2017年5月18日 更新

変身ヒーローになった子役達

7月から始まる新作ウルトラマン『ウルトラマンジード』の主演が発表されました。濱田龍臣君。子役からのベテランの16歳です。ウルトラマンシリーズの中では、最年少で主演への抜擢。ここでは、濱田君のように子役出身で、特撮変身ヒーローを演じた人達を紹介します。

9,169 view

子役時代にすでにヒーローを演じた人達

濱田君のように成長してから、ヒーローを演じた人も多いですが、既に子役時代にヒーローを演じた人達もいます。

高野浩幸さん

超人バロム・1 VOL.1 [DVD]

超人バロム・1 VOL.1 [DVD]

画面下の左側が高野浩幸さん
子役時代に変身ヒーローを演じたといえば、私よりも少し上の世代の人達だったら、思い浮かぶのは1972年から放送された『超人バロム1』で主役の1人を演じた高野浩幸さんだと思います。
『超人バロム1』は、高野さん演じる白鳥健太郎と飯塚仁樹さん演じる木戸猛がバロムクロスの友情パワーでバロム1に変身。
二人の友情がないと変身が出来ないので、二人の仲が悪い時にはバロム1になれないことも。
高野さんは当時小学6年生。
『超人バロム1』の1本のギャラが10万円だったとか。

高野さんは、劇団いろはに所属されていて、7歳で『ウルトラセブン』45話「円盤が来た」(1968年8月11日放送)でペロリンガ星人の人間体でゲスト出演してからは、実相寺監督に気に入られて重宝された役者の1人になっていきます。

TBSのポーラテレビ小説1968年『三人の母』で主人公の少年を演じ、1974年寺山修司監督脚本の映画『田園に死す』に出演。
1975年NHK少年ドラマシリーズ『なぞの転校生』で主役を演じました。
その後も、時代劇、特撮、ホームドラマなどに出てキャリアを積み重ね、現在も活躍されています。
『超人バロム1』のリメイク作品アニメ『バロムワン』(2002年)では、声の出演でナレーションを担当されました。

高峰圭二さん

『ウルトラマンA』に変身する1人北斗を演じた高峰圭二さん。

1972年に放送された『ウルトラマンA』は、それまでにない斬新なデザインのウルトラマンであり、男性の北斗と女性の南の男女2人で変身するウルトラマンでした。
2人の人間が1人のヒーローに変身するのは、同じ年に放送されていた『超人バロム1』との共通点。

『ウルトラマンA』は、途中で南が月の世界に帰ってしまい、北斗が1人で『ウルトラマンA』になることになります。
私は再放送組ですが、子どもの頃に『ウルトラマンA』が好きで、南が特に好きだったので、これまで2人でウルトラマンAとして、他の人達には共有できないヒーローの苦しみを2人で分け合い、補っていたのが、北斗が1人になって孤独になったように感じて、寂しく感じました。

高峰さんは、中学1年生の時に時代劇1960年『竜巻小天狗』の一般公募に応募して、主演に選ばれます。
それ以前に劇団には所属されてなく、一般の素人として応募されての抜擢でした。
デビュー作で、いきなり時代劇のヒーローを演じた高峰さん。
後にこれまでにない男女変身の『ウルトラマンA』の主役の1人北斗を演じることに。
子役出身でウルトラマンになったという点において、濱田龍臣君の先輩になります。

梅津昭典さん

円盤戦争バンキッド vol.1 東宝DVD名作セレクション

円盤戦争バンキッド vol.1 東宝DVD名作セレクション

梅津昭典さんが演じるのは、青いスーツのバンキッドオックス
『ウルトラマンA』で南夕子が去った後に一時期登場したダン少年を演じた梅津さん。

梅津さんは、1976年の『円盤戦争バンキッド』で、5人戦隊のバンキッドの一員、牛島二郎バンキッドオックスを演じました。
初期の頃は、スーツアクターも兼任されていました。

『円盤戦争バンキッド』を制作したのは、東宝。
放送局は日本テレビで、現在も続く東映のスーパー戦隊とは違いますが、『円盤戦争バンキッド』は、その前年に始まった『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年)の影響を受けたフォロワー作品だと思います。

田鍋友啓さん

1970年代から子役として活動されていた田鍋さんは、梅津さんと同じく『円盤戦争バンキッド』に出演されました。

田鍋さんが演じたのは、バンキットドラゴンに変身する宇崎竜一役、変身スーツの色は黄色。同じく、バンキッドの宇崎順司とは、兄弟設定で2人が変身した時の色は同じ黄色でした。

