アマゾンライダー」の必殺技は「大切断」といい、ヒレを使って相手を一刀両断にしてしまうというものです。怪人といえども血しぶきを上げながら切り裂かれるという、これまた、そう、異色なものとなっているんですよ。