【1974年】50年前に一番売れた曲は『なみだの・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!
2024年6月30日 更新

【1974年】50年前に一番売れた曲は『なみだの・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

今から50年前の1974年、歌謡界ではどんな曲がヒットしたのでしょうか。今回は、オリコンの年間シングルチャートトップ10を振り返ります。ミドルエッジ世代の方にとっては、恐らく聴きなじみのある曲が多いでしょう。そして、第1位は、お笑い出身で当時一世を風靡したあの人たちの曲です。

249 view

10位『学園天国』

フィンガー5は、沖縄県出身の5人兄妹(男4女1)からなるアイドルグループ。グループの名付け親は彼らの母親で、同じく5人兄弟のグループで、当時世界的人気を誇ったジャクソン5に影響を受けたものです。リードボーカルは四男の玉元晃。ハイトーンボイスで歌う様子は、さながらマイケル・ジャクソンのようでした。

1973年にブレイクしたフィンガー5は、『個人授業』、『恋のダイヤル6700』がミリオンセラーを記録。続く第4弾シングルとして、1974年にリリースしたのが『学園天国』です。冒頭は「アー・ユー・レディ?」の掛け声と「ヘーイヘイヘイヘーイヘイ」の歌い合いで始まるおなじみの歌詞で、後者はゲイリー・U.S.・ボンズの『ニュー・オーリンズ』から引用したものです。オリコンシングルチャートで最高位2位を記録しています。

『学園天国』

Gakuen Tengoku

9位『積木の部屋』

『積木の部屋』は、布施明の代表曲の一つで、彼にとっては『シクラメンのかほり』に次ぐ2番目のセールスを記録した大ヒット曲です。オリコンシングルチャートでは、最高位4位を記録しています。この年から始まったFNS歌謡祭では、最優秀歌唱賞を受賞。そして、翌1975年には『シクラメンのかほり』で賞レースを総なめにすることになります。

因みに、歌詞の中には "積木" という言葉は出てきません。また、作編曲を手がけた川口真は、この年放送された『ウルトラマンレオ』の主題歌・挿入歌のすべての作編曲も手がけており、時の人となりました。

『積木の部屋』

Tsumiki no Heya

8位『激しい恋』

『激しい恋』は、西城秀樹の9枚目のシングルで、彼の代表曲の一つです。作詞・作曲は、前年の『ちぎれた愛』に続き、安井かずみと馬飼野康二のコンビが手がけました。

当時は、「やめろと言われてもー 今では遅すぎたー」の詞や、ワイルドな振り付けが大流行。オリコンシングルチャートは最高位2位ながらロングヒットとなり、彼のシングルでは、あの『YOUNG MAN (Y.M.C.A.)』に次ぐ2番目のセールスを記録した、と言われています。

『激しい恋』

HIDEKI SAIJO☆情熱の嵐 激しい恋

7位『くちなしの花』

俳優として有名な渡哲也ですが、歌手としてもシングル・アルバムを多数リリースしており、その中の代表曲が『くちなしの花』です。リリースは1973年8月ですが、翌1974年に大ヒットしました。オリコンシングルチャートで最高位4位を記録しています。

楽曲の元ネタは、戦没学徒の同名の遺稿集で、実際の作詞は水木かおる、作曲は遠藤実が手がけました。本曲のヒットで、その年のNHK紅白歌合戦に初出場し、また初めて歌唱を生披露しました。

『くちなしの花』

くちなしの花

6位『夫婦鏡』

『夫婦鏡』は、殿さまキングスの5枚目のシングルで、前作の『なみだの操』に続いて、オリコンシングルチャート1位、ミリオンセラーを記録しました。2曲連続ミリオンセラーは、当時史上初の快挙です。作詞・作曲も、前作と同じく千家和也と彩木雅夫のコンビが手がけました。

『なみだの操』は1973年のリリースですが、『夫婦鏡』は1974年のリリースで、正真正銘の1974年のヒット曲です。ただ、NHK紅白歌合戦では『なみだの操』の方を歌っています。

『夫婦鏡』

夫婦鏡

5位『恋のダイヤル6700』

『恋のダイヤル6700』は、フィンガー5の『個人授業』に続く3枚目のシングルで、「リンリンリリンリンリンリリンリン」の歌い出しがおなじみの彼ら最大のヒット曲です。リリースが前年の12月だったため、1974年の年間チャートにランクインしました。オリコンシングルチャートで4週連続1位を記録しています。