その後も、1979年『3年B組金八先生』で浅井洋一役など、2時間ドラマ、時代劇、特撮と様々な作品に出演をされていきました。

辻辰行さん

甦るヒーローライブラリー 第59集 少年探偵団

甦るヒーローライブラリー 第59集 少年探偵団

一番左が辻辰行さん演じる山田三吉(トンボ)
『円盤戦争バンキッド』は、5人のメンバーのうち3人が子どもでした。そのうちの1人は、先に紹介した梅津さんの演じたバンキッドオックス。もう1人が田鍋さんの演じたバンキッドドラゴン。そして、最後の1人がメンバー最年少の辻さん演じる宇崎順司のバンキッドラビット。

辻さんは、他に1975年の『少年探偵団』(BD7)の少年探偵団の一員、トンボ役でレギュラー出演されていました。『少年探偵団』には、バンキッドドラゴンを演じた田鍋さんも、22話「天才少年ゴルファー危機」に山野元太郎役で出演されています。

『少年探偵団』は、江戸川乱歩先生の『少年探偵団』を当時の現代に置き換えた子供向け特撮番組でした。

広瀬仁美さん

有言実行三姉妹シュシュトリアン

有言実行三姉妹シュシュトリアン

一番左が広瀬仁美さん演じる山吹花子
東映不思議コメディシリーズ最終作1993年『有限実行三姉妹シュシュトリアン』に酉年の平和を守る(あ、今年も酉年だ)三姉妹の1人三女の山吹花子役で出演していた広瀬仁美さんは、1994年『忍者戦隊カクレンジャー』で13歳(放映中に14歳)で最年少リーダー、ニンジャホワイト、鶴姫を演じました。

東映スーパー戦隊ヒーローの歴史の中で、初めてレッド以外の色がリーダーとなり、さらには女性で最年少のリーダーは鶴姫が初めてです。
レッド以外の色のリーダーはその後、1997年の『電磁戦隊メガレンジャー』でブラックがリーダーになります。

広瀬さんは、1999年に芸能界を引退されますが、2010年『天装戦隊ゴセイジャー』19話「ゴセイナイトは許さない」で『忍者戦隊カクレンジャー』で共演したニンジャレッドサスケ役の小川輝晃さんと夫婦役でゲスト出演、田村今日子役を演じ、『海賊戦隊ゴーカイジャー』45話(2012年1月8日放送)「慌てん坊忍者」46話(2012年1月15日放送)「ヒーロー合格」で再び鶴姫を演じ、その変わらぬ姿を見せてくれました。

成長してからヒーロー、ヒロインを演じた人達

子役として長く活躍し、成長してからヒーロー、ヒロインを演じた人達を紹介します。

伍代参平さん

大戦隊ゴーグルV VOL.4 [DVD]

大戦隊ゴーグルV VOL.4 [DVD]

ゴーグルイエローの黄島太を演じた伍代参平さん
私が伍代さんを知ったのは、1982年の『大戦隊ゴーグルファイブ』のゴーグルイエロー。
新体操を武器にして戦う戦隊は、子ども時代にその新体操の技を真似て遊ぶほどに夢中になってみたスーパー戦隊の1つでした。

ゴーグルイエロー黄島太は、動物園の飼育員で力持ち。
ボールが彼の武器でした。

黄島を演じた伍代さんは、5歳で芸能界に入り、劇団いろはに移籍されて子役として、8歳の時に1966年日本テレビの円谷プロの『怪獣ブースカ』で、チョロ吉役でレギュラー出演します。
それ以前にも、1966年『渥美清の泣いてたまるか』を始め、特撮、時代劇、刑事ドラマ、ホームドラマなど多くの作品に出演して活躍されました。

ブースカが大人になった皆に会いに行くというNHK衛星第2で放送された『ブースカ帰ったよ!』(1997年)では、31年ぶりにブースカと再会をはたしています。

吉田友紀さん

『俺はあばれはっちゃく』37話より。当時13歳

『俺はあばれはっちゃく』37話より。当時13歳

1979年に始まった『俺はあばれはっちゃく』の主人公桜間長太郎役を思い浮かべる人も多いかと思います。
吉田友紀さんは、3歳で劇団日本児童に所属され、1971年『愛の炎』でデビューされてから、時代劇、ホームドラマ、特撮で子役として活躍されました。
『気まぐれ本格派』第33話より当時12歳

