攻略本が分厚くなった90年代!
1990年代に入ると、ゲーム内容の複雑化やロールプレイングゲーム・シミュレーションゲーム・アドベンチャーゲームなどデータ量が膨大で、クリアに時間を要するジャンルの台頭に伴い攻略本はより必要とされる存在となった。ページ数は増加の一途をたどり、上下巻に分かれて(「マップ編」「データ編」など)刊行されるものも現れた。
この時期から内容だけでなく装丁も次第に豪華になった。判型もかつて主流であったB6判程度から次第にB5判やA5判になっていった。全ページがカラー化され、紙質も改善された。そうした変化で製造コストと販売価格の上昇を引き起こすこととなった。
2000年以降はネットの普及で衰退!
2000年代に入ると、攻略情報がインターネット経由で流布するようになったことや、ゲームを取り巻くさまざまな状況の変化もあり、攻略本の売れ行きは下がり始める。特にそれまで見られた同じ作品の攻略本を1人で何冊も買う傾向が少なくなった。
via www.genzuxi.net
via linkis.com
攻略サイトの出来が非常によくなっていき、特に攻略wikiは多くの人が投稿することで、より攻略が行き届くようになり、攻略本の需要を減らす大きな存在になりました。
間違いだらけの攻略本が存在する?!
『真・女神転生 ~公式パーフェクトガイド~』は奥付やもくじを含め239ページあるのだが、全ページ中229ページも情報の間違いがあるのである(間違いの総数は260ヶ所以上)。1ページに1個以上の間違いがある計算で、「読むと逆に迷う」というのも頷ける内容となっている。
via www.suruga-ya.jp
2001年のゲーム攻略本なのでもはや時効と言ってもよいかもしれないが、間違いの多さはギネスブック級である。
ファミコン攻略本のすべてを知りたければ…
1983年の発売以降、日本のゲーム文化を築いた国民的ゲーム機・ファミコンは、そのブームと同時に「ゲーム攻略本ブーム」を巻き起こした。書店にはゲーム攻略本コーナーが新設され、出版社はこぞってファミコン攻略本に参入、総計1,000冊以上のファミコン攻略本が発行された。本書は、ゲーム文化に多大な影響を与えたファミコン攻略本1,000冊以上を網羅した、ゲーム攻略本研究書である。
「ファミコン攻略本ミュージアム1000」
出版社: マイクロマガジン社
発売日:2015/10/2
松原 圭吾 (著, 編集), ジストリアス (著), 糸井賢一 (著), 恋パラ支部長 (著), 箭本進一 (著), & 5 その他
発売日:2015/10/2
松原 圭吾 (著, 編集), ジストリアス (著), 糸井賢一 (著), 恋パラ支部長 (著), 箭本進一 (著), & 5 その他
via tweez.net
ゲームのお供に必ず買ってしまっていたファミコン攻略本。きちんと攻略しているものもあれば、内容の薄いものも中にはあったり、攻略よりも読み物要素が強くて、分厚くなっているものなど、一冊一冊がさまざまで面白いです。それらを網羅したこの「ファミコン攻略本ミュージアム1000」で当時をふりかえってみてはいかがでしょうか?
発行年:1990年