ミレンジョの弟。7歳だが、コケマツ同様、河童の頭に似た禿げ頭をしている。洟垂れ小僧で甘ったれな性格だが、男前な仮面(「キャシャーン」の顔に似た仮面)を携帯しており、何かにつけて格好つけたがる背伸び屋でもある。この仮面を付けている時は一人称が「余」になり、口調もナンダーラ王国の次期王位継承者候補らしく凛々しいものになるが、普段は一人称は「まろ」で、だらしの無い口調で語尾に「なのら」をつけて話すことが多い。王位に就くために姉一行と共にジュジャクを追う。貧乏なため、いつもひもじい思いをしている。序盤ではメカ戦で負けた後、猿芝居でやっとなだめた大巨神に要らぬ一言を言ってしまう事が多かった。姉ミレンジョのことを「おねえたま」と呼ぶ。
リメイク版『ヤッターマン』の第33話においてコマロ王子と顔が似ている豊臣秀頼が登場しており、男前な仮面も所持していた。母親の淀殿のことを「おかあたま」と呼び、「蒲鉾所望なのら」と話す等、セリフも似ていた。この時の声は瀧本富士子が務めている。
ミレンジョを慕い一行に同行するキザが似合う伊達男。ミレンジョ達と寝食を共にしているわけではなく、未来から専用タイムマシン「タイムローバ」で足繁く一行の元に通っている。第20話以降は秋田県の民謡「どんぱん節」を替え歌にしたテーマ曲を歌いながら登場するようになる。伯爵だけあって金持ちであり、彼女達の家賃を立て替えたりしたり、スポーツも万能で数々の大会で優勝し、大会で獲得した賞金をミレンジョ達の食費として貢いでいた。しかしコケマツやコマロには「来たな貧乏伯爵」などとも言われている(1度、コマロに「マンションを買ってくれ」と頼まれたが「流石にそれは無理」と断り、財力にも限界がある様である)。毎回ではないがミレンジョ達の戦いに同行し、巨大メカに乗り込む際にはコマロを膝に抱いてコマロの席に搭乗。戦いに参加しない回では猿芝居に熱中しているミレンジョたちの意図を知らず途中合流して大巨神の怒りを買う行為に走り、猿芝居参加のケースでもミレンジョが熱を上げるような役回りがコケマツの嫉妬を煽り、結果的に猿芝居をぶち壊す原因になっている。初登場は第2話。ダイゴロンと同じくダーラ仙人の命を受けてミレンジョ一行のお目付け役として動向を監視していたことが最終回で明らかになる。しかしながらミレンジョに対する恋心は本物であり、最終回において皆がミレンジョを見捨てて逃げ出す中、最後まで連れ添いミレンジョ達と共に新天地へ旅立った。
『タイムボカン王道復古』でも歴代山本キャラとして出演。
主要登場メカ
ヤットデタマンとコヨミが鍵と錠前を掲げ定番の台詞を唱え2つを合わせると、大馬神殿から時空を超えて出現する巨大ロボット。操縦は主にヤットデタマンのレバー操作と口頭による指示で行なわれるが、意志を持っている分、時おり指示に反することもある(38話、最終話など)。武器は脚部(弁慶の泣き所)に収納された剣(大巨神天地一文字斬りが得意技)と弓矢、ジャベリンで、剣を使用するときは膝の位置に出ている柄に手をかけて引き抜く。また、背中についた赤い炎のような形をした部分から大巨神熱線を放つこともできる(内容としてはミレンジョ達が謝ってるのにドンファンファン伯爵が大巨神への悪行行ってるの発覚やコケマツが言葉ではなく文字で悪口を書いてるのを暴く等)。飛行形態の巨神号から変形。自我を持ち自分の意思で戦闘を進めるが、ピンチになると内部に乗り込んでいるヤットデタマンがペガサス型のサポートメカ・大天馬を呼ぶ指示を出し、それに従い口笛で大天馬を呼び出して大天馬と合体(スーパードッキング)してケンタウロス型の半人半馬形態の大馬神、戦車形態に変形した大天馬と合体した場合は大馬神戦車になる。一人称は「私」あるいは「儂(わし)」。
「慈悲深い(自称)」ため、毎回戦闘不能状態になったミレンジョ達の「猿芝居」を受け、「罪を憎んで、人を憎まず」をモットーにとどめは刺さずに一旦は去るが、陰口を言うなどミレンジョ達が悔い改めない態度をとると、即座にとどめの一撃「大激怒」を食らわせる(ただし第1話では当時の流行語に因んで「怒ったぞォ!!」。また第24話では「大逆上ォ!!」)。悪口には非常に敏感で、どんな小声でも聞き逃さない(鉄くず、スカポンタンなど)。特に(自身がロボットであるが故に)偏平足を気にしており、これに触れると即座に大激怒を下す。さらに会話の文脈を無視して悪口にのみ反応するため、ミレンジョたちには悪気がなかったにもかかわらず不注意で口走った言葉やコクピットを2つ作ってひとつをダミー人形付きにして欺いたのがバレて大激怒を食らうことも多々あった(この時ヤットデタマンはどうしているのかは不明)。他にも大巨神が消えた後に悪口を言うと地面の下や背後から現れて大激怒を下すパターンもあった。
