はじめに
天気予報などで出てくる「アメダス」とは、気象庁が設置している無人観測施設の情報を集める地域気象観測システムの通称です。
国内には約1,300か所の無人の気象観測所があり、全国各地で気象観測しています。
国内には約1,300か所の無人の気象観測所があり、全国各地で気象観測しています。
アメダスの誕生
アメダスが誕生する以前(1960~1970年代)は、日本国内に公的な気象観測所が約100㎞間隔に配置された公的な気象観測所と委託式の気象通報所があり、人の手によって観測が行われていました。
各地の天候の記録や気象予報を強化していくためと大雨や突風、大雪などの気象状況をきめ細やか、かつ迅速に把握するため、現在のアメダスの観測点よりも多くの観測点にて観測されていました。しかし、この多くの観測点での観測が人の手で行われていたことにより、データに誤差があったり報告速度にも限界が生じてしまいます。
そこで開発されたのが「アメダス」です。
地域気象観測システムの英語訳「Automatic Meteorological Data Acquisition System」の略称を文字って、AMeDAS(雨出す)とし、読みを「アメダス」と名付けられました。アメダスは1974年11月1日から運用が開始され、1979年3月までに観測所を1,316地点までに整備し完成しています。積雪深計は積雪深計は1977年12月1日から秋田県内で試験運用が始まり、1979年11月1日に正式運用開始し、1993年2月には10分ごとの臨時配信が開始されました。
このアメダスは、無人かつ自動で観測を行います。精密なデータ収集が行われ、データの集約速度も上がりました。現在は第4世代のアメダスが運用されています。
各地の天候の記録や気象予報を強化していくためと大雨や突風、大雪などの気象状況をきめ細やか、かつ迅速に把握するため、現在のアメダスの観測点よりも多くの観測点にて観測されていました。しかし、この多くの観測点での観測が人の手で行われていたことにより、データに誤差があったり報告速度にも限界が生じてしまいます。
そこで開発されたのが「アメダス」です。
地域気象観測システムの英語訳「Automatic Meteorological Data Acquisition System」の略称を文字って、AMeDAS(雨出す)とし、読みを「アメダス」と名付けられました。アメダスは1974年11月1日から運用が開始され、1979年3月までに観測所を1,316地点までに整備し完成しています。積雪深計は積雪深計は1977年12月1日から秋田県内で試験運用が始まり、1979年11月1日に正式運用開始し、1993年2月には10分ごとの臨時配信が開始されました。
このアメダスは、無人かつ自動で観測を行います。精密なデータ収集が行われ、データの集約速度も上がりました。現在は第4世代のアメダスが運用されています。
via ja.wikipedia.org
アメダスの仕事
日本国内約1,300か所に設置されている地域気象観測所(通称アメダス観測所)で行われている観測は、降水量、気温、日照時間、風向・風速の4気象要素で、豪雪地帯においては積雪の深さも観測しています。
観測点は約20㎞四方となっており、降水量においては約17㎞四方となっています。観測されたデータはISDNや携帯電話回線などを通じて気象庁内の地域気象観測センター(通称アメダスセンター)へ10分ごとに集信され、データの品質チェックを経たのち全国に配信されています。
降水量は、転倒ます型雨量計を採用し、0.5ミリ単位で観測しています。雪やあられなどは溶かして液体にし、雨と合わせて計測する仕組みになっています。
観測点は約20㎞四方となっており、降水量においては約17㎞四方となっています。観測されたデータはISDNや携帯電話回線などを通じて気象庁内の地域気象観測センター(通称アメダスセンター)へ10分ごとに集信され、データの品質チェックを経たのち全国に配信されています。
降水量は、転倒ます型雨量計を採用し、0.5ミリ単位で観測しています。雪やあられなどは溶かして液体にし、雨と合わせて計測する仕組みになっています。
via ja.wikipedia.org
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気温は、電気式温度計(白金抵抗温度計)を採用し、摂氏0.1度単位で観測しています。
日照時間は、太陽電池式日照計(現在は回転式日照計)を採用し、太陽が照った時間を2分単位で観測しています。
風向風速は、風車型風向風速計を採用し、風の速さを1m/s単位で観測しています。風の向きは16方位(北、北北東、北東、東北東、東、東南東、南東、南南東、南、南南西、南西、西南西、西、西北西、北西、北北西)で表します。
日照時間は、太陽電池式日照計(現在は回転式日照計)を採用し、太陽が照った時間を2分単位で観測しています。
風向風速は、風車型風向風速計を採用し、風の速さを1m/s単位で観測しています。風の向きは16方位(北、北北東、北東、東北東、東、東南東、南東、南南東、南、南南西、南西、西南西、西、西北西、北西、北北西)で表します。
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積雪は、超音波式積雪計を採用し、積もっている雪の地面からの高さを1センチ単位で観測しています。おもに雪の多い地域で観測され、1時間ごとの観測としています。積雪が非常にまれな沖縄県は、気象台を含めて1か所も設置されていません。
この観測されたデータは、都府県レベルの気象現象の把握には効果を発揮していますが、近年は集中豪雨や雷、突風などの都道府県レベルより狭い範囲の気象現象の観測データが求められ、局地現象に対しては気象レーダーが効率的だそうです。アメダスでこの極地現象を観測するには、観測点を数十倍に増やさなければならないそうです。
この観測されたデータは、都府県レベルの気象現象の把握には効果を発揮していますが、近年は集中豪雨や雷、突風などの都道府県レベルより狭い範囲の気象現象の観測データが求められ、局地現象に対しては気象レーダーが効率的だそうです。アメダスでこの極地現象を観測するには、観測点を数十倍に増やさなければならないそうです。
観測環境の工夫
精密な観測データにするために、観測機器の設置に工夫を凝らしています。
まず、観測機器の設置されている地面は、地面からの日射しの反射を減らすためと雨粒の跳ね返りを少なくするため、30m2以上の芝生が敷かれています。
さらに、観測所の敷地の境界はブロック塀などではなく、風の通りを妨げない造りの柵が設置されています。外部から小動物等の侵入を防ぐ程度です。そして観測所は、できるだけ周囲が開けた場所で、木々や建物などによって日光が遮られたり、風通しが悪くなったりしないようになっています。
風の測定に影響がある盆地などでは、測定地域の近くの山頂に測風塔だけを観測所の近くの山頂に移設して風の観測をしている場所もあります。
まず、観測機器の設置されている地面は、地面からの日射しの反射を減らすためと雨粒の跳ね返りを少なくするため、30m2以上の芝生が敷かれています。
さらに、観測所の敷地の境界はブロック塀などではなく、風の通りを妨げない造りの柵が設置されています。外部から小動物等の侵入を防ぐ程度です。そして観測所は、できるだけ周囲が開けた場所で、木々や建物などによって日光が遮られたり、風通しが悪くなったりしないようになっています。
風の測定に影響がある盆地などでは、測定地域の近くの山頂に測風塔だけを観測所の近くの山頂に移設して風の観測をしている場所もあります。
via ja.wikipedia.org
全国各地に設置されているアメダス観測所ですが、過去にアメダス観測所を設置している機関に直接電話や訪問などが多く行われたため、現在は詳細な所在地は公開されていません。たまにテレビの気象予報などで観測地を観ることができますが、大まかな地域の説明はあっても詳しい場所の説明はありませんよね。ですが、全く場所を明かされていないわけではなく、管区気象台ごとに設置数や地域名は公にされています。
北海道地方は、221か所(北海道管区)
東北地方は、223か所(東北管区)
関東地方、中部地方、三重県に388か所(東京管区)
三重県を除く近畿地方、山口県を除く中国地方、四国地方に268か所(大阪管区)
山口県、沖縄県を除く九州地方に186か所(福岡管区)
沖縄県に25か所(沖縄管区)
ちなみに気象観測を行う機器は気象業務法第9条に則って、気象則器検定に合格したものとされています。この観測機器を故意に壊した者は、気象業務法第37条により、3年以下の懲役または100万円以下の罰金となっています。
おしまいに
2007年度から685箇所の無人観測所を改良し、2008年3月26日に新アメダス(アメダスデータ等統合処理システム)の運用を開始しています。従来は10分間隔で観測していた気温は10秒間隔に、風速については最大瞬間風速の観測を開始しました。近年の気象予報の正確さには驚かされます。これもアメダスの進化のお陰です。
ですが、気象予報が正確になればなるほど、少しでも外れるとクレームが出る世の中ってどうなんでしょうか。
ですが、気象予報が正確になればなるほど、少しでも外れるとクレームが出る世の中ってどうなんでしょうか。
18 件
建物の手前の芝生広場が正方形に区切られるよう
柵が見えます。
この柵の中に観測器が設置され、
気象観測が行われています。