当時、フィンガー5の人気は社会現象となり、特に本曲は、当時人気だったウルトラシリーズの『ウルトラマンタロウ』や『ウルトラマンレオ』の劇中でも登場しました。

作詞・作曲を手がけたのは、『学園天国』と同じく阿久悠と井上忠夫のコンビ。因みに、『個人授業』は、作詞は阿久悠ですが、作曲は都倉俊一でした。

『恋のダイヤル6700』

Koino Dial 6700

4位『ふれあい』

『ふれあい』は、中村雅俊のデビュー曲で、本人が主演した青春学園ドラマ『われら青春!』挿入歌です。劇中では、中村雅俊扮する沖田先生が実際に本曲を歌うシーンがあります。

作詞・作曲は、『飛び出せ!青春』の主題歌、青い三角定規の歌った『太陽がくれた季節』と同じく、山川啓介といずみたくのコンビ。同年には、同名のデビューアルバム『ふれあい』もリリースしており、また、同名の主演映画『ふれあい』まで製作されました。オリコンシングルチャートでは、10週連続1位を記録しています。
32 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

1974年 邦楽ヒット曲 売上ランキング、年間ベスト10はこの曲だ!

1974年 邦楽ヒット曲 売上ランキング、年間ベスト10はこの曲だ!

前年までのフォークブームは落ち着きを見せ、演歌とポップス(歌謡曲)がバランスよくヒットした1974年。さてさて、どのような曲が売れたのでしょう?!売上で見る年間ベスト10、言ってみましょう!
obladioblada | 4,087 view
音楽配信サイト"AWA"でミドルエッジがお届けする第二弾!「昭和歌謡がくれた季節(男性編)」をご紹介!

音楽配信サイト"AWA"でミドルエッジがお届けする第二弾!「昭和歌謡がくれた季節(男性編)」をご紹介!

音楽配信サイト"AWA"で公式プレイリスターとして情報提供しているミドルエッジがお届けする「‘70 ‘80 ‘90 Best」シリーズ!今回はその集大成と言える第二弾!(今回は‘60もあるよ!)「昭和歌謡がくれた季節(男性編!)」に収録した63曲の一部をライナーノーツ的に紹介します。曲のチョイスは「何故この曲?」なんて堅いことは言いっこなし(笑、有線さながらのバックミュージックに使えて、そして懐かしむミドルエッジの王道を是非ご堪能ください。
音楽配信サイト"AWA"でミドルエッジがお届けする第五弾!「追悼 平尾昌晃の軌跡」をご紹介!!

音楽配信サイト"AWA"でミドルエッジがお届けする第五弾!「追悼 平尾昌晃の軌跡」をご紹介!!

音楽配信サイト"AWA"で公式プレイリスターとして情報提供しているミドルエッジがお届けする「'70'80'90 Best」シリーズ!今回の第五弾は惜しくも先日亡くなられた歌謡界のヒットメーカー「追悼 平尾昌晃の軌跡」です!そこで今回もプレイリストに収録した31曲の一部をライナーノーツ的に紹介します。歌謡曲からアニメ主題歌まで!幅広いジャンルで活躍した平尾昌晃の世界をミドルエッジでご堪能ください。
音楽配信サイト"AWA"でミドルエッジがお届けする「昭和J-popに酔いしれる!!」をご紹介!

音楽配信サイト"AWA"でミドルエッジがお届けする「昭和J-popに酔いしれる!!」をご紹介!

音楽配信サイト"AWA"で公式プレイリスターとして情報提供しているミドルエッジがお届けする「‘70 ‘80 ‘90 Best」シリーズ!今回はその集大成と言える「昭和J-popに酔いしれる!!」に収録した84曲の一部をライナーノーツ的に紹介します。曲のチョイスは「何故この曲?」なんて堅いことは言いっこなし(笑、有線さながらのバックミュージックに使えて、そして懐かしむミドルエッジの王道を是非ご堪能ください。
1970年代、邦楽累計売上ベストテン(Best10)!!

1970年代、邦楽累計売上ベストテン(Best10)!!

ありそうでなかったシリーズ。1970年、年代別の累計売上ランキングを自分なりに集計してみました! ベスト10をご覧ください。『およげ!たいやきくん』だけじゃない、実は相当な枚数を売り上げていた1970年代のヒット曲たち。
ローズリー | 10,389 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト