フランスの恋愛映画『エマニエル夫人』(1974年)
アメリカのお色気青春映画『プライベート・レッスン』(1981年)
アメリカのお色気青春映画『プライベート・レッスン』(1981年)
1981年5月公開。上映時間は92分。『エマニエル夫人』の世界的大ヒットで一躍有名女優となったシルビア・クリステルが、ハリウッドに招かれて撮ったお色気青春映画である。年上の魅力的な女性から愛の手ほどきを受けた少年の初体験と成長を描く。
公開時の邦題は『プライベイト・レッスン』。DVD化に際し、「性の課外授業」という副題がついた。
ウブな中学生の少年フィリーの家に、ヨーロッパから来た三十路目前のマロウ(シルビア)がメイドとして雇われる。ある日、父親の出張でマロウと運転手のレスターと庭師だけが家に残る。異性に興味津々のお年頃のフィリーは、マロウの部屋を覗き見して、ばれてしまう。しかし、それがきっかけで性の手ほどきが始まる。
(出典:Wikipedia「プライベート・レッスン」)
イギリス・フランスの合作のドラマ映画『チャタレイ夫人の恋人』(1981年)
イギリス・フランスの合作のドラマ映画『チャタレイ夫人の恋人』(1981年)
(出典:Wikipedia「チャタレイ夫人の恋人 (1981年の映画)」)
イギリスの作家D・H・ローレンスの『チャタレイ夫人の恋人』の2度目の映画化作品。1955年にフランスで一度映画化されているが、イギリス本国での映像化は初めてで、それまで英語で映像化されることは無かった。
大胆な愛と性の描写で知られる、イギリスの作家D・H・ロレンスの最後にして代表的な同名作品の初の英語版による映画化。1918年、イギリス中部ノッティンガムシャー。ドイツ戦線で重傷を負ったクリフォード・チャタレイ男爵は、下半身マヒの体になり、男性としての機能も喪失してしまう。
ハネムーンもそこそこに夫を送りだした男爵の妻コニーは、まだ半処女といっていい状態のまま、毎日車イスの夫につかえていた。そんなある日、用事を頼まれて森に入ったコニーは、森番のメラーズが小屋の前で全裸で水浴びをしている姿を見て、ハッと息を呑む……。
過去にも映画化されているが、前作ではチャタレイ夫人が環境の犠牲者めいた描写が多かったのに対し、この英語版では、イギリスの初春の大地、透明な夕焼け、黒い森などの美しい視覚的な画面の中で、森番メラーズと夫人が愛を通して人間性を追求し、女性としての自我に目覚めていくところに焦点を当てた作りとなっている。
この作品は、どうしても大胆な性描写にその注目が集まってしまう傾向があるが、原作者D・H・ロレンスが描いたこの物語は、いわゆる旧世代の性に関する閉鎖性に対し、現代では当然と思われている女性の性の開放について、実に早い時期から言及した野心的作品であり、その意味で非常に高く評価されるべき作品なのである。
出典:allcinema「チャタレイ夫人の恋人」
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14677
ラウラ・アントネッリ主演の青春映画「青い体験」(1973年のイタリア映画)
イタリアの青春映画「青い体験」(1973年)
日本ではこのジャンルの作品はほとんど劇場未公開だったが、青い体験は公開された数少ない作品のひとつ。1980年代には木曜洋画劇場で頻繁に放映された。
(出典:Wikipedia「青い体験」)
30代前半の男性と映画の話をすれば、必ず出る名前、それがL・アントネッリ。真の映画ファンの性欲には紗の掛かったフレンチ・ポルノなぞお呼びじゃない。ひたすらにイタリア。それもS・サンペリとくれば映画の面白さも保証付。撮影も良かったよなぁと思ったら、V・ストラーロだった。
物語の解説はするだけ野暮だが、舞台はシシリー。妻を亡くした父と息子三人の男所帯に、お色気ムンムンのアントネッリのお手伝いさんがやって来るからたまらない。一家を挙げて血道を上げ、母を忘れられずに最初は彼女を快く思っていなかった末っ子のニーノまで、次第に彼女の魅力に因われて……。この解り易さの中、少年の熱い眼差しに応えて行くアントネッリの艶めかしさをただ堪能すれば宜しい。
出典:allcinema「青い体験」
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=401
エマニュエル・アルサンの小説『エマニュエル夫人』を映画化したもので、当時のフランス映画独特の演劇的な演出と作品全体に漂うアンニュイな雰囲気が絶妙にマッチし、大ヒットを収めた。シルビア・クリステルはこの作品で世界的な名声を獲得する。
監督は元々ファッションフォトグラファーだったジュスト・ジャカンが務め、当時はファッションモデルとして活動しており女優としては全く無名だったシルビア・クリステルをヒロイン役に抜擢する。大々的に初の女性向きソフトコア・ポルノとして宣伝され、特に日本で女性中心に大ヒットした。以後シリーズ化され、後年になってからリメイクもされている。
なお一般的に本作品がエマニュエル・アルサンのエマニュエル・シリーズの初映像化と思われているが、実際は本作品発表から5年前の1969年にイタリアで製作された『アマン・フォー・エマニュエル』(A Man for Emmanuelle、日本未公開)が最初である。こちらはエマニエルをエリカ・ブランが演じた。
バンコクに住む外交官の妻であるエマニエルは、それなりに幸福ではあるが平穏すぎる日常に何処か退屈さを感じていた。そんなある日、エマニエルは知人の紹介で「性の儀式」を受け入れることになる。初めのうちは大人しかった彼女だが、次第に内に秘めた欲望を開花させ、性の解放とその真理を追求するため大胆な女性へと変貌していく…。
(出典:Wikipedia「エマニエル夫人」)