『風と木の詩』とは?
19世紀末のフランス、アルルのラコンブラード学院の寄宿舎で繰り広げられる、思春期の多感な少年達を中心とする物語。愛欲、嫉妬、友情など、さまざまな人々の想いが交錯するなか、運命に翻弄される2人の主人公、華麗なジルベールと誠実なセルジュの切ない愛が描かれる。
1987年には、安彦良和監督の下、同タイトルでアニメーション化された。
OVA版『風と木の詩SANCTUS-聖なるかな-』
風と木の詩のOVAをYou Tubeで見た!確かに安彦良和監督作品だった!
— 四季美 (@MiNa68874554) June 5, 2020
セルジュが小原乃梨子さんというのはやっぱりのび太を思い出し変な感じ😅オーギュを塩沢兼人さんというのは知らなくて驚いた!
短い時間だったが、原作のラストを思い出させる終わり方で良かったと思うがやはり悲しくなった😢 pic.twitter.com/2C4CrtuGmN
監督:安彦良和
制作:コナミ工業
ヘラルドエンタープライズ
小学館
発売:1987年
話数:全1話
OVA版『風と木の詩SANCTUS-聖なるかな-』の本編動画・ストーリー
学期途中で学園に転入してきたセルジュは、妖しい雰囲気を漂わせる美少年・ジルベールと同室になるところから物語はスタートします。
セルジュの厚意を素直に受け入れられないジルベール。しかし、同じ部屋で生活をともにするうち、セルジュは艶やかな魅力を放つジルベールに惹きこまれながらも、自分自身の同性愛を否定し、その葛藤のなかで苦しむようになります。
少しずつセルジュとジルベールの距離は近くなっていきますが、ジルベールにとって保護者であり、愛人のような関係でもあるオーギュストの登場は二人を次のステージに誘いました。
学園に多額の寄付を寄せるオーギュストは、生徒総監や理事からも一目を置かれる存在。そんなオーギュストはセルジュに将来の有望さを見出すようになり、セルジュの方も自然とオーギュストに陶酔するように…
OVA版『風と木の詩SANCTUS-聖なるかな-』の魅力とは?
野比のび太 /『ドラえもん』
ちなみに小原乃梨子さんが『ドラえもん』の野比のび太を演じていた時期は、1979年から2005年のこと。現在は別の声優が演じていますので、お間違えのないようお願いします。
そのため、OVA版『風と木の詩SANCTUS-聖なるかな-』のセルジュの印象は、『ドラえもん』の野比のび太のイメージそのままなので、われわれミドルエッジ世代からすると少し笑えてくるところ。同じ声質でも、セルジュと野比のび太ではキャラクター性が違うため、そこで覚える違和感もOVA版『風と木の詩SANCTUS-聖なるかな-』を楽しめるポイントだと思います。
露骨な濡れ場描写がないところも魅力といえるでしょう。いわゆる腐女子と呼ばれるような女性ユーザーには物足りないかもしれませんが、一般的な男性ユーザーにとっては見るに堪えないものですよね。
原作者である竹宮恵子さんも、
「当時はベッドで男女の足が絡まっているのを描いただけで作者が警察に呼び出されていましたが、私は作品を描く上で愛やセックスもきちんと描きたかったの。男×女がダメなら男×男でいけばイイと思ったの」
「少年愛」のテーマを本格的に扱った漫画作品であり、少年同士の性交渉、レイプ、父と息子の近親相姦といった過激な描写は当時センセーショナルな衝撃を読者に与えた
出版:小学館
掲載:週刊少女コミック
→プチフラワー
連載:1976年~1984年
巻数:全17巻