『気まぐれ本格派』第33話より当時12歳

1977年~1978年まで日本テレビで放送された『気まぐれ本格派』でレギュラーの清水新太役を演じ終えた後に、『俺はあばれはっちゃく』の主演の話が来て、12歳の時に初代あばれはっちゃくを演じることになります。(『俺はあばれはっちゃく』放送中に13歳になります)
『俺はあばれはっちゃく』の直前に演じていた新太役は、長太郎とは違い、成績優秀で喧嘩や暴力が嫌いな男の子でした。
しかし、この新太役を演じる前にTBSで1977年に放送された木下恵介アワーの『すぐやる一家青春記』のレギュラーの相馬智之役は長太郎のようなやんちゃな少年でした。
吉田さんは、初代長太郎を演じた後も、シリーズ化された『あばれはっちゃく』にゲスト出演されていますが、2代目の『男!あばれはっちゃく』、3代目『熱血あばれはっちゃく』が始まる前のスペシャル、4代目の『痛快!あばれはっちゃく』では、島津隼人役で出演されてました。
2代目とスペシャルの島津隼人は同一人物ですが、4代目の島津隼人は2代目とスペシャルの島津隼人とは別人です。

『あばれはっちゃく』の後も、大河ドラマ1981年『おんな太閤記』に出演し、於次丸の少年時代を演じ、他にも数多くの作品に出演し活躍していきました。
吉田さんは1973年に青木次郎役で『鉄人タイガーセブン』レギュラー出演されていて、タイガーセブンのスーツアクターの鴨志田和夫さんが吉田さんの実父で親子共演されています。
この時の『鉄人タイガーセブン』の助監督の1人が、村石監督でした。
村石監督は、1988年に日本テレビで放送された『電脳警察サイバーコップ』のメイン監督でした。
『電脳警察サイバーコップ』第1話より 当時22歳

『電脳警察サイバーコップ』第1話より 当時22歳

この『電脳警察サイバーコップ』の主役、武田真也ジュピターを演じたのが、22歳になった吉田友紀さん。
『電脳警察サイバーコップ』で敵、バロン影山を演じた佐藤仁哉さんは、吉田さんとの演技での直接の絡みはありませんでしたが、『気まぐれ本格派』10話「妹十八今ごろハシカ」にゲスト出演をされてます。
吉田さんは後に『電脳警察サイバーコップ』で得た縁で『超星神グランセイザー』(2003年)に沖田役で出演されています。

宍戸勝さん

超力変身 オーレンジャー オーレッド

超力変身 オーレンジャー オーレッド

オーレッド星野吾郎を演じた宍戸勝さん
1980年小学6年生の時に『ウルトラマン80』32話「暗黒の海のモンスターシップ」で山本明役、同じく1980年『それゆけ!レッドビッキーズ』3話「文太を入団させろ」で高橋ツトム役でゲスト出演した宍戸勝さんは、26歳でオーディションを受けて、1995年『超力戦隊オーレンジャー』のリーダー、オーレッド星野吾郎役を演じます。

この時、宍戸さんは赤いジャケットを着ていったことを2012年『特撮ニュータイプ1月号』のさとう珠緒さん、高寺重徳さんとの鼎談の中で語られています。
宍戸)僕は、「戦隊もののオーディションがあるから」ってことで、赤いジャケットを着て行ったのを覚えてますね。

高寺)それは、レッドを意識して?

宍戸)ではなくて、赤っていうのは自分の「気」を盛り上げる色だっていうのをテレビで見て。
当時、26歳だったんですけど、オーディションも相当受け続けてて、
「このオーディションがダメだったら、普通の仕事をしよう」くらいの背水の陣だったんですよ。だから、「自分が26年生きてきたオーラを全て出そう!」って感じの特別な気合の入れようで受けましたね。
出典 2012年『特撮ニュータイプ1月号』より
宍戸さんも、またヒーローを演じた後も、時代劇、特撮、ホームドラマなど多くのドラマに出演し活躍されていきました。

2011年の『海賊戦隊ゴーカイジャー』31話「衝撃!!秘密作戦」32話「力を一つに」には、『超力戦隊オーレンジャー』の仲間、オーピンク丸尾桃役のさとう珠緒さんと一緒に出演し、久しぶりにオーレッド星野吾郎役を演じました。
現在は、ムード歌謡の世界で活躍されていて、ディナーショーやライブを開いて活動されています。