大激怒を下す場面では、物語の序盤および後半は主に大馬神の姿で弓矢による一撃で、中盤は主に大巨神の姿で剣による一刀両断で大激怒を下すことが多い。また、剣やジャベリンを投げつけたり、大馬神の足で蹴り飛ばす、相手の誘導式ミサイルを投げ返すこともある。このように戦闘とおしおきを担当するといった複数の役割を持つ上に、序盤から終盤まで主役メカであり続けるなど『タイムボカンシリーズ』の中でも特異な存在である(シリーズ内では複数の主役メカが存在し、途中交代が当たり前な為)。
召喚時のヤットデタマン達の口上は『男はつらいよ』で主人公の寅次郎が三寸売りをする際の文句をもじったもの。
毛穴と涙腺が存在しており、自身がピンチになったり感動した時などに、人間が汗をかいたり涙を流したりするのと同じように、毛穴からはオイル、目からは冷却水を出す仕組みになっている。さらに、自身の装甲が敵からの激しい攻撃によってボロボロになったり酸攻撃などで錆に侵されたりする直前で大巨神自らその装甲をパージして骨格(フレーム)だけの状態で戦うこともある。
『タイムボカン王道復古』では、コケマツが他チーム妨害の秘策として、ヤットデタマンから借りたという設定で登場する。
大巨神の召喚
「驚き桃の木山椒の木、ブリキにタヌキに洗濯機、やって来い来い大巨神」
という台詞の後、コヨミの持つ錠前にヤットデタマンの持つ鍵を差し込んで回すと、大巨神が召喚されます。
オープニングとエンディング動画
ヤットデタマン OP - YouTube
作詞・作曲 山本正之
編曲 乾裕樹
歌 トッシュ
ヤットデタマン ED - YouTube
作詞・作曲 山本正之
編曲 乾裕樹
歌 鈴木ヒロミツ
ヤットデタマンの最終回
そして一行と行動を共にしていたダイゴロンとドンファンファンもまた、彼らを見守る役目を持った者達だったのでした。
さて、それでは次期国王はカレン姫とコマロ王子のどちらなのか……
いよいよそれがここで決まろうとしていたわけですが、ここでミレンジョがいきなり近くにいたジュジャクを捕まえてしまいます。
「ジュジャクはわらわが捕まえた。コマロが新国王じゃ!」
こうして次期国王はなし崩し的にコマロ王子に決まってしまったのでした、
そして戴冠式の日が来ましたが、コマロ王子の頭に王冠が載せられようとしたその瞬間、捕らえられていたジュジャクが逃げ出し、その場にいたカレン姫の肩に止まって、彼女の口を借り、その場の者達にこう言葉を告げたのです。
「心悪しき者がナンダーラの王位についた時、ナンダーラを天変地異が襲うであろう。信ずる者達よ、ただちにスーザに避難せよ」
慌てて逃げていく民衆達。ミレンジョは残ったものには金塊を授けると言いますが、足を止める者はいません。
結局、その場に残ったのは、ミレンジョと……ドンファンファン伯爵だけでした。伯爵は本当に、心からミレンジョを愛していたのです。
やがて本当にナンダーラを大災害が襲いますが、ワタルは大巨神を呼び出し、神殿の巨大な柱を火山に投げ込んでフタをすることで、これ以上の被害を防ぐことに成功しました。
そしてカレン姫は新たな国王となり、ミレンジョはコマロを王位につかせることをあきらめて、新天地へと旅立っていきます。
ワタルとコヨミは、自分達の子孫の立派な姿を見て、結婚を決めるのでした。
関連twitter
81年「アニメージュ」タイムボカリシリーズの決定版!(本文ママ) #ヤットデタマン pic.twitter.com/MCyR6wQ43P
— ゆーき☆さんとタイムボカン24 (@kirastar555) June 29, 2015
昨晩ヤットデタマン観まくってしまった(笑)全然寝てない(笑)
— みいこ@もんこはん (@konechan1) January 29, 2015
やっぱミレンジョ姫いいね。
ドンファンファン伯爵の口説きもうまいこと交わして、目標に対してぶれなかったり、気丈なとこが好き。自分の欲じゃなくて、弟の為にがんばってるとことか。#ヤットデタマン #タツノコ