酒井一圭さん

『逆転あばれはっちゃく』最終話より 当時10歳

『逆転あばれはっちゃく』最終話より 当時10歳

酒井さんは、子どもの頃に『あばれはっちゃく』に憧れて、あばれはっちゃくになりたくて、児童劇団に東京宝映(現:宝映テレビプロダクション)に入団します。
9歳の時に大勢の中から5代目あばれはっちゃく役を射止めます。

5代目『逆転あばれはっちゃく』は、初代『俺はあばれはっちゃく』から4代目『痛快あばれはっちゃく』まで5年生からスタートしたのとは違い、4年生からスタートし、途中で5年生に進級します。役柄よりも1歳下の酒井さんでしたが、体が大きかったことで実年齢よりも上の年齢設定の長太郎役を射止めました。

歴代の5人の長太郎役の中では、長太郎を演じた時の年齢が最年少です。
47 件

思い出を語ろう

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

ウルトラマン歴代主題歌・挿入歌を網羅!全263曲・12枚組CD-BOX発売!

ウルトラマン歴代主題歌・挿入歌を網羅!全263曲・12枚組CD-BOX発売!

ウルトラマンシリーズ放送開始50年を記念して、『ウルトラQ』、初代『ウルトラマン』から、最新の『ウルトラマンオーブ』まで、ウルトラマンシリーズの主題歌・挿入歌を網羅した、豪華12枚組CD-BOX『Ultraman Songs Collected Works』が12月28日(水)に発売される。
FOCUS | 664 view
昭和ウルトラマンシリーズの装備(航空機・車両・潜航艇・銃器類・特殊装備):ジェットビートル・ウルトラホーク1号・ポインター・マットジャイロ・タックパンサーほか

昭和ウルトラマンシリーズの装備(航空機・車両・潜航艇・銃器類・特殊装備):ジェットビートル・ウルトラホーク1号・ポインター・マットジャイロ・タックパンサーほか

初代ウルトラマン・ウルトラセブン・帰ってきたウルトラマン・ウルトラマンA・ウルトラマンタロウ・ウルトラマンレオまでの懐かしい昭和ウルトラマンシリーズの地球防衛軍(科学特捜隊・ウルトラ警備隊・MAT・TAC・ZAT・MAC)の主力の装備、航空機・車両・潜航艇・銃器類・特殊装備などを振り返っていきましょう。宇宙恐竜ゼットンを葬った無重力弾(ペンシル爆弾)(スーパーガンの特殊弾・アタッチメント)やウルトラホーク1号の分離、マットジープ(MATの対怪獣攻撃用ジープ)など懐かしい装備・兵器・武器・メカ類がいっぱいです。
ガンモ | 61,262 view
ウルトラシリーズの再放送事情:再放送枠で初代ウルトラマンとウルトラセブンの直接対決もあった

ウルトラシリーズの再放送事情:再放送枠で初代ウルトラマンとウルトラセブンの直接対決もあった

1970年代はウルトラシリーズなどの特撮番組や人気の定番アニメの再放送が大変充実していました。初代ウルトラマンやウルトラセブンは特に何度も再放送されました。地域によって番組編成は異なっていると思います。今回のまとめは関東キー局の70年代のウルトラシリーズの再放送状況をピックアップしておさらいしていきます。
トントン | 17,012 view
【ウルトラシリーズ】歴代の防衛隊チーム専用車&そのベース車たち ~昭和ウルトラマン~

【ウルトラシリーズ】歴代の防衛隊チーム専用車&そのベース車たち ~昭和ウルトラマン~

怪獣から地球を守るために戦った歴代ウルトラシリーズの防衛隊チーム専用車とそのベースになった車たち。 ここでは昭和ウルトラマン(ウルトラマン・ウルトラセブン・帰ってきたウルトラマン・ウルトラマンA・ウルトラマンタロウ・ウルトラマンレオ・ウルトラマン80)に出てきた車両について振り返ります。
ヤマダゴロー | 43,955 view
ウルトラの父(ウルトラマンケン)とウルトラの母(ウルトラウーマン マリー)のまとめ

ウルトラの父(ウルトラマンケン)とウルトラの母(ウルトラウーマン マリー)のまとめ

ウルトラマンタロウ他子供達(ウルトラ兄弟)を大きな愛で見守り続けるウルトラの父と母の劇中での活躍シーンを中心に振り返ります。昭和ウルトラマンシリーズと平成ウルトラマンシリーズ、劇場版での活躍シーンなど。
ガンモ | 21,759 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト

オススメ

おすすめ記事